私はフリーランス主導のエージェンシーを経営しており、昨年は実に93人のフリーランサーを面接した。私が彼らに尋ねる最も重要な質問は、彼らがどこへ行こうとしているのかに焦点を置く傾向がある。
ビジネスにおけるあなたの夢は何ですか?
人生におけるあなたの夢は何ですか?
以下は、私が耳にする最もよくある願望だ:
“私は、他のフリーランサーと手を組んでより大きなプロジェクトで仕事をしたい。たぶん・・・それはあなたのような・・・本物の会社だったり・・・するわけです。”
素晴らしい!フリーランスの仕事をより大きなビジネスを築くという次のステップへ進めることは大きな目標であるし、素晴らしいビジネスモデルでもある。もし、あなたがそれに相応しい人間であるのなら。
最終結果がどうなるかこの議論が終わる頃には、あなたはもっと興奮するか(私がそうだったように)、自分の今のフリーランスの仕事を成長させる他の方法を検討するかもしれない。
今回の記事では、フリーランサーとしての丸6年間と、その後の5年間のエージェンシーの共同オーナーとしての人生を比較することにした。それぞれの期間中に私の人生が変わったという事実を何とか説明してみよう。
私は、ティガーとリチャード・シモンズを合わせたような犬を飼っていて、彼の成長期は未だ落ち着いていない。私にはセレニティという名の2歳児がいて、私の仕事パターンを大きく変えた。私は副業として不動産業を作り、政治的にも活動的になり、カンファレンスを開催し、結婚をし、そして結婚生活が中心となった(離婚したくなかったため)。今はカンファレンスでスピーチもするし、他にも色々している。
完璧ではないかもしれないが、私のフリーランサーとしての経験とより大きなビジネスのオーナーとしての経験からそれらの違いをあなたに見せることはできるはずだ。
目次
1人のフリーランサーとしての生活とより大きなビジネスのオーナーとしての生活の違いは?
フリーランサーとしての生活
- 難解な(そして興味をそそる)技術もしくはビジュアル(またはその両方)の仕事に没頭する時間をたくさん過ごす。
- 財務状況と売上げに少し注意を払う。それが私の仕事時間の25%を占める。
- 通常は独りで仕事をするが、時々他の人と協力する。
- ツールは少ししか持っておらず、諸経費もかなり低い。
- 100%自分で品質管理をする。
- いくつか素晴らしい個人プロジェクトに従事する。私の大部分のクライアントは、小~中規模である。
- ミーティングは比較的少ない。
- 自分がエネルギーのある時に仕事をする。
ビジネスオーナーとしての生活
- 一日中人と話をし、技術的なことをすることはめったにない。
- 財務状況、プロジェクトマネージメント、売上げに多くの注意を払う。それが私の仕事時間の75%を占める。
- 私は中核となるチームの一員で、そのチームと仕事をするのが好きである。
- 自分の全ての仕事を追跡しコーディネートするためには山のようなツールが必要。
- 他の人に邪魔をされない自分の時間を作る。
- 偉大な大物の影響力の大きいプロジェクトに従事するようになる。
- 素晴らしいプロジェクトと素晴らしい請負業者(または従業員)の両方を探すことに多くの時間を費やす。
- ミーティングが多い。
- 自分のチームやクライアントが私を必要とする時に仕事をする。
報酬と自由
フリーランスの良い点、悪い点
- 決定権は自分自身にある。
- 他のみんなが働いている時に、私はたくさん遊ぶ。
- ほとんど毎日サーフィンをする(なぜなら、必要なら夜仕事ができるから)。
- そこそこのお金を稼ぐ(5年で頭打ちになったが)。
- 収入は100%自分の時間に結びついている。
- 私が休めば、収入が消える。
- 自分が好きな時に働くため、時間はわずかな影響しか及ぼさない。
より大きなものを所有することの良い点、悪い点
- よりたくさん働く。
- より多くのお金を稼ぎ、収入は今も増えている。
- たまにサーフィンをする。(毎日ではない)
- 私の直接的な影響はなしに価値のあるビジネスに資産を築いている。
- 1ヶ月の休みを取ることができ、収入は増え続ける(今のところ5年連続)。
- 私が人々の生活により多くの影響を与える。
あなたにはどちらが合っているのか?
