SEOとリスティング広告の違いとは?それぞれのメリット・デメリットを解説

公開日:2021/04/28

最終更新日:2024/03/29

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「SEOとリスティング広告の違いを知りたい」
「それぞれのメリットとデメリットを知りたい」
「どのように使い分けをしたら良いのか」
などと考えていませんか?

Webの集客には様々な方法があるので、自社にとってどれが最適なのかは、気になるポイントですよね。

そこでこの記事では、SEOとリスティング広告の違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

これからWebによる集客を行いたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

参考:SEOとは? 企業が実施するSEOの目的・内容とメリット・デメリット

SEOとリスティング広告の概要

SEOとリスティング広告は、検索ユーザーを集客するために必要な施策です。

それぞれの役割が異なるため、まずは概要を把握することで、自社にとってどちらが良いのかがわかります。

1.SEO(Search Engine Optimization)

SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略です。

検索エンジンから高評価を得られるコンテンツを作成することで、検索画面における上位表示を狙います。

検索結果の上位を獲得している限りは高いアクセスが期待できるため、長期に渡って集客を行える点が特徴です。

ただし、ただ記事コンテンツを作っただけでは、上位表示には繋がりません。

  • ユーザーの検索意図の把握
  • タグの最適化
  • 被リンクの増加

など、検索エンジンの評価を得るためには様々な対策方法があります。

これらの対策を行い、検索上位を目指す施策が、SEOです。

2.リスティング広告

リスティング広告とは、検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに連動して、関連がある広告を表示させる仕組みです。

PPC(Pay Per Click)とも呼ばれており、クリックされると出稿者に対して費用が発生します。

費用が発生する分、多くのユーザーの目に留まりやすい場所に広告が表示されるため、出稿してすぐにアクセスを集められる点が特徴です。

また広告を表示するターゲットを自分で決められるため、効果の高いユーザーに対してピンポイントで広告を表示できます。

GoogleやYahoo!などの検索結果で「広告」の記載があるものが、リスティング広告です。

費用はかかる分、集客のカスタマイズ性が高いのが、リスティング広告の特徴といえます。

SEOとリスティング広告の違い

こちらでは、SEOとリスティング広告の違いを解説していきます。

  1. 効果が出るまでの時間
  2. ユーザーのクリック率
  3. コントロール性
  4. コスト
  5. 表示の安定性

1.効果が出るまでの時間

SEOとリスティング広告では、効果が出るまでの時間が違います。SEOは効果が出るまでに時間がかかり、リスティング広告は即効性が高いです。

SEOはWebサイトやコンテンツの内容によりますが、検索結果の上位に表示されるまでに、約3か月〜1年の時間がかかることがあります。検索エンジンのクローラーがサイトを評価し、順位を入れ替えるのには時間がかかるためです。

