FacebookがGoogle+に負けないために取るべき6つの行動

最終更新日:2024/02/17

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引き続きGoogle+の記事ですが、今回はFacebookの視点からFacebookがGoogle+に打つ勝ち続けるには何が必要か?という視点を変えた記事を。ベータユーザーからの評判の高さから何かとGoogle+視点の意見が多い中、ちょっと興味をそそられる内容です。 — SEO Japan

先週、グーグル+に関するエントリが数多く投稿され、大きな話題になっていた。ビッグウェーブとまではいかないかもしれないが、大きなさざ波がフェイスブックの海岸に押し寄せていることは間違いない。それでは、フェイスブックはどこに向かい、どんなことを考えているのだろうか?グーグル+はこれまでの競合者のなかで最も驚異的な存在であり、数年間をかけてプロジェクトを練り上げ、多くの資金を持ち、そして、マーケティングの接触範囲も広い。一方のフェイスブックは7年間のアドバンテージ、そして、7億500万人のユーザーを抱えており、また、大きな難関を迎えた際には、ずば抜けた適応能力を見せつけてきた。グーグル+が一般ユーザーにどれだけ受けるのかを断言するのは時期尚早だが、今後の3ヶ月間が鍵を握るだろう。そして、フェイスブックが2012年の春に予定している大規模なIPOに向けて策略を今後も講じていくなら、以下の分野で素早く行動する必要があるはずだ…

1. サークルを真似する

グーグル+で際立つ機能はサークルだと私は思う。この機能を使うと、ユーザーを簡単にグループ分けすることが出来る。誰もこのような方法で分類が出来るとは思っていなかったはずだ。フェイスブックもグループ機能を試したことがあるが、失敗に終わっていた。グーグルはフェイスブックの弱点を特定しており、フェイスブックは出来るだけ早く弱点を克服する必要がある。フェイスブックが、ここまでオリジナルの機能をコピーすることが出来るのか疑問視している人もいるかもしれないが、グーグル+を見れば、どちらが先に大幅にコピーしているのかは一目瞭然だ。

2. アプリをすぐに改善する

モバイルデバイスでは、フェイスブックは真価を発揮していない。大勢の人達がフェイスブックアプリを利用しているものの、ここ1年間一度もアップデートされていない。フェイスブックは、プロジェクト・スパルタンと言う強力な武器を用意しているようだが、グーグル+のアプリは現在アップストアで承認を待っている状態であり、フェイスブックは早く行動を起こす必要があるだろう。モバイルは、今後の鍵を握り、コンテンツを楽に共有することが出来るか否かが重要になってくるだろう。現時点では、フェイスブックはこの面では大きく後れを取っている。エンジニアを投入し、出来るだけ多くのスタッフを割り当てる必要がある。モバイルが未来を決めるのだ。

3. 音楽のストリーミングを提供する

フェイスブックの音楽業界との話し合いは続いており、フェイスブックはエンターテイメントプラットフォームとしての地位を確立しようと試みているため、間もなくフェイスブックで音楽を楽しむことが出来るようになるだろう。スポティファイのようなサービスを経由する可能性もあるが、レコード会社と直接連携する可能性もある。いずれにせよ、フェイスブックはすぐに行動に起こし、ユーザーにこのサービスを提供する必要がある。フェイスブックが適切に、そして、素早くサービスを提供することが出来れば、また一つフェイスブックにとどまる理由が増え、あまりに楽しいためユーザーはなかなか去ることが出来なくなるだろう。

4. アップルと仲良くする

フェイスブックとアップルは親しい間柄ではないが、アンドロイドとグーグル+の台頭により、嫌でも行動を共にしなければならなくなる可能性がある。アップルは、ツイッターをiOSに内蔵すると発表している。ツイッターにとっては大きな前進と言えるだろう。フェイスブックもアップルと提携を結ぶ必要がある。大量のコンテンツを動かすのはモバイルであり、アップルは数千万人のユーザーへのアクセスを提供し、一方、フェイスブックはアップルが望んでいると思われるソーシャルグラフへのアクセスを与えることが出来るだろう。アップルとフェイスブックは同じ利益を追いかけており、音楽とアプリは障害となっている。

5. PR戦争に勝つ

フェイスブックが最も恐れているのは、ウェブ上の影響力のある人達の一部(私達を含む)がグーグル+を大々的に宣伝している点である。この勢いはとどまるところを知らない。今、フェイスブックに一番必要とされているのは、新しいiPhoneのリリースだが、これはフェイスブックがコントロール出来る範疇を超えている。スカイプとの提携およびビデオチャットによってフェイスブックが出来ること、そして、既に行ったことが、製品および新しいサービスの立ち上げに関する話題を徐々に盛り上げ始めている。フェイスブックは世間の注目を集める必要があるが、前回、グーグルに対するネガティブキャンペーンを行い、失敗したために集まった注目は、理想的ではない。

6. ロックメルトのような大穴を狙う

ユーチューブ、グーグル検索、そして、その他のグーグルのプロパティのツールバーはユーザーを定期的にグーグル+に引き込む効果が見込まれる。これはグーグル+にとって有利に働くだろう。現時点では、フェイスブックで過ごす時間が多いため大きな問題ではないが、この傾向は変わる可能性がある。フェイスブックはブラウザにサービスを統合する手段を考案する必要があり、今のところは規模は小さいが、ロックメルト等のソーシャルブラウザがこの問題を解決してくれ可能性がある。先日、フェイスブックは、戦略パートナーシップを結び、ロックメルトの支援を始め、また、アンドリーセン・ホロウィッツ社と共同で3000万ドルを投じており、ソーシャルブラウザが間もなく誕生するかもしれない。このサービスがメジャー化するには時間がかかるかもしれないが、グーグルが製品全体で展開しているツールバーに太刀打ちするにはこれしか手がない。

ライター紹介

Niallはソーシャルメディアの支持者であり、ソーシャルメディア業者のSimply Zesty(シンプリーゼスティ)の共同ファウンダーでもある。Niallは、小規模なブランドがメッセージを世界に配信し、無料のツールを使って顧客と交流することが出来るように支援している。


この記事は、The Next Webに掲載された「6 action items for Facebook to compete with Google+」を翻訳した内容です。

いきなりサークルを真似しよう!という提言は素直というかなんというか。まぁ、記事にあるように確かにGoogle+自体、Facebookを限りなく参考にして作られているのも事実ですからね。実際にサークルがFacebookに足りない機能であることも含めて好評なのも事実ですし。他の点もどれもそれなりに納得できる内容になっていました。アップルと仲良くすることは、Googleがアップルと仲良くするよりは現実味がある気もしますし、その辺り今後どうなっていくのか気になるところではあります。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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