あなたは、フリーランスに固執すべきなのか、それとも脇道に入ってエージェンシーのようなより大きな組織を作るべきなのか?それに、どうやってそれを決めればよいのか?
あなたが自分の人生で手にしたいこと、やりたいこと、なりたいことのトップ100のリストを作ること から始めよう(このステップは重要なので飛ばさないこと。)
そして、そのリストを手に、あなたが欲しい人生を生きているように思える人を探しに行くのだ。それが合法で良心的で倫理にかなったものであるならば、その威光をとらえてコピーするのだ。
ビジネスはあなたが想像する生活を手に入れるための単なる乗り物にすぎない。もしあなたの夢がハワイに行くことであるなら、あなたがどんなに良い車を手に入れようとも関係ない。世界最速のフェラーリであっても、岸から数百フィートも進んだところで海の底へと沈んでしまうだけだ。
あなたは、自分の理想の人生に相応しい乗り物を選択する必要があるのだ。
私はより大きなプロジェクトを手にすることを始めた。なぜなら、私は挑戦や影響力や予算が好きだったからだ。私は、コードやコンテンツに取り組むのが好きなのと同じ位に人と一緒に仕事をすることが好きだった。私は、自分がプログラミングをしていた頃よりも、一日の最後により多くのエネルギーがあることに気が付いた。
私の夢は変わりやすかった。25歳の時には、遊ぶ時間が欲しかった。30になった時には、自分がより多くの人の人生を変えようとすることや、子どもにかかるお金と定年後の収入を自覚すること、夜と週末の時間は家族と一緒に過ごすことに興味があることに気が付いた。ゴールの変化があり、エージェンシーは私の人生にとって相応しい乗り物となったのだ。
まとめ
フリーランサー=少ないミーティング&あまり予定に拘束されない=自分のエネルギーの状態とライフスタイルに合わせてスケジュールを組む柔軟性
ビジネスオーナー=より多くのミーティング=厳格なスケジュール+ビジネスマネージメントへの配慮=より多くの富とより広い範囲に手が届く
ところで、もしあなたがビジネスオーナーとして働くべきか、フリーランスでいるべきかという疑問に興味を持っているのなら、賛否両論の立場を示した素晴らしい記事もある。
作者について: Shane Pearlmanは、@justlikeairで、100%フリーランス主導のエージェンシーを経営する災難についてつぶやいている。
この記事は、CopyBloggerに掲載された「Is There Life After Freelancing?」を翻訳した内容です。
私もこれまで会社経営に15年位関わってきましたが、前半の5年位は会社といってもほぼ一人で実質フリーランス状態で仕事をしていました。20代半ばからその形態で仕事をしていたのも、元々どこかの会社で働くことが苦手な人格破綻者でそれしか選択肢が個人的にはなかったというのが実情ですし、実際、会社のスタッフが増え仕事をある程度スタッフに任せられるようになるまで4-5年かかりましたし、そこまでの道のりは本来自分が不得意なことをやらないといけないことも多く「こんなことなら一人で地道にやっていれば良かった」と思ったことも一度や二度ではないです。そのステージを乗り越えた今は大分楽になり、ある意味フリーランス(一人)時代と似た状況で仕事はできている気もします。とはいえ私の場合はたまたま運が良かっただけで、一歩間違えると途中で空中分解していた可能性は十分あると思いますし、経営者がフリーランスより良いとも思えません。
日本の場合、フリーランスのマイナス面として継続的な収入が保障されないことを不安に思う方も多いと思いますが、終身雇用制の崩壊もリアリティを持って起こり始めている日本経済、安泰業界(そんなものがあればですが)や大企業に永久就職している人でもない限り、いつ会社が倒産するか分からないリスクは常にあるわけですし、フリーランスで全て自己責任で実力で仕事をしていく選択肢も一つの生き方としてアリだと思います。
最近のスタートアップブームで会社を辞めて失敗のリスク承知で起業を目指す人も増えていると思いますが、まずはフリーランスで生計を立ててから起業を目指すという方法もあると思いますし。起業していきなり成功するなんてことも滅多にないわけですし。フリーランスで一定の自由な時間を保ちつつ、一度や二度の失敗でめげずに、またはピボットしながら本格起業を目指すなんて生き方も良いんじゃないでしょうか。勝手なことばかり書いてしまいましたが、さて皆さんはどう思うでしょうか。 — SEO Japan