一方で、リスティング広告は出稿してすぐに検索結果に表示されます。

このようにSEOとリスティング広告で効果が出るまでの時間に差があるため、目的にあった方法を選びましょう。

2.ユーザーのクリック率

ユーザーのクリック率は、SEOのほうが高く、リスティング広告は低い傾向にあります。上位に表示されていても、広告を避けるユーザーが多いからです。

ジャンルやキーワードによりますが、リスティング広告のクリック率は約2~6%です。(参考:WordStream

SEOの場合は、検索1位を取ると約28.5%というクリック率を確保できます。

(関連記事:検索結果1位のクリック率は25%超。Google検索のCTR最新調査データ

このように、SEOとリスティング広告では、クリック率に大きく違いがあることを覚えておきましょう。

3.コントロール性

SEOとリスティング広告では、コントロール性も大きく変わります。

SEOは基本的に上位表示を狙う検索キーワードに対してコンテンツを作成するため、表示するユーザーを設定できません。検索したユーザーに対して全員に記事を表示します。

対してリスティング広告では、表示するキーワード・ユーザーの居住地・性別などを細かく設定できます。

例えば「◯歳以上のみ表示する」「パソコンから検索している人には表示しない」などのカスタマイズが可能です。

流入するユーザーをある程度コントロールしやすいという点では、リスティング広告のほうが使い勝手が優れています。

4.コスト

コスト面は、SEOのほうが抑えられます。

SEOは、上位表示をされても費用がかかりません。一方リスティング広告は、ユーザーがクリックするたびに料金が発生します。

さらにリスティング広告は、クリック単価が高ければ高いほど上位に表示されます。人気のキーワードだと、1クリック数百円の費用がかかることも珍しくありません。

コストを抑えて集客を進めたいという方には、SEOのほうが向いています。

5.表示の安定性

SEOは検索順位が日々変化するため、上位表示の安定性が低いです。

検索エンジンはユーザーのためになる記事を上位に表示するために、定期的にアップデートを行っています。そのため今まで1位を取っていた記事が、いきなり50位以下になることもありえます。

一方リスティング広告は、広告の品質や入札単価によって、上位に表示されるかどうかが決まります。競合の入札戦略にもよりますが、広告が急に表示されなくなることは基本的にありません。

SEOのメリット・デメリットを紹介

こちらでは、SEOのメリット4つ・デメリット2つを紹介します。

【SEOのメリット】

  1. 高い費用対効果が得られる
  2. 中長期でサイトへの流入が見込める
  3. ブランディング効果
  4. 資産になる

【SEOのデメリット】

  1. 短期間で効果が出にくい
  2. ユーザーを選べない

それぞれ確認していきましょう。

メリット1.高い費用対効果が得られる

SEOはリスティング広告と比較すると、非常に高い費用対効果が得られます。

上位表示するために費用がかからないため、低コストでアクセスを集めることが可能です。

もちろん上位表示するためにはコンテンツを充実させる必要があるので、初期費用がかかります。

しかし、一度上位表示が安定すれば、しばらくは安定した流入が見込めます。

一方で、Googleの順位を決める仕組みがアップデートされ、順位が落ちた際は対応するコストがかかってきます。

メリット2.中長期でサイトへの流入が見込める

SEOの成果が出て検索画面の上位に表示されると、中長期でサイトへの流入が見込めます。

上位に表示されたコンテンツは、検索エンジンのアップデートがない限り、大幅に順位が変動しにくいです。

さらに検索エンジンに評価されたコンテンツは、関連するキーワードでも上位表示を見込めます。そのため、複数のキーワードで検索結果の1ページ目に表示される可能性が高いです。

中長期的にアクセスが見込めるというのは、SEOの大きな魅力だといえます。

メリット3.ブランディング効果

ブランディング効果があることも、SEOのメリットです。

ブランディング効果とは、企業が商品やサービスの認知を広めて、ブランドのイメージを印象付けさせることです。

SEOの検索結果で上位に表示されるほど「◯◯については◯◯のサイト」という認識が高まります。

ブランディング効果により、商品販売などの効果が高くなる点は、SEOのメリットです。

メリット4.資産になる

Webコンテンツは投稿を止めても、サイトがある限り消えることはありません。よって資産として、長く残り続けます。

検索上位を取っていれば大きな集客が見込めますし、SNSやメルマガで顧客に情報を共有することも可能です。

消えることのない資産が作れるというのは、SEOを意識したコンテンツのメリットです。

デメリット1.短期間で効果が出にくい

SEOは、短期間で効果が出にくいという点がデメリットです。

検索エンジンが高評価であると認めるには、それなりの時間を要します。特に新しく立ち上げたサイトだと、上位表示に約3ヶ月~1年ほどかかることも珍しくありません。

コンテンツを公開してすぐには効果が得られないという点には、注意が必要です。

デメリット2.ユーザーを選べない

ユーザーを選べないというのも、SEOのデメリットです。

検索するユーザーには様々な人がいるので、必ずしもコンテンツや販売したい商品に興味を持つというわけではありません。

特にビックキーワードと呼ばれる、検索数が多い言葉には、様々な悩みや疑問を抱えたユーザーが存在します。

そのためアクセス数が増えても、売りたい商品やサービスの成約に繋がらないということもあるでしょう。

ターