SEOにおける「キーワード選定」は、サイトの流入数を伸ばすうえで非常に重要です。
ところが「正しいSEOのキーワード選定方法がわからない」「なかなかサイトの流入数が伸びない」と悩む方もいるのではないでしょうか。
いくら記事を書いても、読者が少ないとやる気を削がれてしまいます。
そこで今回は、SEOキーワードの選定方法からポイント、キーワードを探すために使えるツールなどを解説します。
サイトへの訪問者数や商品の売上を伸ばしたいと考えている方は、ぜひ記事をご覧ください。
SEOキーワードの選定方法3ステップ
こちらではSEOのキーワード選定の方法を、3つの工程にまとめました。
- キーワードの候補を考える
- 検索ボリュームを確認する
- 上位記事を確認する
キーワード選定と聞くとややこしく感じるかもしれませんが、特別難しいことはありません。ひとつひとつ紹介するので、確認してみてください。
1.キーワードの候補を考える
まずはキーワードの候補を考えます。自分のサイトにどのような読者が来てほしいのか、どのような商品を売りたいのかを考えたうえで、適切なキーワードを考えてみましょう。
例えば「ホテルの予約数を増やしたい」という場合は、以下のようなキーワード候補が考えられます。
- ◯◯(地域名) ホテル おすすめ
- ◯◯(地域名) ホテル 予約
- ◯◯(地域名) ホテル 安い
ここで重要なポイントは、なるべく多くのキーワードを出すことです。
どのようなキーワードでも良いので、集客に繋がりそうなキーワードをメモしましょう。思いつかない場合は、ツールを利用することも手段として有効です。
2.検索ボリュームを確認する
検索ボリュームとは、YahooやGoogleなどの検索エンジンで検索された回数のことをいいます。ボリュームがが多いキーワードで上位に表示されると、アクセス数も増えていくでしょう。
Googleの場合は「Google広告」内にある「キーワードプランナー」というサービスを利用することで、月間の検索ボリュームを調べられます。
検索ボリュームがないキーワードで記事を書いても読まれないため、候補に出したものがどれくらい検索されているかを考えてから執筆することがおすすめです。
3.上位表示されているコンテンツを確認する
検索ボリュームも良く、狙えそうなキーワードが決定したら、実際に上位表示されているコンテンツを確認することも大切です。上位表示に勝るコンテンツを作成することで、検索上位を取れる可能性が高まります。
- 情報量がどのくらいか
- どんな人・サイトが書いているのか
などを確認して、勝てると判断したキーワードで書き進めることが重要です。やみくもに記事を書いても効果は薄いので、まずはしっかりと上位記事をリサーチしてから書きすすめるようにしましょう。
SEOキーワードは3つのタイプに分類される
SEOキーワードは「案内型」「情報型」「取引型」と、大きく3つのタイプに分類されます。
SEOキーワードのタイプによって、集客しやすかったり、成果につながりやすかったりとコンテンツの方向性も大きく変わるため、しっかり意識しましょう。
1.案内型(ナビゲーショナルクエリ)
案内型キーワードとは、その名の通り会社やサービス、商品などをダイレクトに検索するときのキーワードです。
例えば、「コカコーラ」「アイオイクス」「SEO Japan」など、主に固有名詞のキーワードが当てはまります。
案内型キーワードを検索するユーザーは検索する前から会社名やサービスの名前を知っており、その内容をより詳しく理解したいと考えている人が多いです。
よってサービスについて理解が深まる記事をしっかり作成することで、上位表示
2.情報型(インフォメーショナルクエリ)
情報型キーワードとは、ユーザーが疑問に感じていることや知りたいことを解決するために調べるキーワードのことをいいます。
例えば「英語が話せるようになりたい人」だと、以下のキーワードが該当します。
- 英語 話し方
- 英語 勉強方法
- 英語 文法
ユーザーの悩みを専門的な知識や視点で解決するサイトなら、この情報型キーワードをベースとしてキーワードを選びましょう。
3.取引型(トランザクショナルクエリ)
取引型キーワードとは、実際に行動を起こしたいユーザーが検索するときのキーワードのことをいいます。
- 東京の友人とカフェに行きたい→「東京カフェ おすすめ」
- 英語が話せるようになりたい→「英会話 教室」
- いまから映画が見たい→「◯◯(映画名) 上映時間」
何かをしたい、見たい、などの欲求を持つユーザーが多いため、自社のサービスやコンテンツに誘導させやすいキーワードです。
SEOキーワードを選定する5つのポイントとは
こちらでは、SEOキーワードを選定する際の5つのポイントを紹介します。
- 1ページに対してテーマを詰め込まない
- 初めはロングテールから選ぶ
- 上位サイトの情報を参考にする
- ユーザーのニーズを考える
- 集客の最終目的を考える
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.1ページに対してテーマを詰め込まない
1ページに対して多くのテーマやキーワードを入れることは、おすすめできません。
たくさんのキーワードを盛り込んでしまうと、結果どのキーワードに対しても評価が得られずに伸びにくくなります。さらに読者が知りたい情報をピンポイントで伝えられないため、満足度も下がるでしょう。
コンテンツの内容がブレすぎないようするためにも、シンプルに1キーワードに対して1ページで仕上げることをおすすめします。
2.初めはロングテールキーワードから選ぶ
初めのうちはロングテールキーワードを選定することをおすすめします。ロングテールキーワードとは検索回数が少なく、需要が小さいキーワードのことです。
