ここまでやる?AOLに学ぶコンテンツの収益化戦略

公開日:2011/05/17

最終更新日:2024/03/18

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久々のマイケル・グレイウルフのブログから、とても興味深い内容の記事を紹介します。AOLのコンテンツ戦略を元に、コンテンツの収益化手法について解説した記事ですが、AOLのコンテンツ戦略の資料がスゴイ。ここまでトラフィックと収益化を徹底的に考えてコンテンツを作っているんだなぁ、と改めて驚きを感じました。ウェブメディアは収益が上がらないと嘆いているサイト運営者は是非参考にしたい? — SEO Japan

コンテンツファーム – 教訓と応用

Post image for Content Farms – What You Can Learn and Apply

グーグルはコンテンツファーム対策(日本語)を行ったが、戦略的に見て、コンテンツファームモデルからパブリッシャーが学べることはまだあると私は考えている。まだ見ていないなら、コンテンツファームに関するAOLのリークされた文書にまずは目を通してもらいたい。

… AOLはコンテンツを広告を売るための商品と見なしている…

まず注目してもらいたいのが、スライド 15 – コンテンツの生成プロセスだ。基本的に、このスライドは、コンテンツがどれだけ有益になるかを特定し、作成するかどうか、そして、誰が作成するかを特定する決定プロセスを取り上げている。AOLはキーワード/ニュースツールを使って、コンテンツの“需要”を特定し、有益度に応じて、低賃金、社内、または、調査済みのフリーランサーに振り分けていく。短期のコンテンツとは対照的な、長期的に価値をもたらす永遠に老いないコンテンツは特別な扱いを受け、特別に「SEOの処置」が施される。しかし、正直に言うと、エントリ/コンテンツを作成する段階で既にこの処置を終えておくべきである。最も収益性が高い、または最も多くのリンクを獲得(博学なコンテンツでリンクを構築を参照)するであろう作品は最もレベルが高いライターによって作成され、最高のSEO ツールを使って最適化が行われる。

スライド 17は、日常的なコンテンツの作成に触れている。このスライドからは、コンテンツを作成するために“いくら”かかるのか、どのようにして収益化するのか、そして、収益化のポテンシャルはあるかに関して教訓を得ることが出来る(ウェブサイトに収益源を加えるを参照)。スライド 20は、さらに決定プロセスを分析している。この方針に従う場合、ページビュージャーナリズムの罠にはまらないように注意しよう: 一度この罠にはまってしまうと、量のために質を犠牲にしてしまい、生きて脱出することが出来る可能性はゼロに近い。

グーグルはこの低予算のコンテンツ作成プロセスにおいて快く手を貸してくれる…

次に注目してもらいたいのがスライド 30だ。このスライドは、コンテンツ作成プロセスの拡大、そして、見てもらう機会を最大限に増やすためにコンテンツを売り込む方法を取り上げている。これは、慣れ親しんだ方法よりも、大幅に衝動のレベルを落とし、計画性を高めることになるかもしれないが、自分自身の計画を練る上での初めの一歩としては悪くはない。スライド 36は注目に値する最後のスライドだと思う。外部のライターをネットワークまたはプロモーション戦略に採用する方法、そして、ゲスト投稿が両者にプラスに働く仕組みを詳しく説明している。

一方、この計画を実際に経験した人の意見を聞くことも重要である。ポール・ミラー氏は元エンガジェットのライターであり、先日、AOLを去り、このようなコメントを残している – 「AOLはコンテンツを広告を売るための商品と見なしている」。パブリッシャーになるハードルが常に下がる傾向があるため(クレイ・シャーキー氏が綴った「Cognitive Surplus」(余った認識)の中でこの概念について詳しく説明されている)、収益を求める低予算のパブリッシャーになるのは容易になるつつあるが、コストが高いパブリッシャーは、生産コストをぎりぎりに切り詰めなければ、黒字を実現するのは難しくなっている。別の言い方で説明しよう。例えば5ドルのコンテンツは、トラフィックのレベルに関わらず、30ドルのコンテンツよりも収益化が遥かに簡単になるのだ。

ディマンドメディアやAOL等のパブリッシャーを非難するのは容易だが、グーグルが自ら進んでこの低予算のコンテンツ作成プロセスに手を貸していた事実を見逃さないでもらいたい。アドセンスを作成し、営業社員を雇うことなく、売り込みの電話を取ることなく、または、歩き回ることなく、誰でもウェブサイトを収益化することが出来るようにして、収益化を庶民にもたらしたのはグーグルである。グーグルのアドセンスほど、ウェブの汚染を悪化させたサービスは存在しない。「悪さはしない」をモットーに始まったのかもしれないが、過去の多くのサービスと同様、狼とりが狼になってしまったのだ。アドセンスは、21世紀のドラッグディーラーであり、他人のコンテンツで包んだ広告を販売し、情報の汚染が進むスラム街を作り出しており、今後、ウェブを支配することに燃える麻薬王のような広告に姿を変えていくだろう。

それではこのエントリから学んでもらいたい点を以下に挙げていく

  • キーワードや需要を探るツールを使って、作成するコンテンツを決定する
  • 収益化のポテンシャルおよびリンク構築のポテンシャルを基にコンテンツを作成する
  • コンテンツを収益のポテンシャルおよびリンク構築のポテンシャルに応じて適切なライターに送る
  • 永遠に老いないコンテンツおよびSEOの処理を施したコンテンツには、特別な配慮が必要
  • プロモーションの計画を策定する
  • 量が多く、質が低いページビュージャーナリズムに陥らないように気をつける

この記事は、Micheal Gray Graywolf’s SEO Blogに掲載された「Contents Farms – What You Can Learn And Apply」を翻訳した内容です。

初めにも書きましたがこのAOLの資料は貴重ですね。。。特にこのページのコンテンツ作成プロセスはコンテンツの内容決定から作成方法、配信方法に効果測定まで全てがプロセスに落としこまれていて参考になること多しです。SEOを意識したコンテンツライティング、、、レベルの話ではないですね。他にはコンテンツ作成の4プロセスなんてページも参考になりました。コンテンツ作成に関わる人であればじっくり読みたい資料です。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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