Googleはユーザーのサイト上での行動をランキング要素として使用していない。

最終更新日:2024/02/16

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先日米国で行われたハングアウトでの話題です。Googleのジョン・ミュラー氏がユーザー行動とランキング要素についての質問に答えています。ざっくりと区分するとユーザー体験の項目になるかと思いますが、ユーザーのサイト上での行動をGoogleは、まだ、見ていないとのことです。6月に行われたSMX Advancedでランド・フィッシュキン氏もユーザー体験について言及していましたが、計測しやすい項目とそうでない(もしくは不可能)な項目がありそうですね。そもそも、”ユーザー体験”とざっくりまとめるのもいかがなものかもしれませんが、今後のGoogleの発言には注視したいところです。– SEO Japan

Googleのジョン・ミュラー氏が昨日のハングアウトで発言している。「Webサイト上でのユーザーの行動を見るアルゴリズムは存在せず、それゆえ、そうしたユーザー行動をランキング要素として使用することはない。」とのことだ。また、ジョン氏は「おそらくGoogleはWebサイト上でユーザーが何を行っているか見ていることもないと思う。」とも発言している。つまり、Googleはユーザー行動を見ていないため、それらをランキング要素として使用することもない、ということになるだろう。

該当の質問は動画内の38:11あたりで尋ねられている。

私は情報提供型のサイトのWebマスターです。申し込みフォームに記入するなど、ユーザーのコンバージョンをアルゴリズムは測定し、ポジティブなランキング要素として使用するのでしょうか?もしくは、ユーザーがブログ記事を読むために該当のサイトで時間を費やした場合、そのサイトのオーソリティは増加したりするのでしょうか?

ジョン氏の返答は以下の通りだ。

通常、Googleはユーザーがサイト上で何を行っているかを見ていないと思う。ユーザーが申し込みフォームに記入したか、何らかのコンバージョンを行ったか、何かを購入したか、そういった行動を見てはいない。そして、そうした事柄を見ることができないのであれば、それらを考慮することもできないということになる。個人的な意見ではあるが、そうしたユーザー行動をランキング要素として扱ってはいないだろう。
しかし、ユーザーがあなたのサイトを訪問し、申し込みフォームに記入したり、何らかのサービスやニュースレターに登録したりすれば、あなたのサイトは非常に素晴らしいサイトであるということになるだろう。ユーザーはあなたのサイトを評価しており、自身の情報を残しておこうと判断したのだ。そのため、こうした行動は概してポジティブな出来事になる。しかし、Googleはそれらをランキング要素として使用しているとは思わないし、検索結果上でのプロモーションに使用することもないだろう。

パンダアップデートとユーザー体験との関連性はどうなるのだろうか?御存知の通り、Googleはユーザーが該当のサイトに訪問したことに満足しているかどうかを測る、別の方法を用いている。それはユーザーの行動をベースとしているのではなく、コンテンツの内容に基づいているものだ。

下記に動画を記載しておく。

この件についてのGoogle+ページはこちら

Googleがコンバージョンについての計測を行なっていないという発言には納得できます。(多くがセキュア化されたページでしょうし。)しかし、ジョン氏が述べたとおり、コンバージョンに至るまでのサイトは内容が優れているサインになりますし、そうしたサイトはエンゲージメントも検索順位も満足のいくものになるでしょう。SEO目的としてコンバージョン率を上げるなどと考えると本末転倒になりますので、ユーザー体験の向上を真の目的に設定し、コツコツとやっていきたいものです。

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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