Googleサーチコンソールの「クリック数」「表示回数」「掲載順位」のガイドを紐解く

Webサイトに関する有益な情報を提供してくれるサーチコンソールは、SEOやWebマーケティング担当者にとって必須のツールであり、毎日目を通している方も多いと思います。特に、検索パフォーマンスのデータは、自然検索からの流入状況を把握する上で、必要不可決なデータです。しかし、レポートで提供される各指標についてしっかりと理解することはなかなか難しいもの。特に、サーチコンソールのデータを見慣れていない方にとっては、少々複雑かもしれません。こうした各指標についての、グレン・ゲイブ氏による、詳細でわかりやすい解説記事をお届けします。


サーチコンソールの「クリック数」、「表示回数」、「掲載順位」の意味をわかりやすく解説します。

Googleサーチコンソールの検索パフォーマンスで得られる各指標について、よく聞かれる質問に対する回答をまとめようと思う。

サーチコンソールはサイトオーナーとSEO担当者にとって、非常に有益な情報が提供している。サーチコンソールを介して、Googleは非常に優れたレポートを提供しているのだ。また、各種問題の診断、自然検索によるトラフィックの理解、サイトのテストなど、様々な機能も提供している。

しかし、サーチコンソールで各レポートを見ていると混乱する場面に出くわすこともあり、特にSEOの初心者にとって顕著だろう。一例として、かつては検索アナリティクスと呼ばれていた、「検索パフォーマンス」が挙げられる。「検索パフォーマンス」は自然検索によるトラフィックに関する情報を豊富に提供している。サイトへの流入があったクエリ、検索結果に表示されたランディングページ、特定のクエリやページのクリック率(CTR:Click Through Rate)、特定のクエリにおける平均順位などだ。これらは非常に重要な情報であり、私もしばしば分析の対象にしている。

非常に有益な情報ではあるが、クライアントとSEOの仕事をする中で、いくつかの指標が彼らにとって理解が難しいものがあると感じている。例えば、表示回数とクリック数の定義であったり、クエリやランディングページをGoogleがどのように算出しているかの理解であったり。多くのクライアントと話した結果、このような指標を解説する理由は十分にあると考えるに至った。

そして、Googleは実際にそれをやってくれている。

2017年にGoogleが作成したドキュメントは、こうした指標をGoogleがどのように算出しているかを明らかにする目的で作成されている。非常によくできたドキュメントであり、Googleには感謝の意を表したい。しかし、それでもなお、理解することが難しいと感じている人々はいる。

そこで、私は重要なポイントを取り上げ、解説する記事を執筆することにした。SEOのスタートガイドとして読んでいただければと思う。Googleがわかりやすく解説した指標を、さらにわかりやすく解説するという試みだ。

下記に、重要な19個の項目を解説した。それぞれを見ていこう。

表示回数、クリック数、掲載順位についてのGoogleのガイドをわかりやすく解説

表示回数

通常の自然検索結果(いわゆる、10個の青いリンク)において、表示回数は、ブラウザに表示されるためにスクロールされなくても、カウントされる。つまり、10個の青いリンクの場合、順位が9位でファーストビューに含まれていなくても、その検索結果が読み込まれれば(該当のクエリで検索が行われれば)、表示回数は1としてカウントされるのだ。これは、カルーセルの場合とは異なるため、しばしば混乱の原因となるのだが、詳しくは下記で述べたいと思う。掲載順位を記録するために、表示回数がカウントされるということが理由となっている。

外部サイトへのリンクとクエリによる絞り込みのリンク

検索結果画面に、Google以外のサイトへ遷移しないリンクが含まれている要素があった場合、それは表示回数としてはカウントされない。こうした、クエリによる絞り込みのリンクは、ユーザーをGoogleにとどめるため、カウントされないのだ。例えば、複数のリンクのセット(例:画像サムネイル)が別のGoogle検索へとユーザーを導く(クエリによる絞り込み)場合、表示回数としてはカウントされず、順位もつかない。下記の例で、Google以外のサイトに遷移しないリンク(クエリによる絞り込みのリンク)を赤い矢印でマークしている。しかし、Wikipediaへのリンクは、Google以外のサイトへユーザーを遷移させるリンクのため、カウントの対象となっている。


赤い矢印→クエリによる絞り込みのリンク
青い矢印→クエリによる絞り込みではないリンク

掲載順位

掲載順位は上部から下部、また、画面の重要順(言語によって異なる)で算出される。英語では、画面の重要順は左から右となるが、他の言語では右から左となるかもしれない。この違いを理解することは非常に重要だ。例えば、多くの強調スニペットの掲載順位は1位である(画面の上部・左側)。しかし、ナレッジパネルは、1ページ目に表示されていても、11位となる場合がある。なぜなら、10個の青いリンクの後、画面の上部・右側に表示されるからだ。下記の例では、画面の左側に12個の青いリンクがあるため、画面の右側に表示されているナレッジパネルの順位は13位となる。

