2011年、世界のモバイル業界で起こった7つの変化

2011年の業界動向を改めて振り返るこのシリーズ記事、デジタルメディア全般AppleMicrosoftに続いて今回はモバイルの話題を紹介したいと思います。これまで日本が世界に先行してきたモバイルの世界ですが、スマートフォンの急激な普及により、世界レベルでモバイル業界全体の様々な変化が起こっています。2011年はモバイル業界にとっては激動の1年だったともいえますが、そんな中から特に気になった話題を7ピックアップ。 — SEO Japan

2012年を迎え、皆の目は新たな年の1年へ向いている中、私達は2011年を改めて振り返り、モバイルの世界で起きた主要なトピックを整理してあなたに届けることにしたいと思う。

私達が目にしてきたこと:AndroidとiOSの戦いがヒートアップ、華々しくローンチしたタブレットと消費者の心を捉えることができなかったタブレット。Nokiaがついにスマートフォンのマーケットシェアの失敗を覆すために行動に出たのを目にし、有名なモバイルオペレーティングシステムの死とそれに続く復活を目撃してきた。

モバイルにとっては忙しい1年だったため、ゆっくりと腰を落ち着けて2011年を振り返って行こう。

AppleのApp Storeが100億ダウンロードを越える

1月に入って2週間経った頃、Appleは自社のウェブサイトにApp Storeの100億ダウンロードをカウントするカウンターを設置し、たったの8日間でそのマイルストーンを打った

プロモーションの一環として、Appleは顧客に報いたかったため、100億回目にダウンロードした人物に賞品を提供した。それは、AppleのApp Storeで商品と交換できたり、Macbook、iPad、iPhone、iPodを購入することができる10,000ドル分のiTunesギフトカードだった。

100億回目のアプリは、Paper GliderというiOSのゲームだった。このゲームはすでに1日35万から40万ダウンロードを記録していて、歴史にその地位を確保することを約束されていたようなものだった。

VerizonがAT&Tのアメリカ国内でのiPhoneの独占権に終止符を打ち、Sprintもそれに続く

3年にわたってアメリカ国内におけるAppleのiPhoneの独占権を持っていたAT&Tは、2月頭にVerizonがiPhone 4を販売し始めるのを目にした。このデバイスが人気を集め、24時間以内にVerizonのiPhone 4は売り切れ、同社は直ちに先行予約ページを外して幸運な消費者に発送し始めることとなった。

アメリカで3番手の携帯電話会社、Sprintは、10月にiPhone 4Sの利用可能性を発表し、アメリカの消費者がAppleの新しい音声作動式のスマートフォンを手にする選択肢が広がったことを保証した。

NokiaがMicrosoftと提携し、Windows Phoneを採用する

Symbianの売り上げが急落したため、Nokiaは自身のスマートフォンの将来を覆すために思い切った行動に出た。Windows Phoneのプラットフォームを採用して、年度末までに新しい携帯電話を出すことを約束し、Microsoftとの“大がかりな戦略的パートナーシップ”を発表したのだ

同社がそのプラットフォームのためのプランを示すまでにはしばらく時間を要したが、CEOのStephen Elopが6月の社内会議で、多くの人が考えることは我が社の最初のWindows Phoneだろうと暴露した。

携帯電話メーカーFinnishがNokia Lumia 800とLumia 700を発表した時にはすでに5ヶ月が過ぎていたが、このイベントは、Nokiaのチーフによって何ヶ月も前に宣伝されていたのと同じN9のようなデバイスを同社が提供することを示した。

Nokiaは、11月にイギリスでLumia 800 を発売し、複数の携帯電話会社がこの携帯電話が店舗で販売され記録を破っていると発表したため、素晴らしいスタートを切ったと報告した。そして、同社は数字については触れずにその売上げについてコメントし、“最近の歴史でイギリスにおけるNokiaスマートフォンの販売の最高の初めての週”を持つことを助けたデバイスと述べ―それがどんなことを意味するにせよ―、そのセールスパフォーマンスについてもったいぶった陳述をした

後にNokiaはアジアとロシアでLumia 710を発売し、そのデバイスをアメリカでローンチする同社初のWindows Phoneとした。

我らがMatt Pnzarinoは、Lumia 800は彼にiPhoneを手放させた最初のスマートフォンであると言っている―彼のレビューはここで読むことができる。

HPがwebOSを打ち切る

この記事はHPについて触れずして完璧とは言えない。

恐らく世界で最も知られているPCメーカー、HPが8月に、新しくリリースされたTouchPadと発売予定のwebOS携帯を含むwebOSデバイス事業を打ち切ることを発表した。この発表は、ソフトウェア会社Autonomyの買収とPC部門のスピンオフのお知らせの一部として登場した。

同社は、このデバイスの備蓄を抱えていると言われているアメリカの小売店BestBuyと共に、webOS部門の転落に貢献しているTouchPadの売上げ不振を目の当たりにしてきた。

HPは、webOSのモバイルオペレーティングシステムについては、世間に認められたスマートフォンベンダーを介してよりエンドユーザーを引き付けることによってそのモバイルプラットフォームを助けるためにメーカーとの提携を探し求め、運営し続けるつもりであることを示した。しかし、それが実現することはなかった

その代わりに、同社はTouchPadタブレットの処分特売を発表し、このデバイスを99ドルの値段で提供したのだ。TouchPadをこんな安値で見切り売りするという決断が、消費者を駆り立てた。HPの自社ウェブページでは、残っていた在庫がすぐに売り切れ、Walmartやその他主要なアメリカの小売店でも飛ぶように売れた。

たったの24時間で、350,000以上のデバイスが購入されたことが報告し、―カルフォルニアにあるBestBuyのとある店舗では、1時間に140台のTouchPadが売れたと私に教えてくれた―販売パートナーとその死の知らせの前にTouchPadを正規の値段で購入した人達への払い戻しの結果として生じるとHPが予測している1億ドルの損失のいくらかを取り戻している。

HPが最高責任者を交代すると、同社のwebOS部門は棚上げされた。同社がそのプラットフォームのための計画に取り組んだためだ。12月9日ようやく決断に達し、全員参加の会議の後に、webOS部門を維持するがそのコードの大部分をオープンソース化することを発表した。

webOSソフトウェアをオープンソースコミュニティに貢献することによって、HPは、AndroidやWindows Phoneの代替品を探しているデベロッパーや他社における拡大(および採用)が見られることを期待しているのだ。

webOSが生き残るかどうかはまだ分からないが、多くの人は、オープンソース化を受けてHPが自分で自分の首を絞めたと考えている。

AppleがiPhone 4Sを発売、記録を破る

1年半近く待った末、ついにAppleが新しいスマートフォン、iPhone 4Sをローンチした

iPhone 4とそっくりのデザインに多くの人がショックを受け、Appleは新しい涙型のiPhone 5をデビューさせるだろうというに推測に終止符を打った。iPhone 4Sは、Siriと呼ばれる新しい音声アシストや改善されたカメラや新しいデュアルコアプロセッサを伴ってローンチされた。

10月7日のiPhone 4Sの先行予約の開始の直後、Appleは24時間以内にその新しいスマートフォンを100万台以上販売したことを発表した。以前にiPhone 4が持っていた1日の先行予約記録60万台を打ち破ったのだ。その数日後、このクパチーノを拠点とするテクノロジー大企業は、その新しいスマートフォンの販売台数が最初の1週間で400万台を超えたと述べ、iOS 5の発売後5日間で2500万人がiOS 5をインストールしたと付け加えた。

結果として、Appleには、iOS 5ソフトウェアと一緒にローンチしたプラットフォーム、iCloudサービスを使用している顧客が2000万人以上いて、同社が顧客のドキュメントとデータをインターネットに移し、デスクトップソフトウェアへの依存を減らすことを手助けしているのだ。

アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、フランス、ドイツ、日本における10月のリリース以降、このスマートフォンは世界中の様々な地域で発売され、Appleは年末までには70カ国以上でこのデバイスを提供した。

Andoridにとっての大きな1年

Samsung Galaxy S II 、Galaxy Nexusのリリース、Android 4.0(Ice Cream Sandwich)の導入が見られ、ついにスマートフォンとタブレットとその他デバイスが1つのリリースに一体化した2011年は、Androidにとって大きな1年だった。

今年Samsungは、スマートフォンの目覚ましい成長を目にし、Galaxy Sとその後の超人気になったGalaxy S IIの売上に恵まれ、非公式ではあるが1位のNokiaを破って最大のスマートフォンメーカーになった。同社はGalacy Sの売上げを公開していないが、2つのスマートフォンを合わせて3,000万台を販売したとコメントしている。

