85種類の不自然なリンク

Googleのペンギンアップデートや厳格化するスパム判定アルゴリズムで検索結果の順位が落ちてしまったウェブサイトも日本で増えている最近。その大きな理由の一つが「SEOのための不自然なリンク」であることは間違いないわけですが、今回はそもそも「不自然なリンクとは何か?」という基本的な疑問を深く考えてみよう、というお話をサーチエンジンランドから長年SEO業界で活躍してきたエリック・ワードが語ります。 — SEO Japan

まず、タイトルベイトを使ってしまった点を謝罪する。タイトルにつられてしまったとしたら、皆さんは幸運だ。しかし、皮肉にもリンク構築業者が同じ部屋に集まったら、不自然なリンクのタイプを85種類実際に挙げることが出来るかもしれない。ただし、この用語の定義に全員が納得していることが条件ではある。まずは私の考えをしばらくは聞いてもらいたい…

私は生活に影響を与える問題を軽視したいわけではない。しかし、この広がりつつある「不自然なリンク」の噂には幾つかくだらない面が見られる。

事実、クライアントから、メインのサイトにその他の所有する25のサイトから向かうリンクが不自然である理由を問われる実態に発展している。結局、このクライアント自身が全てのサイトを所有しているため、自然に相互リンクを行っているだけだと考えているのだ。テーマが少しずれていたとしても、クライアントの言い分は正しい。

「不自然」かどうかは見る人によって異なる可能性あり

P&Gの多くの製品について考えてもらいたい。スーパーの棚には、同社の製品がずらりと並んでいる。全ての製品の容器にP&Gと記載されている。これは当たり前であり、“自然”である。

しかし、ウェブではこの原則は変わる。リンクが放つシグナルが原因である。全てのリンクが、置かれている場所、現れる頻度、アンカーテキストの内容、向かう場所、掲載されている期間等に応じて、複数のシグナルを発している。

もし、美しさが見る人によって変わるなら、不自然なリンクはアルゴリズムによって変わると言えるだろう。

「不自然」の定義が、オフサイトとオンサイトでの違いにも現れているようにさらにこの問題を複雑化している。

[Titanium Ball Bearings](チタン製ボールベアリング)を販売しているなら、クリック可能なリンクとしてこれらの用語がサイトに表示されていると当然推測する。しかし、これらの用語が275サイトのブログロールでクリック可能なリンクとして現れているとしたら、清廉潔癖とは言えない。個人的には、[Titanium Ball Bearings]が15サイトのブログロールに掲載されているなら、怪しいと感じる。

その他のさらに明らかな不自然なリンクを挙げていく。そして、あまり不自然さが明らかではないリンクも挙げていく。皆さんにもコメント欄で、定義の例を挙げてもらえると嬉しい。

グーグルが存在しなかったら、リンクベースのアルゴリズムがなかったら、そして、アンカーテキストと言う用語がSEOの用語集に加わっていなかったら、恐らくウェブ上のリンクの75%は「ここをクリック」、10%は「続くを読む」、14%は「企業名やURL」、そして、残りの1%は「バイアグラを買う」になっていたはずだ。

しかし、あくまでも推測である。そして、グーグルは実在している。ウェブマーケティング関連の分野に所属しているわけではない平均的なウェブユーザーは、シグナルが検索ランクに影響を与えているなどとは夢にも思っていないはずだ。つまり、これはSEO中心の話題なのだ。

不自然なリンク – 15種類

私は絶対と言う概念を私は信じていないため(グーグルが存在すると言う事実を除いて)、これから紹介するリンクのタイプには例外が存在する可能性がある。例外について1日中語ることも出来るが、私は基本的に以下のタイプのリンクを問題視している。皆さんの意見を聞かせてもらいたい。

1. アトランタにある日焼けサロンのサイトに、アラスカのカレイの釣り船のサイトから向けられたリンク。これは典型的なザ・不自然なリンクである。まったく主題や場所のつながりがない場合、偶然リンクを得たと言うのは無理がある。アンカーテキストが絡んでいるなら、状況は悪化する。

上記の例は実在する。しかし、全てのアラスカにあるカレイの釣り船に関するサイトをこのように扱うのはフェアではないので、自然なリンクの例を挙げておく: https://alaska-halibut-fishing-charters.com/halibut_links.html (このサイトのウェブマスターは、今日トラフィックが激増していることに驚いているはずだ)。

2. サイトの内部のページで、ページのタイトルタグとページのメインのヘッダーのテキストに、当該のページへ向かう複数のリンクのアンカーテキストと全く同じキーワードが用いられている。これは不自然だ。

良い例: 素晴らしいニッチの用語集 – https://birding.about.com/od/birdingglossary/Birding_Glossary.htm。これはタイトルであり、そして、その他のサイトもBirding Glossaryと言う用語を使ってリンクを張っている。妥当であり、自然である。

