SEOはWebメディアへの集客に効果的な手法です。
「言葉は聞いたことがあるけど、詳しい意味や方法を知りたい」とは思いませんか?
せっかく記事コンテンツを作るのであれば、多くのアクセスを集められるようにしたいですよね。
そこでこちらの記事では、SEOについて以下の内容を解説します。
- SEOの意味・種類
- SEOの効果が高い具体的な施策
- 2021年特に意識したいSEO施策
これからSEOを行って、集客につなげたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
SEOとは「検索エンジン最適化」という意味
SEOは「Search Engine Optimization」の頭文字を撮ったもので、日本語では「検索エンジン最適化」という意味です。
検索エンジンに対してコンテンツの評価を上げて、検索結果の上位に表示させることを目的として行ないます。
日本では主にGoogleとYahoo!が利用されており、2つのシェア率は合計で90%以上を占めています。(参考:statcounter)
またYahoo!の検索アルゴリズムはGoogleのものを使用しているため、Googleの検索エンジンに向けてSEOを行うことが大切です。
SEOには内部対策と外部対策が重要
Googleで検索上位に表示させるためには、適切なSEOを行わなければなりません。
そこで重要なのが「内部対策」と「外部対策」です。内部対策はサイト内で、外部対策はサイト外で行ないます。
それぞれ具体的にどのような対策を行うのか、詳しく解説していきます。
内部対策
内部対策は、自サイト内で行うSEOです。
検索エンジンは、クローラーと呼ばれる巡回ロボットを利用して、Webサイトの情報を集めています。
作成したコンテンツが検索エンジンから高評価を受けるために、サイト内の設定を最適化することが大切です。
- ページタイトルをわかりやすくつける
- 見出しタグを正しくつける
- クローラーが情報を集めやすいサイト設計
などが、内部対策の一例です。
外部対策
外部対策は、外側から自分メディアの評価を高める手法です。
検索エンジンの評価を高めるには「外部見て、信頼性が高いサイトかどうか」という指標も重要だと考えられています。
外部対策として有効な手法は「被リンクを獲得すること」です。
被リンクとは、他のWebサイトから自社のサイトに受けたリンクのことで、被リンクを受けることでGoogleが「他サイトに支持されていて、ユーザーに取って有益な情報を発信しているサイトである」と評価してくれます。
ただし作為的に貼られたリンクにはペナルティが与えられるので、自然と紹介したくなるような良質なコンテンツを作成することが大切です。
SEOの効果が高い施策10選
こちらでは、具体的なSEOへの施策を10個紹介します。
SEOへの施策にはさまざまな方法がありますが、共通することは「良質なコンテンツを作ること」です。
取り入れられるものがあれば、ぜひ参考にしてみてください。
1.検索キーワードの選定をしっかり行う
SEOでは、検索キーワードの選定をしっかり行うことが大切です。
ユーザーは、自分が抱えている疑問や悩みをキーワードに反映して検索を行ないます。
- キーワードの検索数
- 競合サイトの有無
- 疑問や悩みに対して適切な回答ができるか
などを考えたうえで、記事コンテンツを作成しなくてはなりません。
ユーザーのニーズを考えてキーワードを選定することで、良質なコンテンツを作成できます。ユーザーが何を知りたいのかをしっかり考えて、キーワードを選定しましょう。
2.HTMLタグを適切に使う
HTMLタグを適切に使うことは、検索順位を上げることにつながります。検索エンジンはHTMLで記載されたコードを認識して、評価を行うからです。
SEOにおいて重要なタグは、以下のようなものがあります。
- titleタグ:検索結果で表示されるタイトル
- hタグ:コンテンツ内の見出し
- aタグ:リンクの設定
- リストタグ:箇条書き
例えばhタグにはh1~h6までありますが、h1はページ内で1つだけ使うなどのルールがあります。
ルールに則って適切にタグを利用できているかどうかは、SEOにおいて重要なポイントです。
3.ユーザーのための記事を作成する
検索結果の上位を狙うのであれば、ユーザーのためになる記事を作成しましょう。
Googleの「ウェブマスター向けガイドライン」では、ユーザーの利便性を優先してページを作成することを基本方針としています。
コンテンツを作成する際は、まず誰に向けたものなのか、ターゲットを設定することが重要です。ターゲットが曖昧だと、結局誰にも伝わらない記事になってしまいます。
ユーザーが検索して何を知りたいのかを考え、その答えを入れたコンテンツを作ることが大切です。
4.オリジナルの要素を入れる
オリジナルの要素を入れることも重要です。
Googleは「自分のWebサイトが独自性や価値、魅力のあるサイトになるためにどうすれば良いのか考えること」を基本方針としています。
(参考:「ウェブマスター向けガイドライン」)
オリジナルの要素を入れるためにも、自身の体験や経験をもとに、知識を交えながら作成するのがおすすめです。
競合サイトを参考にするだけでなく、自サイトならではの要素を取り入れることを意識してみてください。
5.内部リンクを最適化する
内部リンクは、自分のWebサイト内にある記事と記事をつなげるリンクです。
ユーザーが必要な情報を探しやすくしたり、クローラーが巡回しやすくしたりすることに繋がります。
コンテンツが増えてきたら、関連する内容に関して積極的に内部リンクを入れるようにしましょう。
6.被リンクを増やす
被リンクを増やすことは、SEOにおいて非常に重要です。
被リンクがあることで「他サイトから評価されている」とGoogleに認識してもらえます。
被リンクを増やすには、良質なコンテンツを作ることが重要です。有益な情報のある記事を作ると、他のサイトからシェアされる可能性が高まります。
