ドイツで盛り上がるスタートアップ・シーンの現在

最終更新日:2024/02/16

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昨日、ドイツの様々なスタートアップ・オフィスを写真で紹介しましたが、今回は肝心のドイツのスタートアップ・シーンについて全体像をまとめた記事をThe Next Webから引き続き。様々なスタートアップが紹介されており、ドイツ事情に詳しくない人もこれを読めばヨーロッパ最先端のスタートアップ大国の現状が理解できるはず? — SEO Japan

これから2,3週間にわたって、我々の読者と興味深いスタートアップと投資家を繋げるために、私たちはヨーロッパ周辺の12か国でTNWミートアップを計画している。これには、我々の編集チームの見解、地元のエキスパート、オンラインStartup Awardsのノミネーションからの情報提供が混合され、テックシーン、成功、トップアプリ、スタートアップ、投資家の確かな概要をあなたに与えるに十分な攻撃材料を提供することになるだろう。

今日はドイツから始め、UK、フランス、さらに多くの国が後に続く。

ドイツのスタートアップ・エコシステム

ドイツにはとても健康で活発なスタートアップ・エコシステムがある。主なハブには、ハンブルクやミュンヘンが含まれるが、ドイツのスタートアップシーンが最も擁護されている場所がベルリンだ。

ドイツのエコシステムの中心であるベルリンは、急速に、ヨーロッパのスタートアップおよびクリエイティブのホットスポットになっている。安い住宅、手が出る価格の工業建築風のオフィス、健全な投資家シーン、巨大なローカル市場が、ベルリンを才能あふれる人とスタートアップにとって頼りになる場所にする。

以前は大部分のドイツ企業は地元に焦点を合わせて、他の場所で機能するビジネスモデルによってインスパイアされることが多かったのだが、今この地域には、新鮮なコンセプトを持ってグローバル市場をターゲットにしている新種の起業家がいるようだ。

画像クレジット:Sean Gallup

ドイツのスタートアップのサクセスストーリー

Spreadshirt、Xing、StudiVZ(この地域でFacebookに相当するもの)、Aalando、Citydeal、Amiandoなどが、若いスタートアップと起業家が後に続く野望を提供することに役立った。

今、ドイツのスタートアップシーンにおいて特筆すべき企業には、SoundCloud(German Startup Award受賞)、人気のタスク管理アプリWunderlist、アプリ作成プラットフォームTrademob、地理的位置に関係なく働くデリバリーサービスのLieferheld(DeliveryHeroの一部)がある。他に注目すべき会社は、200万人以上のユーザーを所有するサイエンティストとリサーチャーのためのソーシャルネットワークResearchGateだ。

ドイツのトップモバイルアプリ

美しくデザインされた人気の写真共有アプリEyeEmiOS/Android/Windows)は、‘アイ・アム’と発音されるのだが、これはドイツのトップアプリについて議論する時には真っ先に頭に浮かぶサービスの1つだ(以前の記事参照)。地元のモバイルマーケットプレイスStuffle.itiOS)やWunderlistiOS / Android)やAmeniOS)も言及に値する。

Facebookストリームの面白い解釈、GogoGabiiOS)も必ずチェックしよう。

ドイツのトップウェブアプリ

ドイツは、数千とはいかないとしても数百ものeコマース企業の生地だ。ドイツでは、ファッションも旅行と同じ位に大きく、ウェブショップが至る所に登場している。エネルギッシュな組織Zalandoが群を抜く;Bonusboxのようなコンセプトが急速に成長していて、他の多くの衣料品店が繁盛している。

標準的なeコマースサービスを超えて、地元のフリーランスプラットフォームTwago.deがとても成功しているし、ペイメント・スタートアップPaymillは急速にそのサービスをヨーロッパ中に拡大しているし、ローカルコミュニティはますます多くwaymate.de.を介して交通機関のチケットを予約している。

ドイツのベストデザインアプリ

デザインのこととなると、ベルリンは特に美しいアプリを新しく次から次へと作り出すことで知られている。デザインとUIが称賛された企業には、KlashappiOS)、ソーシャル体験マーケットプレイスGidsy、ゲームデベロッパーWooga、共有する価値のある引用句のためのソーシャルネットワークquote.fmiOS)(以前の記事参照)がある。

ドイツのトップ起業家

特にここでの驚きはない。SoundCloudのAlexander Ljung”>Christian Reber(6Wunderkinder)、Ijad Madisch(ResearchGate)は全て人気のある起業家ロールモデルとして高い順位に入る。

ドイツのトップ投資家

ドイツにはたくさんの投資家がいて、たくさんの資金が流れており、優れたアイディアと野望と才能あるチームを持った企業を待っている。評判の高いVCには、EarlybirdWellington Partnersがある。

さらに、以前の成功とエグジットから生じたより起業家的なバックグラウンドを持つ新種の投資家が登場している。彼らの中には、有名なSpreadsirtのLukasz Gadowiski率いるTeamEuropeもいる。TeamEuropeは、複数の確固たる企業と共にそのポートフォリオを急速に築いている。

元XingのCEO、Lars Hinrichsが創設したHackfwdも有名だが、まだ最初のエグジットを待っているところだ。アクセラレーターのStartupBootcampは、ドイツの扉を開き、かなりのけん引力を目にしている。最後に忘れてはならないのが、有名なSamwer兄弟によるインキュベーター、Rocket Internetだ。彼らはこのシーンの中でかなりの論争を引き起こしているが、彼らの目にしてきた膨大な成功を否定できる人はいない(彼らの素晴らしいポートフォリオをチェック)。

ドイツで参加すべきイベント

Burda Media主催の招待制のイベントDLDは、恐らくドイツで最もホットなイベントだ。ミュンヘンで行われるWorld Economic Forumの直前に開催されるので、ハイクオリティなネットワーキングのために出席したい。

Mloveは、モバイルシーンから多くの仲間を集めている興味深いモバイルイベントだ。企業向け展示会、Cebitは巨大で、広く知られている。他の興味深い企業向けイベントは、ベルリンで行われるNEXTカンファレンスだ。The Next Web Conferenceと混同しないように。さらに、Pirate Summitからのこの最高のロケーションをチェックしよう。

厚かましい最後の言葉

スタートアップ、投資家、デベロッパー、起業家、マーケッター、デザイナー、ビジネスパーソンにお薦めなのが、ドイツにも近いアムステルダムの中心で開催される私たちの最高のTNW Europe Conferenceだ。要チェックだ。そこで会えるのを楽しみにしている。


この記事は、The Next Webに掲載された「A look inside Germany’s startup industry: its startups, apps, entrepreneurs and VC’s」を翻訳した内容です。

エコシステムに始まり、モバイル、ウェブ、アプリ、有名起業家&投資家、イベントまで幅広い内容を一気に紹介してくれたお役立ち記事でした。こうしてみると、普段は余り耳にする機会もないドイツのスタートアップ・シーンですが、かなり盛り上がっているようですね。いずれはドイツでスタートアップにチャレンジする日本人も出てくるかもしれません? — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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