7月のGoogleの第2四半期収支報告で、GoogleのCEO、Larry Pageは、その製品の様々な成功について語った。その中で最も興味深いものの1つは、今では毎日55万台のAndroid携帯が登録されているという事実を彼が共有したことだ。さらにGoogleは、1億3000万台のAndroidデバイスがあることを述べ、Androidマーケットから60億のアプリがインストールされていることを示した。

もっと最近では、GoogleとSamsungが初のIce Cream Sandwich仕様のスマートフォン、Galaxy Nexusを発表および発売し、今日利用できる最も強力なスマートフォンデバイスの1つとして強化したスマートフォンの機能を提供している。

このデバイスはイギリスでは問題なくローンチされたが、アメリカでのローンチは、アメリカの携帯電話会社VerizonがGoogleのNFC支払いサービスGoogle Walletを安全の問題からブロックしたため、Verizonの遅延と誤解によって台無しにされた。

12月、GoogleはAndroid携帯の新規登録が1日700,000件を超え、同社のスマートフォン市場がさらなる優勢にあることを発表した。

Amazonがモバイル界に参入

Eリーダー「Kindle」の発売後、モバイル界への参入を数年間恐れていたAmazonが、ついに初のモバイルデバイス、Kindle Fireを発表した。

7インチのAndroidタブレットとしてローンチされたKindle Fireは、Amazonの新しいAndroidアプリストアとオンデマンドビデオサービスとKindleのEリーディングの製品およびサービスを全て一体化した。

このデバイスのレビューは競合製品に比べると冴えないものの、Kindle Fireの199ドルという価格が、3週間で100万台を超える販売数でこのインターネット小売店に大きな売上げをもたらすことを確実にした。さらには、Amazonのウェブサイト上で11週連続でベストセラー商品になった。

Amazonは来年イギリスとその他の地域でもこのデバイスを発売する準備をしていると報道されている。高価なタブレットを持つ他のAndroidベンダーから売上げを奪うつもりなのだ。

Kindle Fireの私達のレビューはここで読むことができる。

結論

Angry Birdsフランチャイズのさらなる成長、世界中におけるAppleとSamsungとHTCとの数々の法廷闘争、SamsungとAppleのスマートフォンの売上げ増加に続く台湾のスマートフォンメーカーの歳入の減退など、2011年には、モバイル界を占有した数多くのサービス、デバイス、ニュース記事があった。

Androidタブレットが発売されたが、アナリストやリサーチャーが出荷数で実際の売上げを比較したところ、iPadの売上げに比べると失敗だった。

モバイルにとって素晴らしい1年だったし、来年はもっと多くの消費者が‘フィーチャーフォン’からスマートフォンに移行し盛り上がることだろう。来年の最初の2カ月でCESとMobile World Congressが開催され、モバイルベンダーは最新最高のモバイルデバイスを探し求める人々を引き付けるために、新しいデュアルおよびクアッドコア・フォンを大急ぎで発表することだろう。

あなたは2012年は何が流行ると思うだろうか?コメント欄で教えて欲しい。


この記事は、The Next Webに掲載された「2011 Tech Rewind: This Year In Mobile」を翻訳した内容です。

日本にいると普段見えない世界のモバイル事情の全体像が理解できる記事でした。日本でもiPhoneに対抗すべしと日本のメーカー各社色々努力してきたとは思いますが、海外でも同等、またはそれ以上の規模で激しい戦いがあるようですね。恥ずかしながらNokiaがWindows Phoneを採用したことさえ知りませんでした。。。って、そもそもNokiaの携帯見たことありませんが 汗 HPはHPでAppleに対抗すべく頑張っていたみたいですし。でもやっぱり世界市場でもAppleが席巻した1年だったようですし、唯一の対抗馬としてAndroid勢が頑張っているのは日本も同じでしょうか。そして最近はどこにでも出てくるAmazon。しかしこの会社、私も普段一番ショッピングにお金を使っているのがAmazonな気がする最近ですが、かつての書籍販売サイトから見事にネットを代表する新時代のIT企業に変貌を遂げましたね。すっかり世界から取り残されている感もある日本のモバイル勢ですが、さて2012年モバイルの世界はどのように進化していくのでしょうか? — SEO Japan
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