また、SNSを利用してコンテンツを宣伝することも有効です。多くの人の目に留まることで、被リンクを集めやすくなります。
7.読みやすさを重視する
コンテンツは、読みやすさを重視しましょう。
読みやすいコンテンツは、ユーザーの満足度向上につながるからです。
- 画像を挿入する
- 行間を空ける
- 見やすい文字サイズにする
- 文字装飾をする
- 誤字脱字をなくす
- 一文が長すぎないように気をつける
など、メリハリの効いたコンテンツを作成し、ユーザーの読みやすさを重視してみてください。
8.スマホに対応したコンテンツを作る
スマートフォンで閲覧するユーザーに向けて、見やすいコンテンツを作ることが大切です。
Googleでは「Webサイトをモバイルフレンドリーにすること」を推奨しています。(参考:「Google検索セントラル 上級者向けSEO」)
Googleが提供する「モバイルフレンドリーテスト」を行い、自サイトがモバイルデバイスに適しているかどうかチェックしてみましょう。不合格の場合には、なぜモバイル対応になっていないのかを知らせてくれます。
9.リンク切れをなくす
リンク切れをなくすことも、SEOへの施策として重要です。
訪問したユーザーがリンク切れでアクセスできない場合、満足度の減少につながるからです。
またクローラーに対しても、評価を下げる要因となってしまいます。
定期的に既存のページにアクセスし、リンク切れを起こしていないかチェックしましょう。
10.ページの表示速度を早くする
ユーザーがストレスなくコンテンツを見るためには、表示速度が重要です。
Googleも、ページの読み込み速度がモバイル検索のランキングに影響すると公表しています。(参考:「ウェブマスター向け公式ブログ」)
表示速度を確認するには、ツールの利用がおすすめです。
例えばPageSpeed Insightsは、URLを入れるだけでページの読み込み時間を測定できます。
さらにどのように対処すべきかを分析できるので、確認してみてください。
2021年特に意識したいSEO施策3つののポイント
検索エンジンは定期的にアップデートを行っているため、状況に応じたSEOを行う必要があります。
そこでこちらでは、2021年に意識したいSEOの考え方を3つ紹介します。
- E-A-T
- モバイルファーストインデックス
- ページエクスペリエンス
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.E-A-T
E-A-Tとは、3つの言葉の頭文字をとったものです。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
Googleが公開している「検索品質評価ガイドライン(英語)」によると、上の3つの要素が優れているWebサイトを評価すると公表しています。
E-A-Tを担保するためには、自社の事業と関連性があり、質の高い被リンクを得ることが重要です。また、専門家の監修を入れたり、自社の知名度を高めたりすることもE-A-Tの担保に繋がります。
2.モバイルファーストインテックス
モバイルファーストインデックスは、検索エンジンがスマートフォンなどのモバイルサイトを主体として、コンテンツの質を評価するものです。
Googleがスマートフォンを重視するようになったのは、パソコンよりもスマートフォンで検索するユーザーが増えたからです。
モバイルファーストインデックスに移行されたサイトは「Google Search Console」で通知されます。
- スマートフォンでも見やすいレイアウト
- ストレスのない表示や反応
など、モバイルユーザーを意識したサイトづくりが大切です。
(参考:「ウェブマスター向け公式ブログ」)
3.ページエクスペリエンス
Googleは2021年6月から段階的に、検索ランキングに「ページエクスペリエンスシグナル」を導入すると発表しています。「ページエクスペリエンス」は、ユーザーがWebページで操作を行う際の、情報以外の価値(ユーザー体験)に関する指標のことです。
ユーザー体験については、すでに4つの項目が導入されています。
- モバイルフレンドリー:モバイル対応しているサイトである
- セーフブラウジング:危険や虚偽のコンテンツがない
- HTTPS:サイトが安全な接続で提供されている
- インタースティシャルがない:閲覧を妨げる広告などがない
2021年の6月には新たに、ユーザー体験向上のため「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」が要素に取り入れられます。Core Web Vitalsは、重要な3つの指標を指しています。
- ページの表示速度
- 応答性
- 視覚の安定性
ページの表示速度は、ユーザーがURLをクリックしてコンテンツが表示されるまでの時間で、2.5秒以内が理想としています。
応答性は、ユーザーがリンクをクリックした際などの速度で、100ミリ秒以下が理想です。
視覚の安定性は、コンテンツの表示速度により表示がずれてしまっていないかをあらわします。
今後は、より一層ユーザーのためのコンテンツ作りが大切になるでしょう。
(参考:「ページ エクスペリエンスの更新に対応するための期間、ツール、詳細情報」)
(参考:「ページエクスペリエンスのGoogle検索結果への影響について」
まとめ
SEOは、検索エンジンで上位表示するために必要な施策です。
上位表示のための施策はさまざまですが、ユーザーのために良質なコンテンツを作るという根本は変わりません。自身のサイトに不足している項目があれば改善していきましょう。
また、検索エンジンの仕様は定期的にアップデートされるため、時期に応じた対応が必要です。
新たに導入される「ページエクスペリエンス」などを意識して、コンテンツの内容だけでなくユーザー体験も考慮してWebサイトを運用していきましょう。