iPadはノートブックを殺すのか?

先日、マーケット・オブ・ワンに、まどわされるなという記事を紹介したのですが、内容は示唆に富んでいると思うものの、若干具体性に欠けたせいか、いまいち注目を集めませんでした。今回その第二段、かつほぼ0ベースから一つの巨大市場を作ったiPad率いるタブレットPC市場を取り上げたており、これならもう少し興味を持って読めるのでは?という記事を改めて。 — SEO Japan

マーケット・オブ・ワンの話から始めよう…

私が初めてAppleからiPadを購入した時、すぐにiPadを気に入り、MacBook Proと一緒に世界中に持ち歩くようになった。その後、MacBook Airの最新版がリリースされた時、すぐにそれを購入した。そしてそれは私の史上最高のお気に入りのコンピュータになった。私は本当にそれを愛し、なぜMacBook AirとiPadを同時に持ち歩く必要があるのか自分でも理解できなかった。その後、私は自分のiPadを家族に貸し、すぐにそのことを忘れてしまった。しばらくしてそれが返ってくると、私は再びそれをいじり始め、自分がどんなにその体験を楽しんでいたかに気が付いた。そして、新しいiPad(3だかHDだか)を買いに行った。今では、iPadとMacBook Airの両方を世界中に持ち歩いている。MacBook Airは書くこと(ブログ投稿、記事、書籍)とオーディオポッドキャストを配信すること以外に使っていないというのが事実だ。まあ私の話はそんなところだ。

タブレットは十分に成長した。

このように感じているのは私だけではない。地平線(それほど遠くない)を眺めてみると、iPadの代わりにノートブック/コンピュータを完全にほったらかしている自分が見える。確かに、いくつかのことが起こる必要があるが(私にとっては、それを使って入力することや、マルチタスクや、よりよいコンテンツ製作にもっと慣れること)、それらのことがそれほど大きいことのようには感じない。私が大部分の人よりも最前線にいるからだと言う人もいるかもしれないが、その最先端は大衆の採用の中心にこれまで以上に近づいていることが分かる。

iPadはノートブックを殺すのか?

今週初め、Research Briefが「Is The Laptop Threatened By The Tablet?(ノートブックはタブレットに脅かされているのか?」という記事を流した。そこには、“iPadユーザーの12%が、このデバイスは完全に従来のノートブックに置き換わったとすでに言っており、54%が、ノートブックに部分的に置き換わったと言った。さらに、マーケッターの44%が、2012年には、タブレットがノートブックの使用に大きな影響を与えると考えている”と書かれていた。新しく台頭しているテクノロジーへの劇的な転換を私たちが経験するのはこれが初めてのことではないが、iPadは登場から3年も経っていないということを忘れてはならない。AppleのCEO、Tim Cookが3月に最新のiPadを発表するためにステージに立った時、彼が明らかにしたデータは、昨年iPad2がほぼ全てのPCよりも多く売れたということだった。

一時的流行なのかトレンドなのか?

多くの人がタブレットは一時的な流行だと考えた。平均的な消費者は、フィジカルでリアルなキーボードやマウスを決して手放せないと言うのだ。いつものように、それらの人々は間違っていた。大部分の人々は、メジャーなコンテンツクリエイターではなく、タブレットで済ましているのだ。タブレットは、写真を撮ることもできるし、素早くメールを書くこともできるし、Facebookの近況アップデートもすることができる。タブレットが、私たちが“ホームコンピュータ”や“ノートブック”と呼んできたものの真の競争者(コンパニオンデバイスではない)であることがますます明らかになっている。

それは当たり前のように思える。

私やあなたにとっては当たり前のように思えるかもしれないが、それがどんなに早く市場にやって来てそのテクノロジーがどんなに素早く進化しているかを見ると、それは驚くべき事実だ。800ドル以下で私たちの誰もが、移動性があるだけでなく驚くほどの接続スピードを持つ(ストリーミングビデオが問題なく流れる)目覚ましいコンピュータの力を持つことができる。マーケティングの観点から見ると、それはさらに魅力的だ:ブランドは、モバイル(スマートフォン側)に参入するのが遅いため、今でもウェブベースのブラウザの世界でウェブサイトとeコマースプラットフォームとソーシャルメディアに取り組んでいる。そのため、タブレットとiPadがもたらすユーティリティとコンテンツ、チャンスについて考えている人はほとんどいない。それはある意味驚くべきことだ。Facebookが次のAppleのiOSに組み込まれる(まずはiPhoneでその後にiPadのようだ)という噂がある。詳しいことはここで読もう:TechCrunchAfter Years Of Flirting, Facebook And Apple Set To Achieve Relationship Status In iOS 6。 誰もが以前は決してできなかった方法でブランドに関与できる時に、それがどう見えるのかを、突然みんなが解き明かそうとしているのだ。

それはあなたに何を伝えるのだろう?変化へさらに加速し続ける。


筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。


この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「The End Of The Laptop」を翻訳した内容です。

iPadがまさかあそこまで急速に普及するとは多くの業界関係者が思っていなかったと思いますが、そもそもそれをいうとiPod、そしてiPhoneもそうですよね。正直、私も昔AppleがiPodを発表した時はMacが売れないから都落ち的に参入したのかと当時は思いましたが、今やどちらかというとパソコンが斜陽産業気味でAppleは世界No.1の時価総額企業です。しかもGoogle、Microsoft、Amazon、Facebook全部合わせたより高い

最初にリンクを紹介したマーケット・オブ・ワンの記事とはある種逆説的な内容ではありますし、日本人としては音楽プレーヤーの代名詞はウォークマンからiPodに取ってかわられ、結果携帯電話はスマホに駆逐され、iPadで益々ノートパソコンが売れなくなれ、とAppleやスティーブ・ジョブスを賛美しているだけでいいのかと思ってしまいますが、日本企業ももう一度復活に向けてリスクを恐れずチャレンジしていきたいものです。 — SEO Japan [G+]


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