世界を動かしているのは誰?スタートアップも女性の時代

公開日:2012/04/17

最終更新日:2024/03/04

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男女平等では日本の先を行くはずのアメリカですが、ビジネスの世界を見てみるとマネッジメントレベルは男性がまだまだ中心だったりしますし、またスタートアップ界隈でも女性起業家の数は比率でいうとかなり少ないようです。アメリカの資産の半分を女性が持ち、購買行動の8割を女性が決めているというのに!とはいえ、最近になって少しずつ女性によるスタートアップも増えだしているということで、今回はそんな米国の最新女性スタートアップ事情について。 — SEO Japan

ベンチャーが支援する起業家の中で、女性はたったの10%しかいない。しかし、女性は消費者支出の過半数を支配し、アメリカ人口の50%以上を占め、男性よりも多い数が大学に行っている。しかしながら、この女性が経営するスタートアップの不足は、劇的に逆転しようとしている可能性がある。女性による女性市場をターゲットとした女性中心のスタートアップのブームの初期段階の兆候があるのだ。

LearnVestBeachMintBirchBoxのような会社が、二つのトレンドから生じたこのゴールドラッシュを先導している。1つ目は、VCがついに女性のために製品を築くことのスケールとパワーを理解したこと。2つ目は、ますます多くの女性が、VCコミュニティ内の女性を歓迎する態度に後押しされて会社を始めることに進み出ていることだ。その結果、私たちは女性への不十分な投資から女性中心のビジネスをベンチャーキャピタルの焦点にさせるという転換を目にするようになるため、2012年は女性中心のスタートアップの変曲点をマークすることが予想される。

なぜ女性中心のスタートアップが少ないのか?

VCは大部分が男性だ。もとい、VCは圧倒的多数が男性で、最近の調査ではベンチャーキャピタル企業での投資専門家の89%があの厄介なY染色体を持っていることが分かっている。

男性に支配されたベンチャーキャピタルを持つことの問題は、彼らが女性にターゲットを向けたビジネスを理解しないということだ。VCは自分たちが知っていることに投資をする。それがクリーンテクノロジーであろうとジェンダーであろうと。Red StampのCEO、Erin Newkirkは私にこう指摘した。“…大部分のVCはパターン認識によって投資でかなりの成功を収めてきた。”しかし、主に女性の心に訴えるソーシャルメディアと消費者ウェブの中でパターンを認識することは男性にとって難しいのだ。

さらに、BuyosphereのCEOであるTara Hunt(写真上)は、“女性に焦点を合わせることが自分の市場の可能性を制限するという誤解がある”と指摘した。実際、アメリカでは女性が自由に使える支出の80%を示し、人口の50.8%を占める。しかしながら、男性のVCは女性の美容製品を定期販売することがいかに大きなビジネスになり得るかということを理解することができないのだ。

最後に、長い間、女性はテクノロジー企業を大幅な数で始めていなかった。Union Square VentureのパートナーであるFred Wilsonは、彼が目にしたピッチの5%以下が女性からのものだと述べた。しかし、急成長中の女性によって創設されたビジネスのひもがあれば、これは全て変わってくる。

女性中心のスタートアップの台頭

2012年は、女性によって創設され女性のための製品を産出する女性中心のスタートアップの台頭のおかげで女性起業家にとっての変曲点になる。過去数年間で、数十ものこういったスタートアップが、重力に逆らって、投資とプレスの注目を集め始めていた。

例えば、LearnVestは全て女性向けのパーソナルファイナンスアドバイス、ツール、カウンセリングのセットだ。それは、主流メディアの注目を集め、今日までに2450万ドルの資金を調達した。もう一つの例は、美容品サンプルの登録サービスを提供するBirchboxで、1190万ドルの資金調達をして、定期的に報道されている。これらの企業は、かつては女性中心のスタートアップが達成するのは不可能に近かった栄誉、成功を収めているのだ。Tera Huntは、“PopSugarやPolyvoreのような会社は、長年、数百万ものビュー数やユーザー数に恵まれてきたが、テックプレスが性別による区別のないことに焦点を合わせて以来、彼らについてはほとんど聞かなくなった。彼らは文化面に埋もれ、テックやスタートアップとして議論されなくなったのだ。”と説明している。

VCは理解し始めている。500Startupsは最後のクラスで、WeddingLovelyTailored72Luxなどの複数の女性中心のスタートアップに投資した。パートナーのPaul Singhは、“私たちは女性が創設した会社が好きなのだ。実際、私たちの最後のアクセラレーター仲間の約25%は女性によって創設された。私自身の見解では、女性が創設したスタートップは、不当な市場である―大部分のVCは彼女たちの方向を見ていない。実際それはただそれだけのことなのだ。”と言う。それに加えて、Illuminate Venturesの調査が、女性が創設したスタートアップの方が失敗が少なく、今では新しい会社設立の最大セクターであることを発見した。

変化は良いことだ

男性が多数派を占めるベンチャー業界が巻き返しを図っている。ベンチャーコミュニティが、これまで明白であるはずだったこと―女性が大きな市場であり、自分たち自身へのマーケティングの申し分のない仕事をすること―を把握するようになってきているため、“女性中心の”スタートアップを投資の焦点として加える流れを目にすることを期待する。さらに、89%の男性VCを持つのは不均衡なだけでなく、ビジネスとしても理にかなわないため、資金がより女性パートナーや仲間に追加し始めるだろう。

女性中心のスタートアップのブームは、見返りを求めるVCによって増幅され、成功する女性に加速されるだろう。男性が多数派を占めるVC業界は、女性に関与しないことが間違いであることに気付き始めている。テクノロジーは染色体によって左右されるべきではないのだ―現実にベンチャーキャピタル業界はついにそのことを把握するようになってきている。


この記事は、The Next Webに掲載された「Who runs the world? The age of the female-centric startup」を翻訳した内容です。

アメリカのスタートアップに女性が少ない理由にVCが男性中心というのはかなり大きそうですね。確かに余り女性のVCって聞いたことないですね。。。とはいえ、最近は状況も大分変わってきているようで、今後女性起業家による新興ウェブサービスが大成長なんてことも起こってきそうな予感です。「女性が創設したスタートアップの方が失敗が少ない」とも書かれていますが、確かに私の会社もこれまで新規事業に10個位取り組み多くが粉砕しましたが、女性が始めた2事業は順調に成長中です。「これからは女性の時代」とはここ数十年いつもいわれてきた台詞の気もしますが、女性スタートアップの活躍が増えればいよいよ本物? — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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