Google、自社サイトに有料リンクペナルティを与えるの巻

SEO Bookによって暴露?されたGoogleの有料リンクキャンペーンの一件、Googleが自ら自社サイトにペナルティを与えるということでとりあえずの解決を見たようですのでその顛末を紹介します。 — SEO Japan

google-chrome-penalty-featured「browser」で検索をしても、グーグルクロームのホームページは表示されない。なぜなら、グーグル自身がスポンサーした投稿キャンペーン(日本語)のおかげでグーグルがこのページにペナルティを与えたためだ。

グーグルはブログの中で、ガイドラインの違反は他には見当たらないものの、同社のスパム対策チームはグーグルクロームのホームページのページランクの価値を減らすだろうと述べており、それが今回のランキングの落下につながった模様だ。

グーグルが私達に行った説明の一部を以下に掲載する:

グーグルは調査を行い、www.google.com/chromeを格下げし、同サイトのページランクを少なくとも60日間に渡り下げる処置を取っている。

私達はユーザーに対してより良い検索結果を提供するため、グーグルのウェブマスターガイドラインを一貫して施行する努力をしている。

グーグルはこのキャンペーンを認可していたわけではなく、また、ウェブマスターガイドラインの違反はもう見られないものの、高い基準を維持するべきだと考えており、通常のサイトよりも厳しい処置を取っている。

ページランクの値の引き下げは禁止とは同じではない

この声明文が送られた本日の1:30(太平洋時間)、このページのページランクは9であったと言われていた。因みに最高のランクは10である。

あるツールでこのページのhttpsではないバージョンをチェックしたところページランクはゼロであった。グーグルのツールバーをチェックすると今でも9であった。しかし、表示されているページランクの値は、実際にグーグルが利用しているスコアからは場合によっては数ヶ月間遅れる可能性があると言う点は周知の事実である。

ページランクの値を下げる処置は、グーグルからページを削除する処置や掲載を禁止する処置とは異なる。しかし、ページランクを引き下げることで、用語によっては上位にランクインする力を削ぐ可能性はある。この結果が今現実に起きている。

それでも上位にランクインするのか?

この報告を受けた際、クロームのホームページは、以下のイメージをご覧になれば分かるように、chromegoogle chrome、そして総称のbrowserで上位にランクインしていた:

このストーリーを取り上げた過去のエントリで私は次のように記していた:

恐らく、ページランクが引き下げされても、このページはこれらの用語で引き続き上位にランクインしていくだろう。しかし、「browser」の結果の1ページ目から落ちることになったら、または現在の2位から落ちたなら、ペナルティが効力を発しているに等しいと言えるだろう。

このペナルティがランキングの低下等につながらない場合、ペナルティとは言えない。グーグルのキャンペーンによって劣悪な記事が作られたと言う別の問題は残るが、劣悪な記事には通常上述したペナルティが課される。

上位にランクインはしない

現在、「browser」に対する検索では、次のような事態が起きている:

これはグーグルの現在の「browser」のSERPの1ページ目である。以前、クロームは2位につけていた。現在、このページを見つけるには5ページ目まで進まなければいけない。50位に格付けされているのだ:

注記: この投稿を作成してから30分でこのページは73位にまで落下していった。

事実、このページは「chrome」でも「chrome browser」でも上位にランクインしていない。以下のようなクロームのホームページが先に表示される:

上位に食い込んでいるこのページは、クロームのインストールのヘルプのページである:

メインのダウンロードページは今でも10以内に食い込んでいるが、「サイトリンク」ステータスに関しては以下のように双方とも格下げされている:

そんな中、変更が行われる前にその他の用語でランキングのチェックを行っていたジョン・ドハティ氏からeメールが届いた。以下に同氏が記録した際のランキングと現在のランキングの違いを掲載する:

  • internet browser: 5位から58位に格下げ
  • web browser: 4位から54位に落下

大きな打撃

全体的に、スポンサー付きの投稿キャンペーンの中で、クロームページにクレジットをもたらした“正当”なリンクを掲載していたのはたった1ページであった。また、このキャンペーンはクロームを特定の用語で上位にランクインさせるために策定されていたようにも思えない。このキャンペーンが行われる前は、十分に成績は良かったのだ。