ロングテールキーワードを選定することで、よりターゲット層を狭く絞れます。さらに数が豊富なので、ライバルの少ないキーワードを見つけやすいです。
場合によっては検索ボリュームが多いキーワードよりも、商品の成約が見込めることも十分にありえます。
まずはロングテールキーワードを考えて、記事を書くことを意識してみてください。
3.上位サイトの情報を参考にする
SEOキーワードを選定するためには、上位サイトの情報を参考にすることも意識してみてください。
「上位表示されている=読者の悩みを解決していると検索エンジンが判断している」ということであるため、検索ニーズを調べるうえでは重要です。
- 誰が書いているのか
- どのような悩みを解決する記事なのか
- どのような見出しが入っているのか
などを参考にしたうえで、記事を構成すると、より検索で評価されやすい記事に仕上がります。
4.ユーザーのニーズを考える
ユーザーのニーズを考えることも、キーワード選定には重要なポイントです。ニーズから逆算して考えることで、多くのキーワードを見つけられる可能性が高まります。
例えば「英語を勉強したい」というニーズを持っている人でも、検索するキーワードは様々です。
- 英会話スクール おすすめ
- 英語 独学 方法
- TOEIC 点数アップ
- 英語 受験対策
これらは全て「英語を勉強したい」というニーズですが、キーワードや悩みの内容は大きく異なります。
ニーズをしっかりと定めたうえで、キーワード選定を行ってみてください。
5.集客の最終目的を考える
集客する最終目的を考えることも、キーワード選定では大切です。いくら上位を取れていても、サイトの目標が達成できないと意味がありません。
また、最終目的によって狙うキーワードも大きく変わります。
- 閲覧数を増やしたい→ボリュームの大きなキーワード
- 商品を売りたい→ボリュームは少ないが悩みの深いキーワード
など、キーワードを選定する際には、集客の最終的な目標を意識しておくと良いでしょう。
SEOのキーワード選定に使えるツール7選
SEOキーワードを選定するためにおすすめなツールを7つにまとめました。
- ラッコツールズ
- UberSuggest
- Google Trend
- 検索順位チェッカー
- Google Analytics
- Googleサーチコンソール
- GRC
キーワードを効率よく選定するためにも、ぜひ利用を検討してみてください。
1.ラッコツールズ
ラッコツールズとは、競合サイトや狙ったワードの上位表示サイトなどを、細かく調査できる便利ツールです。
上位表示サイトの平均文字数から記事構成、見出し抽出などワンクリックで簡単に分析できます。
操作も単純で直感的なので、初心者の人でも気軽に操作できる点が魅力です。
2.UberSuggest
Ubersuggestは、キーワードに関連する候補を抽出できる、WEB上の無料ツール(一部有料)です。
キーワードを入れるだけで、検索ボリュームやSEOの難易度なども確認できます。
候補を一覧で確認することで、上位表示しやすいキーワードを狙いやすくなる点が魅力です。
3.Google Trend
Google Trendとは、Googleが無料で提供しているWEBベースのツールです。
入力したキーワードの人気度や、検索数が急上昇している関連語句などを確認できます。
新しく検索需要が生まれたキーワードを調べたり、ライバルより先に記事を書いたりできるので、検索上位を取る手法として有効です。
4.検索順位チェッカー
検索順位チェッカーは無料のツールで、競合の検索順位状況を調査できます。
利用方法は競合のURLと検索キーワードを入力するだけなので、非常に手軽です。
ブラウザ上で気軽に利用できるため、ぜひ機能を試してみることをおすすめします。
5.Google Analytics
Google Analyticsは、Googleが無料で提供するアクセス解析ツールです。
ユーザーがサイトを訪れた経路から、サイトでの操作など細かい情報収集ができます。どのページがよく見られているのかを確認できるため、ニーズのある記事の調査が可能です。
ツールの作りも非常にシンプルなため、直感的に操作できるのもポイントだといえます。
6.Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、Googleが無料で提供しているSEOツールです。
どのようなキーワードで表示されているか、何回クリックされたかなどを簡単に確認できます。
さらにクリック率や平均順位もわかるため、タイトルの変更などのテストにも利用可能です。
SEOのためには非常に重要なツールなので、ぜひ利用するようにしましょう。
7.GRC
GRCとは、記事が検索エンジンで何位に表示されるのかを調査し、履歴を記録する順位チェックツール(有料)です。
全てのキーワードの順位を調査でき、過去の変化などもグラフでわかりやすく表示されます。
なぜ順位が変わったのかを細かく分析できるため、サイトを伸ばすうえでとても重要なツールです。
まとめ
SEOキーワード選定は、サイトの閲覧数や売上を伸ばすうえで非常に重要です。自分のサイトの目的を明確にして、どのようなキーワードなら上位表示ができるかを考えながら選定を行いましょう。
またSEOで大切なのは、すでに上位表示されている記事を確認することです。上位の記事よりも価値提供ができるかどうかを意識しながら、選定を進めてみてください。
またキーワードのタイプによってコンテンツの方向性も大きく変わるため、3つのパターン(案内型・情報型・取引型)を理解しておきましょう。
ツールを使うとより効率的に選定が可能なので、ぜひ活用してみてください。