スタートアップが優秀な技術者を雇う方法

公開日:2012/12/21

最終更新日:2024/02/18

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その勢いは衰えを見せず、2013年も続きそうなスタートアップブーム。日本でも多くのスタートアップが次々に誕生しているようですが、スタートアップの課題の一つが優秀な技術者を雇うこと。最近は起業家兼開発者というケースも増えていますが、もちろん皆がそうできるとは限らないですよね。日本とは比較にならない数のスタートアップが日々生まれている米国でも課題は同じということで、今回はスタートアップが開発者を雇う際のアドバイスをまとめてくれた記事をThe Next Webから。 — SEO Japan

現在私はContentForest―コンテンツマーケティングプラットフォーム―を共同設立している最中で、ちょうどエキサイティングな一線を越えたばかりだ:私たちのプライベートベータ版はいよいよ数日後に迫っていて、私はこの製品が良くなりつつあることに大変満足している。

この状態になるまでのプロセスで私たちは多くの教訓を学んだ。適切な場所に適切な開発の人材を置く方法もその中の1つだ。このプロセスは私たちにとって予想以上に難しかったため、あなたが自分のアイディアに適切な人材を雇うために従うことができるプロセスを1つ1つ紹介していきたいと思う。

ステップ0: 準備―自分は何を求めているのか?

あなたは市場機会を見つけ、自分の考えをコンセプトへと構造化し、下調べを行い、枠組みが設けられている―素晴らしい!今こそあなたのアイディアを製品に変える時だ!

最初のステップは、自分の考えを分類することだ。自分が正確に何を探しているのかを定義することに時間を費やすようにすること。以下の質問に自問自答することをお薦めする:

  • 本当にデベロッパーを必要としているのか?この質問を自分にするのだ。すでに作られているシステムとテンプレートが数えきれないほど存在するため、あなたが作っているものによっては(例えば、パブリッシングメディアのスタートアップを作っているなど)、最初から作る必要はないかもしれない。
  • 予算とタイムフレームは?
  • どんな種類のプログラミング言語が使用されるべきか?
  • どんなスキルが必要不可欠か?
  • デザインの豪華さはどれくらいで、UIデザイナーも必要か?
  • 個人を雇いたいか、会社を雇いたいか?
  • 契約社員を採用したいか、正社員を採用したいか?

もしもあなたに確信がなかったり、技術的なバックグラウンドを持っていない場合は、詳細を議論するためにテクニカルアドバイザーを加えよう。これがあなたのプロジェクトに最も適したものを見つけるためにあなたが使用すべきソースを決定することになるため、ここでは、自分が求めていることに関してできる限り明瞭になることだ。

ステップ1: ソーシング―どこで見つけるべきか?

言葉を広める準備は整った。このステージでのゴールは、あなたのプロジェクトがターゲットとするデベロッパーをできるだけたくさん引き付けることだ。興味を引くことが重要であり、魅力的で簡単な職務説明が絶対的に役立つ。あなたはこのソーシングプロセスの間、恒久的に優れた人材とデベロッパーを探すことになるのだ。

このソーシングプロセスの間に使用できるリソースは様々ある:

フリーランスのウェブサイト:このようなウェブサイトは市場にたくさん存在するが、通常私は、OdeskvWorkerFreelancerGuruのトップ4に固執する。

求人掲示板:一般的な求人掲示板と特定の分野を扱ったものがある。しかしながら、ほとんどのスタートアッププロジェクトでは、以下の技術的な求人掲示板のような専門化されたソースを活かしたほうが良い:Authentic JobsMashable JobsSmashing Magazine JobsBehanceStackOverflow Careers 2.0

個人的なネットワーキング:自分の仕事上および個人的なリソースとコンタクトを利用することは、職業上の友情を維持することの最大の恩恵の1つだ。自分の地域のテクノロジー業界の起業家向けのミーティングに参加すると、この種のポジションを探しているかもしれない人々が多くいることに気が付くだろう。

インターンと学生:もう一つの選択肢は、プロジェクトにインターンを使用することだ。地元の大学には、自分の分野での重要な職業体験を求めている学生というフレッシュで未開発の人材が豊富にある。適切な人材を手にするためには、大学で開催される職業イベントに行ったり、技術的な学部の教授に頼んだり、学部の掲示板にチラシを貼ったり、オンラインの学生求人掲示板を使ったりしよう。

どんなソースをチェックするにしても、コンセプト全体を明るみに出すことがないようにすること。必須条件と必要なスキルだけを載せ、紹介や職歴を求めるのだ。

ステップ2: ショートリスティング―どうやって選抜するのか?

