Google、パンダアップデート更新でDemand Mediaの“お咎めなし”を撤回

公開日:2011/05/10

最終更新日:2024/03/18

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GWも無事に終了、今日からSEO Japan再開します。一回目の記事はパンダアップデート関連の話題を。オリジナル記事はGW前に配信されたものなのでちょっと前のことなのですが、パンダアップデートでダメージを受けなかったことが逆に話題になったコンテンツファームの代表格Demand MediaのeHowが、パンダアップデートの調整を受けてついに順位下落の憂き目にあったそうです。。。 — SEO Japan

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ファーマー/パンダアップデートの初回の展開を運よく逃れたディマンドメディアのeHowだったが、今週行われたアップデートの拡大からは逃れることは出来なかったようだ。

グーグルのアップデートを調査しているシストリックスは、最新のパンダアップデートにより、eHowが大きなダメージを被ったと伝えている。私たちは、シストリックス(そしてその他のサービスのスタッツ)のデータには、eHow.co.ukとeHow.comが今週米国以外の地域で影響を受けている点が見受けられることを既に報告していたが、シストリックスの最新のスタッツには、eHow.comが米国内においてもビジビリティを失っている点が反映されている。

上のチャートを見れば分かるように、eHow.comの検索のビジビリティは、グーグルがパンダアップデートを4月11日に行ってから、大幅に下落している。シストリックによると、eHow.comは同社のビジビリティインデックスで66%低下したようだ。

eHow.co.ukとeHow.comが国際的な検索において影響を受けた件が初めて報じられた今週の始め、私たちはディマンドメディアに接触した。同社の広報は2月に米国で行われたパンダアップデートの後に投稿されたブログのエントリについて触れ、主要な検索エンジンの変更に関しては、特にコメントすることも、推測を述べることもないと話した。

今回GoogleがeHowに命中させた仕組みとは

ディマンドメディアのサイトは、初回のパンダアップデート時には健闘していた。事実、シストリクスの初回のレポートでは、eHow.comは、ビジビリティにおいても、キーワードのランキングにおいても上がっていた。

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1月に行われたオール・シングズ Dによるインタビューで、ディマンドメディアのリチャード・ローゼンブラットCEOは、ディマンドメディアがグーグルと良好な提携関係を築いていると述べていた。

次のような理由があるため、グーグルと提携を結ぶ意味がある。1) ディマンドメディアは、グーグルが質の高いコンテンツを持っていない、インデックスの隙間を埋める手伝いを行う。 2) ユーチューブに最も多くの動画を供給しているのがディマンドメディアであり、20億回以上視聴されている。 3) ディマンドメディアはアドセンスの大口のパートナーである。そのため、グーグルとディマンドメディアは持ちつ持たれつの関係を持っており、これは素晴らしい提携と言うことが出来る。また、今後も継続的に拡大していきたいと思っている。

しかし、グーグルの検索の質を管理するチームは異なる見解を持っていたようだ。

グーグルのアミット・シンガル氏は、パンダのグローバルな導入に関して先週投稿したブログのエントリの中で、グーグルが利用している新しいシグナル、そして、米国の検索結果への影響について次のように述べている:

信頼度が高い場合、ユーザーがブロックしているサイトに関するデータをアルゴリズムに導入し始めている。また、この変更は、質の低いウェブサイトの“ロングテール”を徹底的に追いかけ、質の高い結果を返している。以前はアルゴリズムはこのようなケースで評価を実行することは出来なかった。新しいシグナルの影響は、前回の変更と比べると対象範囲は狭く、米国のクエリの2%が影響を受ける。これは前回の変更時に影響を受けた12%と比べると、妥当な範囲内と言えるだろう。

私達と同じように、グーグルの検索の質を担当するチームもまた、eHowが初回のアルゴリズムの変更を逃れたことには驚いたはずであり、シンガル氏が指摘した“ロングテールを追いかける”調整を行った可能性は高い。フェアかどうかは別として、eHowは“コンテンツファーム”を代表するサイトであり、シンガル氏が述べていたように、多くの検索者が検索結果をブロックする機能を使っていた可能性は否定できない。

(公正を期するために言っておくが、すべてのeHowのコンテンツの質が低いわけではない。見慣れないワイアレスルーターを両親のPCに接続した時を含め、eHowのコンテンツが実際に役に立ったことは何度かあった。しかし、グラス1杯分の水を注ぐ方法に関する記事等、頭を掻き毟りたくなるようなコンテンツもまた存在する)。

その他の米国で得をしたサイト & 損をしたサイト

シストリックスの最新のスタッツを見ると、先週のパンダアップデートによる新たな勝者と敗者を把握することが出来る。敗者の中には、Superpages.com、Spike.com(ケーブルネットワークのウェブサイト、そして、GreatSchools.org等の著名なサイトも含まれている(GreatSchools.orgは、多くの子供の親が、とりわけ引っ越す際に学校やコミュニティの情報源として信頼しているサイトである)。

勝者には、DailyMotion.com、Computing.net、そして、Wiktionary.orgが含まれ、検索のビジビリティを高めたと考えられている。さらにリストを見ていくと、Reuters.com、Boston.com、LATimes.com、CBSNews.com、そして、PCMag.com等のメディアのサイトも名を連ねている。マッシャブルとハッフィントンポストもまた勝者としてリストアップされている … 後者のコンテンツを作成する方法は問題視されているはずだがグーグルは意に介していないようだ。

関連するエントリ


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Panda Update: Google Lowers The Boom On eHow.com」を翻訳した内容です。

一難クリアしてもまた一難が続くのが検索アルゴリズムの恐ろしさですが、果たしてこの順位下落が記事にあるような「ロングテールのアルゴリズムの調整」によるものなのか、「検索結果をブロックする機能」によるものなのかは興味が尽きないですね。後者は悪用されかねないリスクもありますし、アルゴリズム調整の面が大きい気もしますが。しかしそもそもこのアルゴリズム調整によるeHowの順位の影響をGoogleが事前にどれ位意識していていたか、という点も気になるところではあります。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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