SMX West 2014-コンテンツマーケティングからメディア企業へ

最終更新日:2024/02/16

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本日からSan Joseで開催されるSMX West 2014のレポート記事を3日間に渡ってお届けします。前回のSMX East 2013と同様、アイオイクスSEO事業部の本田と菅尾が訪れています。
初回の記事は、今回から始まった各分野のエキスパートが今後のビジネスの展望を語るという形式のブースからのセッションです。具体的な戦略やアドバイスといった内容ではありませんが、未来のオンラインマーケティングを想像させる内容を期待しています。
オープニングセッションはSEO Japanでも翻訳記事を掲載させていただいているCopybloggeのBrian Clark氏から。– SEO Japan

(原題:From Content Marketing to Media Company)
Speakers:
Brian Clark, Founder & CEO, Copyblogger Media (@brianclark)

今日皆さんにお伝えしたいことは、すぐに使えるテクニックや最新の情報のご紹介といった類のものではない。もっと大きな目線から見た、新しいアイデアのようなもので、一言で表すと、自分でメディアをクリエートすること。この考えは、ブログの記事をピックアップしたり、優れたインフォグフィックスを作成するなどの、いわゆるコンテンツマーケティングよりも進んだ考え方である。

以前は私の目的は記事を書くことであったが、今は違う。私の興味はマーケティングではなく、メディアにある。広告を売るのではなく、メディアを作成すること。結果として大きな利益を上げることができている。

Coca-Cola Journey(オンラインマガジン)の例

https://www.coca-colacompany.com/

ただの企業サイトではなく、コカ・コーラのメディアプラットフォーム。コカ・コーラはストーリーを伝えることでブランドを構築している。興味深いことはコカ・コーラの予算である。今までの広告費用に使った金額を注ぎ込めば、自らの手で非常に強力なメディアを作成することができる。(インターネットなどの台頭により)伝統的なメディアは非常に苦しんでいる。多くの予算を持っている企業は、苦しんでいる伝統的なメディアに投資するよりも、自らがメディアとなってしまう方が良いのだ。

AppleTVの例

サムソンはアップルになろうとしているけど、アップルはサムソンになろうとしているだろうか?そうではない。Appleが試みていることは、メディアの配信をコントロールすることだ。

Netflixの例

https://www.netflix.com/
オンラインでのTV番組や映画の配信サービス。彼らもまた、自身でメディアになろうとしている。

P&Gの例

1930年代、主婦へのアプローチというマーケティングの課題を抱える。マスコミ(ラジオなど)の利用を開始。家族のストーリーを伝えることでリーチを試みる。
1970年代、非常に多くの製品・ブランドを扱っているが、彼らは単純に石鹸を売っているのではなく、メディア(当時はTVが主)の発展に伴い、ブランド構築のための広告に投資してきた。(他の企業にはない試み)

このような大企業のように、小さい企業も既存メディアに投資できるだろうか?できるはずはない。そのため、考え方を変える必要がある。自分自身のオンラインメディアをより、創造的に、エンターテイメントにあふれた、有益な情報を提供できるようにする。これが本当のコンテンツマーケティングではないだろうか?

Marvelの例

https://marvel.com/
映画を通してキャラクターを成長させる。2002年、スパイダーマンの大ヒット。映画のチケットやDVDの売り上げも見事なものだが、おもちゃ、お弁当箱などの商品の売り上げが非常に大きかった。メディア企業がグッズの販売ビジネスとマージした例。

ローカルビジネスの例

Wine Library
https://tv.winelibrary.com/
ニュージャージー州のローカルの酒屋。1997年にWebプラットフォームを開発。
ワインライブラリーという名前で、ワインについて教えてくれるサイト。商品のセールスやプロモートを目的としたサイトではなく、顧客に情報を提供する内容。Youtubeでは8,000人の視聴者。

最初は愚かに思えることが最終的に勝つ。
映画が劇からフィルムへのシフトを果たしたような変化が求められる。
自分自身がメディアを確保することで、自分がやりたい方法で顧客にメッセージを送る。

コンテンツマーケティングという言葉が日本ではまだまだ新しい分野であると感じていますが、アメリカでは既にその先のモデルを提案している企業もあるようです。こうした先行分野は、やはり大企業が取り組み始めるものですが、幾つかの成功例が産まれれば、業界の新たなスタンダードになるのではないのでしょうか。 — SEO Japan
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編集者情報

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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