最も前途有望な候補者を選ぶ時だ。直接会うことができなければ、Skypeを介して適切な応募者の面接をする。スキル、経験、ポートフォリオ、コードの事例、タイムスケジュール、支払方法などの明らかな質問の他に、以下の質問が先に進む前に適切な決断をするのに役立つ。

  • もし私があなたの以前の雇用主と話したら、彼らはあなたの長所と短所について何と言うでしょうか?
  • あなたは今、自分自身のスタートアップに取り組んでいますか、それとも他の雇用主のために働いていますか?
  • あなたが定期的に読むサイトやブログは何ですか?この質問は、どのように彼らが最新トレンドやテクノロジーについて行くかの印象を与える。
  • もしあなたが技術的な困難を経験したら何が起きますか?あなたを助けることができる他のプログラマーがいますか?
  • あなたは自分の進捗状況をどのように報告しますか?

さらなるアドバイスについては、SEOmozのこのテーマに関する投稿をチェックしよう。コメントにも目を光らせよう!―とても役に立つ!

あなたは、場当たり的にEメールを介してコミュニケーションを取ることにより心地よく感じるかもしれないが、SkypeやGoogle Talkなどを介して候補者と話すことをせずに選択をしないこと。これが、彼らの労働倫理と情熱を探るのを簡単にする。

候補者の過去のプロジェクトに注意を払うこと。また、すでにあなたがしようとしていることに似たプロジェクトを達成したことのある人を採用することをお薦めする。私たちは、新しいプログラミングスキルを仕事を通じて学ぶ優れたデベロッパーを試したのだが、それは予想以上に時間のかかるプロセスだった―私ならそれを完全に避ける。さらに、候補者の手際が良く時間通りにタスクを完了することを確かめるのだ。

ステップ3:採用―どうやって始めればいいのか?

目的地はもうすぐそこだ。ついに一緒に仕事をしたいと思うような優れたデベロッパーを見つけた。全てのプロジェクトを始める前に、まずはトライアルから始めよう。彼らのスキルや働き方をチェックするのに十分なほどは複雑であると同時に、大きなコストがかからず短い時間で終わらせることができるほどのシンプルな小さいプロジェクトを与えるのだ。

そして、コードが優れていて、時間通りに届けられ、あなたがコミュニケーションと仕事のやり方に満足した人間だけを採用する。

前に進んですぐにでも始めたい衝動に駆られるかもしれないが、自分のアイディアを守らなければならないということを頭に入れておくこと。デベロッパーがそれを“盗む”ことは起こりそうもないが、NDAにサインさせること。機密保持契約と非競争契約をする方法については、LegalZoomをチェックしよう。

最後になったが、最初から期待されるものを明確にすること。

デベロッパー採用におけるあなたの個人的体験から共有したいアドバイスはあるだろうか?

画像クレジット: Stephen Brashear/Getty Images


この記事は、The Next Webに掲載された「How to hire the right developer for your tech startup」を翻訳した内容です。

紹介されているサービスが英語圏のものではありますが、プロセスやエッセンスは日本でも通じるものだったと思います。そもそも技術者の数が少ないといわれる日本ですし、最近は大手ソーシャルゲーマーによるプログラマー青田買いも行われているようですが、新たな風をネット業界に巻き起こすスタートアップにまだまだ多く登場してほしいですし、優秀な技術者が可能性のあるスタートアップを選んで仕事をするような風景がもっともっと当たり前になっていくと良いですね。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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