アメコミに学んだブログの10の教訓

公開日:2010/04/29

最終更新日:2024/03/18

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アメリカンコミックの大ファンでブログの書き方は全てコミックに学んだと言うソーシャルメディアマーケッターの筆者が、アメコミに学んだコンテンツマーケティングの手法を熱く語ってくれました。ネタと思いきや、確かに中々参考になるかもです。 — SEO Japan

本当はこの記事のタイトルを「コミックから学んだブログについて私が知っていること全て」にしようと思ったのだが、それを文字通りに解釈する人が多くなることを恐れてやめた。実際、それにもいくらかの真実は含まれているかもしれないが。私が好きな読み物は、筋肉隆々でピッタリとしたスーツを着た男女が犯罪と闘ったり、目からレーザービームを出したりするようなものが大部分を占めている。1980年代に育った多くのギークと同じように、私もMarvelや2000AD/Judge Dredd、それ程ではないがDCコミックなどに影響を受けている。

奇妙なコミックを買うこと以外は、私の興味は時間や家族などが原因で中断された。最近、MarvelのiPhoneアプリのせいで、再びコミック本を買うブームが再熱している。これによって私は新しい視点でコミックを見ることができるようになり、これらの出版者や作者やアーティストからコンテンツクリエイターが学べることがたくさんあることに気が付いたのである。スタン・リーなら「より高く!」と言ったかもしれない。

    1. ワクワク感と期待感 –コミックとは、興味を引き付け、それを高めて持続することがすべてである。各号の最後まで読んだ時そこにあるのは何だろうか?そう、ハラハラドキドキなのだ!次に何が起こるのか知りたい?だったら次の号の発売に気を配らないと。ファンたちは次の新刊を楽しみにしていて、それを貪るように読み、貸し借りをし、また次を楽しみに待つのだ。それがずっと続くのだ!たとえそれがiPhoneアプリにあるような昔の保存版を再発行する時にでも、コンテンツをシリーズ化してファンを待たせるのである。なぜか?それによって期待感を作り出し、あなたはそれを買ってしまうことになる。
      教訓: 期待感を作り出すために、読者に次の素晴らしい事柄について、内容を少しだけ流し、色んな場所でそれを配信し、確実にその約束を果たすのだ。
    1. 視覚的効果 – コミックの半分またはそれ以上の楽しみは、目で見て分かるものにある。実際、物語についていくのには言葉を必要としない場合が多い。漫画家とは視覚で物語を伝え、全てをいっそう感動的に見せる名人である。時折登場するもの本当に素晴らしいプロットとうまく組み合わさって、これがメディアを魅力あるものにし、さらには病みつきにさせるのだ。
      教訓: 文字の壁に頼らないこと。コンテンツを視覚でひと味添えること。全てを言葉で説明しようとするよりも、イラストやビジュアルガイドを使用するのだ。これが学ぶことの助けとなり消費高の助けとなり、つまりはあなたのコンテンツが成功することになるのだ。
    1. 抱き合わせ販売 –コミック本は抱き合わせ販売のエキスパートだ。それは、コミック本のストアやコミック内にある1ページのフル広告の中だけでなく、実際にその内容の中にまで及んでいる。多くの人が気づいていることの1つは、コミックを読むことにどんどん夢中になってくると1つのシリーズを買うだけでは物語全体を知るのに十分ではなくなるということだ。初めのうちは、数年にわたるバックストーリーや内輪ネタや話の展開があるのだが、物語が進むにつれて残りの話は姉妹本に展開されるようになるのだ。これは、新しい登場人物やシリーズやアーティストなどを求めて多くのファンが引きつけられるのには十分な力を持っている。
      教訓: 関連する他のコンテンツや製品があればそれについて触れること。需要が高いうちに、もっと関連コンテンツや製品を追加したり作り続けること。人々が次に求めているもの、必要としているものを予測し、それを提供すること。顧客が、あなたが持っている素晴らしい事柄をもっと発掘できるような環境を作ること。
    1. 人間ドラマ – これらのコミックのストーリーは決してじっとしていることはないし、多くのアクションは粗削りだが(登場人物は闘っているか、闘いたくてウズウズしているかなのだ)、読者を感動させる力を持っている。自分たちも参加している気分になり、何が起きているのか知りたくなる。サイエンス・フィクションやファンタジーが根幹にはあるが、脚本は人間描写を一番大切にしている。特殊な蜘蛛に噛まれてスパイダーマンとなったピーター・パーカーは学校ではいじめられっ子だったし、さらに人間関係やキャリアの問題で悩み、父の死に苦しんでいる。ハルクはひどく孤独である。などなどだ。今ウェブの世界はどんどん社会的になり、人々を必要としている。人が人に関与し、ブランドの枠を超えて人が繋がっている。特にあなたが非営利であるなら、人間的興味をそそるストーリーこそがコネクションを作る重要な鍵になると言える。
      教訓: コンテンツを生き生きとさせ、人間らしさを見せ、個人レベルで繋がること。多くの場合、ドラマは実際ビジネスから離れたところで起こる。私たちは不安定な感情を伴ってドラマを物語るように思われる。しかし人はそれが適切なものである時にドラマを欲しがり好きになるのだ。もしかしたらドラマはあなたには関係ないかもしれないが、びっくりするようなオチをつけた冗談からカラフルで生き生きとした面白いストーリーを加えることまで、要はあなたのコンテンツを盛り上げる方法を発掘するということだ。
    1. 長く生き延びる –何十年も続いているキャラクターやストーリーはどれだけあるのだろうか?テレビでさえも長く続いている話は珍しいが、コミックの世界ではそれは結構普通のことである。スーパーマンは紙面やラジオ、テレビ、映画で数代にわたって続いている。ここで述べた全ての要素がそこで考慮されていて、それに加えて彼らは常に時と共に動き、変化し、発展し、新しいことに挑戦しているが、彼らの核になっているものは壊さない。
      教訓: 新しいことを試すのを恐れず、読者や顧客があなたを好きな理由に忠実であり続けること。そうすれば、きずなを得ることができるだろう。
    1. 顧客中心 – 1つ前で指摘したことに引き続き、これらのブランドが未だに存続しているのは、彼らが常に決断の時には客のことを頭に入れているからである。もちろん、彼らが不適切なことをした時もあった。時にファンが非情な反応をすることもある。しかしこれらの出版者や作者はどうやって自分たちの過ちを修正するのかを知っているし、読者が何を好むのかも知っている。そしてそれを彼らに与えることで、自分たちの試みが失敗だったときに許してもらうのだ。ほとんどの人は、その業界にのめり込む前にファンとしてスタートする。そして多くの人がファンのままでいる。集会やワークショップや会合によってその業界とファンが一緒に集まることが可能になり、さらに今日ではこれまで以上に顧客がはっきりと発言できるようになった。
      教訓: 読者や顧客と調和し続けること。彼らが考えていることを知ること。あなたが彼らに耳を傾けているということを知ってもらうこと。彼らが本当に欲しいものを提供し、いちかばちか試し、読者を驚かせること(良い意味で)を恐れないこと。
    1. ブランド管理 – コミック本の出版者は読者のことを良く知っているが、それに加えて新しいことを試してみようともすることには、これまで何回か触れた。また、ブランドについても何回か触れた。キャラクターやシリーズ物はそれ自体がブランドであり、そのままで非常に愛されている(時には執着にまで達する)ブランドだと言える。つまり、そこには限界を押し広げることと忠実であることの微妙なバランスがあるのだ。
      教訓: ブランドが人々にとってどんな意味を持つのかを知ることは不可欠であり、一貫していることを確実にし、自分が約束したことを破らないこと。
    1. スキミングとサウンドバイト– 視覚と同様に、これらのストーリーはサウンドバイト(註:短く刺激的な言葉を並べて伝えること)で伝えられる。小説と違って、ストーリーを語るために使われる言葉はかなり少なく、多くの場合それは会話(心の声だったりもする)だ。短く、歯切れのいい文章、吹き出し、説明が書かれた枠などがある。これによって、ストーリー展開を早くして、簡潔さが必須の情報を理解させることができるのだ。考えがまとまらず、興奮している読者にぴったりである。さらにこの形式は、繰り返したり引用したりする価値のあるものとも言える。キャラクター達はキャッチフレーズを作り、それが公園で広まる。読者は一気に数冊を読み切れるために消費は増大する。
      教訓: もしあなたが、言いたいことを素早く伝え、読者の興味を失いたくないのならば、コンテンツはコンパクトにまとめて消化しやすいようにすること。たくさんの引用句や画像やサウンドバイトを使用すること。

