調査結果: Google検索キーワードの39%は「Not Provided」 で表示されず

サイトのアクセス解析がウェブマーケティングにとって生命線レベルで重要なのは誰もが理解していることだと思いますが、特にSEOにとって重要なのが検索エンジンからどのようなキーワードで検索してサイトに来訪したかという検索キーワード分析。ところが最近、Googleアナリティクス上でキーワードが表示されない「Not Provided」の流入が異常に増えているのに気付いた人も多いでしょう。Googleや一部のブラウザのセキュリティ強化の結果、検索キーワードデータが取得できなくなったことが原因といわれていますが、SEOのPDCAサイクルを回すのにも必須のキーワードデータ、この現象はどこまで広がるのでしょうか、、、と思っていたところに新たな嫌なニュースが。 — SEO Japan

google-not-providedグーグルが、サインインしているユーザーに対してデフォルトで検索を暗号化する取り組みを始めて、1年と少しが経過した。最新の調査によると、グーグルからウェブサイトへの検索関連のトラフィックのうちの39%は、検索用語が公開されなくなったようだ。

Optifyは、424のウェブサイトに対して11ヵ月間に渡って調査を実施した。この調査では、17,143,603回の訪問および7,241,093個のリファラーキーワードが対象となり、「Not Provided」問題がいかに深刻なのかを特定する試みが行われた。

「Not Provided」は、グーグルアナリティクスで、グーグルが、暗号化によって検索用語のレポートをしない際に表示される(その他の分析プログラムは異なるフレーズを用いている可能性がある)。

この調査の結果、39%の用語が伏せられていることが判明した:

また、企業の13%は、用語の60%が伏せられていると答えていた。以下に内訳を掲載するが、35%が最も多いようだ:

この調査結果は、Optifyのプレスのセクションで提供されている。

グーグルが用語を公開しない理由、そして、検索マーケッターに及ぼすインパクトを詳しく知りたいなら、1年間を回顧したこの記事に目を通してもらいたい:


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Study: 39% Of Google Search Referrers Now “Not Provided”」を翻訳した内容です。

このままでは半分以上のキーワードデータが取得されない状況になるのも時間の問題かもしれませんね。トラフィックの多い大型サイトならまだしも、少ないトラフィックを元に必死のデータ解析&サーチマーケティングに取り組んでいるニッチなB2CやB2Bサイトにとっては、本来キーワードデータが全て見えていれば取れていたはずのサーチマーケティングやサイト改善策を知らぬ間に見逃してしまっている、、、なんて現状も起こりそうです。

Googleのログインユーザー数は増える一方でしょうし、3年後には7割のキーワードがnot provided、なんてウェブマーケッター的には恐ろしい状況になりかねません。Googleはログイン状態のユーザーのキーワードを公開しないことを、ユーザーのプライバシー尊重を理由にはしていますが、その一方、Googleの広告商品はユーザーのログイン状態問わず検索キーワードをフル活用できるメニューも多いですし、現状が拡大すればいずれダブルスタンダードと非難されてもおかしくない状況になりそうな予感もする私です。 — SEO Japan [G+]

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