Google、手動ペナルティをほぼ100%ウェブマスターへ報告

最終更新日:2012/10/22

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Googleのペナルティを考える時、「アルゴリズムによる自動ペナルティ」なのか「人的な手動ペナルティ」なのかは原因の特定や改善策、再申請の有無を考える際に気になるところです。今回は、先日まで行われていたPubConでGoogleのマット・カッツが発言した一言に注目した記事をサーチエンジンランドから。手動ペナルティと自動ペナルティの違いについても詳しく解説された初心者にもわかりやすい記事になっています。 — SEO Japan

google-penalty-squareグーグルのスタッフがウェブサイトをチェックして、グーグルの検索結果でペナルティを与えるべきかどうか決定しているのではないかと考えたことはあるだろうか?現在、グーグルはこのようなケースをほぼ漏れなく報告しているようだ。

「実は、直接サイトのランキングに影響を与えるほぼ全ての手動ペナルティに対して、メッセージを送信する取り組みを既にグーグルは始めている。」と今週行われたパブコンでグーグルのウェブスパム対策を統括するマット・カッツ氏は明かした。

さらにカッツ氏は「手動ウェブスパムチームによる手動アクションが行われ、直接、ウェブサイトのランキングが低くなる際には、ほぼ確実にウェブマスターにその旨を伝えている。」と続けた。

マット・カッツ氏は、「稀に“例外”があるものの、基本的には「100%」報告が行われ、また、私の知る限り100%を実現している」と主張していた。

これは、今年のSMX Advancedでカッツ氏が展開していた主張にとても良く似ている。当時、カッツ氏は99%と言う確率を明かしていたが、今回は100%に上げ、注目する価値はさらに増したと言えるだろう。

ここで、グーグルが実施する2つのタイプのアクションをおさらいしておこう。ちなみに、グーグルは「ペナルティ」ではなく「アクション」(日本語)と言う用語を使っている。ただし、影響を受けた側としては、ランキングが時に大幅に落ちることがあるため、「ペナルティ」を受けたような気分になるだろう。

手動アクション

手動アクションでは、グーグルのスタッフがサイトをチェックし、サイトに対してペナルティを課すかどうかを判断する(通常、手動アクションは実際にはペナルティそのもの(日本語)である)。外部のスパムレポートによってチェックが行われることもあれば、グーグルの通常の取り締まりの一環として行われることもある。

手動ペナルティを解除してもらうには、ターゲットにされたサイトは再審査リクエストを提出し、問題を誠意を持って解決しなければならない。例えば、昨年、リンクを買っていたJ.C. ペニーには90日間のペナルティが与えられていた。J.C ペニーは問題視されたリンクを一掃し、再審査リクエストを提出し、その後、カッツ氏が「厳しく、それでいて、適切」と昨年表現した期間を経て、最終的にペナルティは解除されていた。

手動アクションが行われたかどうかを知るにはどうすればいいのだろうか?手動アクションが取られた場合、グーグルのウェブマスターセントラルを介して、報告が行われることになっている(自分のサイトをウェブマスターセントラルで認証を行っていることが前提)。

アルゴリズムによるアクション

アルゴリズムによるアクションでは、グーグルは自動化された手段によってサイトに対してペナルティのようなアクションを実施する。つまり、サイトが抱える何かしらの問題によって、グーグルのコンピュータのアルゴリズムが、値するランキングよりも低くサイトを格付けするのだ。

「ペナルティのようなアクション」とは何を意味するのだろうか?確かに謎ではあるが、グーグルはアルゴリズムによるアクションはペナルティではなく、グーグルがサイトをランク付けする仕組みの一環であると言う主張を全く崩さないため、これ以外に適した表現が見当たらない。グーグルがページのランクを決めるために用いる要因は多岐にわたる。アルゴリズムを喜ばせるページは上位にランクインするが、機嫌を損ねたページにはあまりビジビリティを与えてもらえない。これはSEOの基本中の基本である。

しかし、通常のアルゴリズムによる調整以外にも、2年近く前からグーグルは多数のアルゴリズムのフィルター(アップデート)を導入してきている。このようなアップデートの名前を聞いたことがある人は多いはずだ:

  • 2011年2月に導入されたパンダは質の低いコンテンツを狙い撃ちするアップデートである。
  • 2012年1月にローンチされたトップヘビーは広告が“上部に大量に掲載”されたページを上位にランクインさせないことを目標に掲げている。
  • 2012年4月に投入されたペンギンはウェブスパム退治を強化するためのアップデートである。
  • 2012年4月にリリースされたパイレーツは多くの著作権違反のクレームを受けているサイトにペナルティを課すことを意図している。
  • 2012年9月に導入されたEMDは「完全一致のドメイン」のサイトを上位にランクインさせない。

このようなフィルター(アップデート)に捕まったサイトは、ペナルティを与えられたような気分になる。しかし、手動アクションとは異なり、再審査リクエストを提出しても意味はない。アルゴリズムにアピールしなければならないためだ。つまり、変更を行い、フィルターが再びアップデートされるのを待たなければ、まだフィルターに捕まっているかどうかを確認することは出来ないのだ。

以下に、アルゴリズムによるアクションに対処する際のこの“直して、待つ”サイクルを詳しく説明する2本の記事を掲載する:


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Now Reports “Practically 100%” Of Manual Actions」を翻訳した内容です。

一瞬、あ!と思ったニュースでしたが、そもそも今年に入ってからはほぼ全ての手動アクションに対して何からの警告が届くようになっていたようですね。さらにいえば、通知はもちろんありがたいのですが、もう少し問題の内容を教えてもらえるとウェブマスターとしてはありがたいのですが。。。とりあえず改めて自動&手動ペナルティ(アクション)の違いを再把握するのにちょうどよい記事でした。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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