ソーシャルメディアゴーストライターは詐欺行為か?

公開日:2012/03/06

最終更新日:2024/03/01

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雑誌や書籍等で著名人に変わってゴーストライターが文章を書いている話はたまに耳にすることもありますし、多くの人が「まぁ、そういうものかな」と納得していると思います。それがソーシャルメディアとなると、さてどうでしょう?個人名義で情報発信を行い、そこに気軽に誰もが返信することができるソーシャルメディア、果たして既存メディアのようなゴーストライターの存在は許されるのでしょうか?そんな議論をThe Social Penguin Blogから。 — SEO Japan

控えめに言っても、2012年に入ってすでに大量のソーシャルメディアの大失敗が繰り広げられている。ここでいくつか顕著な失敗を手早く振り返ってみるとする:

Rupert Murdochは、なぜイギリス経済が苦戦しているのかについて自分の理論をツイートし、妻のWendi Dengがそれを削除するように彼に言ったが、それは結局Wendi Dengではなかった。

Diane Abbottが、白人が好きなゲームについてツイートした時、彼女はモノポリーについて言っていたのではなかった。

イギリスの政治家Ed Milibandは、“a’s”と“o’s”を混同していた。(キーボード上でお互いに近いから?)

しかし、今週私が見つけた最も興味深い話は、Channel 4の実況コメンテーターSimon Holtについてだった。先週火曜、彼のアカウントから投稿されたどちらかと言うと生意気なツイートの後、Mr.HoltがJason Hallという名の地元のコラムニストのサービスをゴーストライターとして使用していることが明るみに出たのだ。私がここで面白いと思ったことは不愉快なツイートではなく、ゴーストライターである。


(credit – https://lifebytesrealstories.files.wordpress.com)

ゴーストライターは詐欺行為?

ゴーストライターにあなたの賢くて気の利いたツイートを全て考えてもらえたら便利じゃないか?でもそれって正しいこと?それは確実に珍しい行為ではなく、多くのブランドが自分たちのソーシャルメディア投稿を指定の代理店もしくはフリーランスのコンサルタントに外注している―それは全くの別問題で、コミュニケーションの規模から言ってずっと理解可能なことである。私が解明したいことは、ゴーストライターは、個人がフォロワーとやり取りするのに適切な方法なのか、それとも詐欺なのかということだ。あなたがSimon Holtのツイートについて具体的に知りたいなら、注目すべきはそのツイートはPlumpton Race Dayのアカウントを通して出たのだが、このアカウント上のバイオグラフィはSimon Holtがツイートしていると述べているということだ。それは、ゴーストライターの使用をより受け入れやすくするのに十分な“口実”だろうか?もし自分のお気に入りのTwitter発信者が自分が思っている人ではなかったことが分かったら?あなたは騙されたと感じるか、オンラインの表現に関しては全然問題ないと感じるだろうか?

人を惑わすエンゲージメント

ソーシャルメディアチャンネルは、エンゲージメントのためのプラットフォームとされている。私は個人的に、そのエンゲージメントの完全性はゴーストライターが入ってくる時に失われると感じている。私が思うに、もしツイートの裏にいる人物が実際の人物と違うなら、それは人を惑わしていると思う。もしあなたが、本人であるための時間を取って自分のTwitterアカウントを管理する気にならないのであれば、なぜあなたが私の注目から恩恵を受けるべきだというのか?

自分自身に正直に

私に言える限りでは、あなたのソーシャルメディアの取り組みのためにゴーストライターのサービスを使用する必要性は全くない。いくつかの手早く簡単な行為によって、あなたはオリジナルコンテンツを使って展開できるはずだ:

1. 量より質
ただツイートすることを目的とするのではなく、言うべきことがあるときにツイートする。更新数は少なくなるかもしれないが、それは時間の節約にもなるし、あなたが送ったツイートは読む価値のあるものになる。

2. 自分自身のものにする
あなたのツイートは、あなたの人格を反映したものであるべきだ。自分の意見をツイートし、自分が情熱を持っていることや興味のあることについてツイートし、自分に起きたばかりの面白いことについてツイートするのだ。それはあなたのストーリーであり、唯一無二のものにするのだ。

3. Mikeの言うことを聞き、自分の直感に頼る
あなたの直感は恐らく、妻へのセクシーなDMを大衆に送信しようとしていないかあなたにダブルチェックするように言うだろう。

結局のところ、完璧な人間などいないし、誰でも“Ed Miliband”のように自分を馬鹿に見せる失敗をする時もあるだろう。しかし、もし過ちが起きても、少なくともあなたはそれらが自分のものであることに満足できるし、それをツイートしたのは自分ではなかったと説明しなければならないようなおかしな瞬間を避けることができるのだ。

あなたはソーシャルメディアにおけるゴーストライターの使用について賛成だろうか?あなたは自分のアカウントにゴーストライターを使うだろうか?コメント欄にあなたの感じたことを書いてほしい。


この記事は、The Social Penguin Blogに掲載された「Are Social Media Ghost Writers a Deceptive Practice?」を翻訳した内容です。

あくまで個人による情報発信という観点でですが、「エンゲージメントの完全性はゴーストライターが入ってくる時に失われると感じている」という一言に全てが集約されているとは思います。出されている事例がいわゆる「芸能人」じゃないのが興味深いのですが、良く考えるとアメリカは、俳優や歌手も例えばツイッターをやっている人は多いですが実際に本人が書いているケースが大半の気もしますし、逆にセレブや政治家、レポーターなど芸能とは違う分野の著名人がソーシャルメディアを活用しようとゴーストライターを使っているケースが多いのですかね。日本の場合はゴーストライターというよりは芸能人であれば事務所スタッフが代行して書くなど最初から本人が直接書いていないことを明言しているケースが多いのでしょうか。エンゲージメントという意味では若干レベルが下がるのかもですが、日本の場合、海外以上に投稿内容に読み手が敏感で炎上リスクが高い側面もある気もしますし、エンゲージメントにこだわる難しさもありますかね。

第三者が代行していることを明言しない場合、いわゆるゴーストライターということになるのでしょうが、企業やブランドにとってもソーシャルメディアでのエンゲージメントが問われるようになってきた時代、外部のライターや代理店などゴーストライター的存在をソーシャルメディアの情報発信に利用するかどうかはともかく、そして自分自身で情報発信を行ったとしても、その言葉にどこまで自身のアイデンティティやメッセージを込めた読み手に響く情報発信をしていけるかどうかがより深いエンゲージメントを導けるかの差にはなってきそうです。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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