【調査データ】Googleマイビジネスで3.7以上の評価を得ると、コンバージョンが増加する

公開日:2019/11/19

最終更新日:2024/02/27

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ローカルクエリにおいて、Googleマイビジネスの内容がローカルパックとして表示されるケースが増えてきました。

検索結果におけるGoogleマイビジネスの重要性は高まるばかりですが、実際のユーザーの影響度はいかほどなのでしょうか。

今回はGoogleマイビジネスのレビューとコンバージョン率の関係についての記事を、Search Engine Landよりご紹介します。

自身のGoogleマイビジネスにユーザーから寄せられたレビューの3分の1以上に返信すると、企業のコンバージョンが80%増加する可能性がある。

ビジネスの評価を受けるのに、最適な場所がある。それはGoogleマイビジネスである。

Googleマイビジネスの評価を3.5から3.7に改善することで、コンバージョン数の大幅な増加が見込める。

さらに、Googleマイビジネスに寄せられたレビューのうち、少なくとも32%に返信を行った企業は、レビューの10%に返信を行った競合他社と比較して、80%以上高いコンバージョン率を達成した。

これらの調査結果は、2018年と2019年の上半期において、64,000件のリストデータを比較したUberallの調査によるものだ。

なお、この調査におけるコンバージョンとは、電話・経路探索・Webサイトへのクリックのことを指している。

コンバージョン率とコンバージョンの増加率

全体を通じて、コンバージョン率は企業が4.9の評価を得たときにピークに達した一方、コンバージョンの成長率が120%に至ったのは、3.5から3.7に改善されたときである。

このレポートでは、コンバージョンの増加をコンバージョン数の絶対的な増加としている(相対的な増加ではない)。

すべてのビジネス規模におけるコンバージョン率と成長率の平均。出典:Uberall

下のグラフは、中小企業・大企業・グローバル企業、それぞれのコンバージョンの伸びを示している。

興味深いことに、これら3つのビジネスにおいて、コンバージョンの伸びがピークに達したのは、評価3.5から3.7の間であった。

必ずしも評価が高ければ良いというわけではない

評価5.0では、中小企業とグローバル企業のコンバージョン率は落ち込んだものの、評価5.0を獲得している企業の数は最も多かった。

一方、コンバージョン率の最大の急増である25%の伸びは、評価が4.3から4.4になった企業で発生した。

レビューへの平均返信率によってマッピングされた中小企業及び大企業のコンバージョン率の推移。出典:Uberall

平均して、中小企業の評価は業界平均よりも高い傾向にあることがわかった。

編集部注:
中小企業は他の大企業と比べてレビュー数が少なく、評価の振れ幅が大きくなるため、結果として評価が高くなるケースが多いのだと思われる。

レビューへの返信とコンバージョン率の相関関係

レビューへの平均返信率によってマッピングされた中小企業及び大企業のコンバージョン率の推移。出典:Uberall

Uberallの分析では、中小企業と大企業におけるレビューへの返信率が10%で推移したときには、ほぼ同じコンバージョン率(約3%)であることがわかった。

ただし、レビューへの返信率32%という数字は、大企業におけるコンバージョン率を大幅成長させるにあたってのベンチマークとなりうる。

例えば、企業がレビューの少なくとも32%に返信した場合、レビューの10%に返信した競合他社や中小企業と比べ、80%以上高いコンバージョン率を達成している。

全体を通して、中小企業はレビューへの平均返信率が最も高く(25%)、続いて大企業(12%)、グローバル企業(9%)と続いた。

最大限の成長を遂げるために必要なレビュー数

以下は、特定の業界において最高のコンバージョン率を達成したレビューの平均数についてのグラフである。

  • 自動車:76件・88%
  • 金融:34件・44%
  • 飲食:181件・83%
  • 小売:70件・42%
  • サービス・BtoB:44件・49%
  • 旅行・観光・レジャー:104件・151件

各業界の平均レビュー数は、金融・旅行・観光・レジャーのジャンルを覗き、最高のコンバージョン率に関連する数値と同じか、それ以上である(レビュー数≧コンバージョン率の絶対値)。

レポートから読み取れるのは、「レビューの数がコンバージョン率の増加を達成するための大きな要因である決定的な証拠はないものの、それでも業界平均までの獲得は目指すべきだ」ということだ。

もし、業界平均を達成していない場合、コンバージョン率に影響を与え、ユーザーは企業のレビュー評価の妥当性を疑問視する可能性があるだろう。

なぜレビューを気に掛ける必要があるのか

Uberallのマーケティング執行役員であるNorman Rohrいわく、「レビューの評価と返信率に焦点を当てることで、企業は全体のコンバージョン率に大きな影響を与えることができる」とのことだ。

企業に関心を寄せている消費者は24時間以内に来店する可能性が非常に高く、コンバージョン数が25%増加すると、毎日のトラフィック(流入数・来店数)が25%増加する可能性がある

この調査結果からは、ローカル企業・グローバル企業のいずれにおいても、コンバージョンの増加率を大幅に伸ばすためには、企業が3.7を超えるレビュー評価の獲得を優先する必要があることが読み取れる。

大企業がコンバージョン率を最大25%増加させるためには、少なくとも評価4.4を目指す必要がある。また、レビューへの返信率を10%から32%に上げると、コンバージョン率を80%増加させることができるだろう。

64,000件のデータによる調査結果ということで、説得力がある記事でした。

記事では、「レビューへの返信率を32%以上にすると、コンバージョン率が80%増加する」「コンバージョン率を増加させるためには、業界平均以上のレビュー数の獲得を目指すべき」とのことでした。

要点としては、「ユーザーとの接点を増やす」「ユーザーから生の評価をもらう」ということであり、Googleマイビジネスのみならず、他の施策にも同じことが言えそうです。

データを見るとつい統計的視点で見てしまいますが、ユーザーの一人ひとりと向き合っていくことを忘れないようにしたいですね。

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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