    1. 複数のメディア – 上でも述べたように、一度キャラクターがファンを獲得すると、アクションフィギュアから映画のスクリーンまでもそれもどこでも目にすることが期待できる。ファンはそれを見たり、読んだり、身につけたりもするのだ。パソコンや携帯電話でコミックを読むことだってできる。
      教訓: 顧客がいる場所で顧客が欲しい形でいること。映像、音声、印刷、電子ブックなど様々な形態を試すこと。
  1. 再び目的を持たせること– コンテンツオーナーとして、私たちは時々何かを作ってはそれをダメにする。たとえ私たちが作り出す多くのものがいつまでも新鮮であったとしてもだ。しかしコミックは違う。初め、コミックは週刊または隔週、もしくは月刊ものとして連載されるが、後にコミック全集や特集、復刻版、グラフィック小説や再版などが発行されたり、上でも述べたように、物語が別のメディアで再利用されたりする。さらには、Marvel.comでは、年間60ドルで読み放題のオンラインプランを購読することができる。(私もこれをやりたくなったが、なぜ彼らはiPhoneにも同じ価格設定を適用しないのか理解ができない)
    教訓: すでに存在しているコンテンツをどうやって再び目的を持たせるのか常に目を光らせていること。もしかしたら、記事を再配信したり、製品からおまけを取り出してそれを販売したり、コンテンツを電子ブックにするとかあるのでは?

伝統にならって10番目のリストで止めておきたい 🙂 あなたはアメコミのファンだろうか?何か書き忘れたことがあるだろうか?賛成できる点や納得できない点はあっただろうか?少しでも何か発想のヒントになることがあればうれしい。


この記事は、Chrisg.comに掲載された「10 Lessons Comic Books Can Teach Us About Blogging and Content Marketing」を翻訳した内容です。

こうやって読むと確かになるほど的なアドバイスが色々ありますね。。。一回冷静にそれぞれのアドバイスを読み直してこのブログも何ができるか考えてみたくなりました。ゴールデンウィーク中にやってみようかな。– SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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