しかし、厳密に言えば、このたった1本のリンクであれ、たとえ2つの異なる業者が絡んでいたとしても、グーグルが有料リンクを買ったことには変わりはない。これが些細な違反であれ、グーグルは少なくとも60日間は持続する厳しい罰を自分自身に与えたのだ。

グーグルが解決策を見つけることが出来なかったら

個人的にはそれよりも大きな問題は、このキャンペーンによって生成されたゴミのようなコンテンツであり、まさにグーグル自身が検索結果から追放するために戦ってきた“薄い”作品である。キャンペーンがこのような結果を迎えることをなぜグーグルが予測出来なかったのか私はいまだに理解に苦しんでいる。

昨日取り上げたように、グーグルが自社のキャンペーンに対する取り組みを詳細に渡って明確にしている点を考慮すると、やはりこのタイプのキャンペーンに関わった理由は今でも謎である。

また、グーグルは自分で決めたルールを把握することが出来ないのかと言う大きな問題が持ち上がる。そんな状態で第三者は何を理解すればいいと言うのだろうか。

「グーグルが実施した類の“マーケティング”をしたに過ぎない」と言い訳を与えるなど言語道断だが、実際にそうなってしまった。

PS: グーグルのウェブスパム対策チームを統括するマット・カッツ氏は、休暇中にも関わらず、グーグル+で幾つかコメントを共有している。カッツ氏は、動画プレイヤーのリンクはリンクのクレジットをもたらさなかったものの、クレジットをもたらす動画以外のリンクを少なくとも1本は発見し、グーグルに対して措置を講じるには十分な違反だと判断したと認めている。この投稿の一部を以下に掲載する:

20本前後のスポンサー付きの投稿を調べたなら(ウェブスパム対策チームが間髪入れずに行ったように)、大半の投稿にグーグルクロームの動画が掲載されていたはずだ。しかし、実際にはグーグルクロームにリンクが張られていたわけではなかった。私達は再びチェックしてみたが、動画プレイヤーはページランクをグーグルにも流していなかった。

しかし、ページランクにプラスに働く形でwww.google.com/chromeにリンクを張ったスポンサー付きの投稿を1つ見つけた。グーグルにリンクを張るのではなく、動画を見てもらうことがこのキャンペーンの目的ではあったものの、また、グーグルのクロームのページにリンクを張り、ページランクをもたらしたスポンサー投稿は1本しか見つからなかったものの、品質ガイドラインを違反していることに変わりはない。ちなみにこのガイドラインは、http://support.google.com/webmasters/bin/answer.py?hl=en&answer=35769#3で確認することが出来る。

この違反に対して、ウェブスパムチームは自らwww.google.com/chromeを少なくとも60日間に渡って格下げする処置を講じた。その後、クローム側のスタッフがその他の企業が行うように見直しの要請フォームを提出し、改善した点を文書で説明した。60日間、www.google.com/chromeのページランクもまた、このページからのリンクを誰も信頼しなくなることを反映し、下落すると見られている。

(ストックイメージ: Shutterstock ラインセンス契約の下利用している)

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Chrome Page No Longer Ranks For “Browser” After Sponsored Post Penalty」を翻訳した内容です。

今回の件のSEO Japanの意見としては前記事の最後のコメントに書いてしまったのでGoogleの対応措置についてだけ少し追加コメントしたいと思います。そもそも今回のキャンペーン前から順位が高かった(ま、Googleは自社サイトを上位表示する傾向にあるとはいわれていますが)「browser」検索時の順位もかなり落としていますし、かなり戒め的な要素の強いペナルティだと思います。

世界中で長年行われているSEO目的の有料リンクキャンペーンをどうにか辞めさせようと努力してきたGoogleだけに今回の対応は、結果的に有料リンクになってしまった側面が高いとはいえ、そうせざるえない対応だったのですかね。対応を迅速に行いきちんと意見表明もする辺りは流石にGoogleという感じですね。

有料リンクペナルティの恐怖に常にさらされながら仕事をしているSEO業者には溜飲を下げるような笑い話かもしれませんが、いえいえ、この一件の対応を見ても今後ともGoogleの有料リンクに対する厳しい姿勢は変わらず続いていくんだろうなぁ、と改めて思わせる出来事でした。 — SEO Japan

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