Query Refinement=クエリによる絞り込みのリンク

ブロック要素内のリンク

検索結果画面に含まれる同一要素内のリンクは全て同じ掲載順位となる。例えば、AMPカルーセル内の全てのリンクは、レポートでは全て同一の掲載順位とされる。検索結果の2位にカルーセルが表示されていた場合、カルーセル内の全てのAMPページへのリンクは、レポートでは2位と表示される。これは、ナレッジパネルでも同様だ。11位に掲載されている場合、このナレッジパネル内の全てのリンクには、11位という掲載順位が与えられる。しかし、カルーセルの場合、表示回数については別の算出方法になる点には注意すべきだ。こちらについては、後ほど説明させていただく。

検索結果画面へ戻る行為

(同一リンクへの)ポゴスティッキングはカウントされない。例えば、ユーザーが外部ページへのリンクをクリックした後、検索結果画面に戻ってくる。そして、再度同じ外部ページへのリンクをクリックしたとしても、クリック数は1としてカウントされる。しかし、別のリンクをクリックした場合は、別のクリックとしてカウントされる。

広告の影響

広告についてはどうだろう?広告は、検索結果における掲載順位を与えられていない。これも、覚えておくべき、重要な事柄だろう。自身のWebサイトが検索結果で1位を獲得していても、商品広告やテキスト広告の下に表示されているかもしれない。このような場合、たとえ1位を獲得していたとしても、それほど強力な印象をユーザーに与えられない可能性がある。

画像内のコメント:掲載順位が1位だったとしても、広告が表示されている場合、それほど印象的ではないかもしれない

複数のリンクと順位

検索パフォーマンスでレポートされる掲載順位は、検索結果における最高順位を示すものだ。つまり、自身のサイトが2位と5位の順位を獲得していたとしても、このクエリに対する掲載順位は2位とレポートされる。

画像内のコメント(上部):広告はカウントされない。
画像内のコメント(下部):webmd.comの最高順位である3位がレポートされる

どのURLが対象?

クリック数、表示回数、掲載順位は、ユーザーが遷移するURLが対象となる(例え、検索結果画面に表示されるURLでなくても)。一例として、検索結果画面に表示されているリンクをクリックした後、ユーザーが実際にたどり着く、モバイル用のセパレートURL(m-dot)が挙げられる。この場合、m-dotのURLが表示回数やクリック数を受け取るが、検索結果画面に表示されているデスクトップ版のURLは受け取らない。基本的に、ターゲットURLが表示回数、クリック数、掲載順位を受け取ることになる。

カルーセル

カルーセル内のリンクは、スクロールされ、表示されて初めて、表示回数がカウントされる。これは、通常の10本の青いリンクとは異なる算出方法だ。前述の通り、自身のサイトが9位にランクされている場合、ページ下部の掲載となるが、ユーザーがスクロールしなくても、表示回数は1としてカウントされる。しかし、カルーセルの場合、スクロールされ、表示されなければならない。さらに複雑ではあるが、カルーセル自体は、表示回数を受け取るためにスクロールされ、表示される必要はない。この算出方法については、何回か読み直す必要があるだろう。この記事は、SEOのスタートガイドであることをお忘れなく。

右上のコメント:カルーセル内のAMPページへのリンクは、スクロールされ、表示されれば、表示回数は1とカウントされる。しかし、ページがロードされた場合に表示される位置にいるリンクについては、検索結果の下部に位置し、表示されるためにスクロールが必要だったとしても、表示回数は1としてカウントされる。
左の矢印のコメント:検索結果が読み込まれた場合(検索が行われた場合)、表示回数としてカウントされる
右の矢印のコメント:スクロールされ、表示されれば、表示回数は1としてカウントされる

AMP版のURL

モバイルの検索結果画面にAMP版のURLが表示されている場合、表示回数、クリック数、掲載順位を受け取るURLはAMP版のURLとなる。掲載順位は、AMPカルーセル内に含まれる場合と、10本の青いリンクの1つに含まれる場合とで、異なる。AMPカルーセル内の場合、スクロールされ、表示されれば、表示回数としてカウントされる。10本の青いリンク内の1つの場合、表示回数がカウントされるために、スクロールされる必要はない。

強調スニペット

基本的には、10本の青いリンクと同じルールが適用される。(しばしば見られることだが)強調スニペットが検索結果の最上位に表示されている場合、掲載順位は1位となる。しかし、画面の右側に掲載されるナレッジパネルの場合、掲載順位は11位となる。これについての算出方法は前述しているため、詳しくはそちらを参照して欲しい。