3. リンクのアンカーテキストが[Orlando Limousines]であり、モンタナ州技術大学を含む60校の大学新聞サイトに表示されている。

実際に60校の新聞サイトからリンクを得ているサイトは不自然である。6校でも不自然に見られる可能性がある。最近、学校の新聞サイトが.eduから.comに続々移行していることに気づいている人はいるだろうか。これはこれで不思議だが。

4. 最大のライバルよりもブログロールのリンクが10倍多い。いきなり批判するのはやめてもらいたい。ブログロール(註:ブログのサイドメニュー)のリンクは正当なことが多く、特に範囲の狭い分野においては、際立ったコンテンツを反映していると言う主張に私も同意する。しかし、世界で一番ひどいFXのサイトが100本以上のブログロールのリンクを得ていたら、操作されており、不自然扱いされても仕方ないはずだ。質の低いコンテンツが、質の高いサイトから多くのリンクを集めているのはどう考えても不自然である。

5. 3000本の固有のTLDの被リンクのうち、375本がディレクトリ、もしくは、resources-links.html、links.aspやexchange-links.htmlと言うファイル名を含む(“そんなことをする人はいない”と言いたい気持ちはよく分かるが、実際にそんなことをする人がいる)。インバウンドリンクの半分がリンク集ページから寄せられているなら、これも不自然である。

6. リンクの本数は多いものの、8つのサイトからしか寄せられていない。これは容易に理解することが出来る。

7. 被リンクの82.5 %がprweb.com、prnewswire.com、または、businesswire.com(註:プレスリリース掲載サイト)から向けられている。残りの17.5%はezinearticles.com(註:アーティクル・記事掲載サイト)から寄せられている。

8. 一言、サイトワイド(これは二言なのか?)。

9. 1ヵ月前に立ち上げられたハチドリに関するブログスポットのサイトが、既に6万本のリンクを獲得している。ハチドリの偉大な専門家、ラニー・チェンバーズ氏がブログを運営しているなら話は別だ。

10. ブログネットワーク。これ以上言うことはない。

11. アーティクルネットワーク。同上。

12. 違う分野での大量のディレクトリへの投稿。

13. リンクを張るサイトが、アバウトセクション、作者名、または、連絡先の手段を提供していない。

14. 400-500ワードの記事に.govのサイト、.eduのサイト、そして、クライアントのサイトへの合計3本のリンクが掲載されているブログ。分かりやすい。

15. 今まで割引を提供したことがないにも関わらず、現在50校の大学の割引プログラムのページから学生割引のリンクを得ている。ただし、これらの割引のページの元々の意図を操作していたわけではないため、判断が難しい。

リンク構築業者が機会を見出し、濫用したために発生した問題である。一般教育修了検定(米国版の大検)のチュートリアルプログラムに対する割引のリンクが大学の割引ページに配置されているなら、それは誰かが注意を怠った結果である。

削除して、直して、回復して、繰り返す…

一部のサイトは不自然なリンクから復活することが出来ると私は考えている。様々な変化する要素が存在する。

約10年間に渡ってウェブに存在し、100%自然な被リンクプロフィールを持っていたサイトが怪しげなSEO業者を採用してしまい、不自然なリンクを数100本加えたサイトの方が、リンクプロフィールがスパムそのものの生まれたばかりのサイトよりも回復することが出来る可能性は高い。このように対照的ならば、容易に理解することが出来る。

残念ながら、ウェブ(そしてリンクは)は白黒はっきりしているわけではなく、誰も正確に結果を推測することは出来ない。ランキングが元に戻らない可能性もあれば、戻る可能性もある – 値するコンテンツを持っていることが条件ではある。

J.C ペニーとオーバーストック問題(註:大手サイトが有料リンクを買っていることで話題となりGoogleにペナルティを受けた)で得た教訓があるとすれば、それはグーグルが、とりわけ正当なコンテンツ生成戦略およびリンク構築戦略に固執する意思があるなら、やがて許す心構えを持っていると言う事実である。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Can There Really Be 85 Types Of Unnatural Links?」を翻訳した内容です。

85種類じゃなく15種類でしたが、順位が落ちたサイトであればどこかに見覚え聞き覚えやり覚えのあるリンク手法が書かれていたかもしれません。不幸にも順位が落ちてしまった場合にはまずは順位復活といいますかペナルティ取消に向けて最大限努力するしかないと思いますが、順位が落ちていないサイト、またはペナルティが解除されたサイトに関してはここにある記事を参考に、コンテンツマーケティングを活用しながら不自然ではないリンク構築を地道に頑張っていきたいものです。 — SEO Japan
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