画像のコメント:ナレッジパネルに似ているこちらの強調スニペットの掲載順位は11位である。

画像

ここで言う画像とは、その画像が掲載されているページへのリンクを指す。それゆえ、同じページへのリンクとなる画像については、それらをGoogleは区別しない。ヘルプドキュメントには、「クリック数、表示回数、掲載順位という観点では、すべての画像が単なるリンクと見なされる」と記載されている。

Web検索と画像検索

Web検索と画像検索は別々に記録されている。検索パフォーマンスのレポートでは、これらのデータは統合されていない。Web検索と画像検索のデータは、検索パフォーマンス内でフィルタリングすることで、それぞれを確認することができる。

画像のクリック数

画像のクリック数は、Google以外のサイトにユーザーを遷移した場合、クリック数としてカウントされる。例えば、拡大画像用のサムネイルは、クリック数としてはカウントされない。

画像の表示回数(10本の青いリンクと画像カルーセル)

ブロック要素内の画像を含む、通常の検索結果の場合、スクロールされ、表示されるかどうかにかかわらず、表示回数は1とカウントされる。例えば、とある検索結果画面にて、10本の青いリンクの内の1つにブロック要素の画像が表示された場合、表示回数は1としてカウントされる。しかし、カルーセル内の画像の場合、表示回数がカウントされるためには、スクロールされ、表示される必要がある。

画像内のコメント:検索結果画面の10本の青いリンク内に表示されている場合、ブロック要素内の画像は、表示回数が1としてカウントされる。

画像検索

表示回数としてカウントされるためには、スクロールされ、表示される必要がある。これは、通常の検索結果(10本の青いリンク)とは異なった算出方法である。つまり、画像検索の場合、検索結果の下部に表示される画像は、ユーザーにスクロールされ、表示されない限り、表示回数はカウントされないのである。

画像内のコメント:これらの画像は、スクロールされ、表示されない限り、表示回数はカウントされない。

画像の掲載順位

画像が含まれる通常の検索結果の場合、全ての画像は同じ掲載順位となる。つまり、7つの画像から成るブロック要素が3位に表示されている場合、全ての画像の掲載順位は3位となる。しかし、画像検索の場合、掲載順位は左から右、上から下へと算出される(英語の場合)。そのため、自身の画像が一番上の行の左から7番目に表示されていた場合、掲載順位は7位となる。右から左へと読まれる言語の場合、掲載順位は右から左、上から下の順に計算される。

画像内のコメント:この検索結果の場合、全ての画像の表示回数は1位となる。同一のブロック内に表示されている全ての画像は、同一の順位となる。

画像内のコメント:各画像の数字が掲載順位を表している

複数のリンクから成る単一の要素

単一の要素の中に同一のサイトへ遷移する複数のリンクが含まれている場合、このサイトにとって、全てのリンクは表示回数が1としてカウントされる。しかし、同一サイト内の別のURLへと遷移するリンクの場合、ページ単位で絞り込んだレポートでは、別々の表示回数としてカウントされる。例えば、5つのリンクを含むナレッジカードの場合、サイト全体としては、表示回数は1としてカウントされる。しかし、別々のページへと遷移するリンクが含まれている場合は、ページ単位で絞り込んだレポートにて、別々の表示回数としてカウントされる。

同一の要素における同ページへ向けられた複数のリンク

同一のページへ向けられたリンクの表示回数はまとめてカウントされる(ページで絞り込んだレポートの場合)。つまり、ある要素内に同一のページへと向けられた3つのリンクが含まれていた場合、表示回数は3ではなく、1としてカウントされる。

画像内のコメント:example.comに向けられた全てのリンクは、このサイトにとっての表示回数は1としてカウントされる。しかし、「ページ」のレポートでは、それぞれのURLは表示回数は1としてカウントされる。

表示回数、クリック数、掲載順位の整理

この記事が、サーチコンソール内の検索パフォーマンスにおける指標について、わかりやすい解説となっていることを願う。この記事で扱った情報は多かったが、それでも、全ての情報が記載されているGoogleのヘルプドキュメントに目を通すことをおすすめする。この記事を読んだ後、Googleのヘルプドキュメントを読むことで、検索パフォーマンス内の各指標についての理解が深まるだろう。この記事が皆様にとって、わかりやすい解説となっていること。これこそが私の目的である。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Demystifying Google’s guide to clicks, impressions and position in Google Search Console」を翻訳した内容です。


少々複雑なサーチコンソールの各指標について、Googleのガイドページとはまた違った切り口のグレン氏による解説でした。記事中にもありましたが、こちらの記事の解説に加え、Googleのガイドページにも目を通しておくことで、さらに理解が深まることは言うまでもありません。リッチリザルトやアプリインストールのリンクなど、今回の記事では扱わなかった項目もあるため、ぜひ、ご一読を。

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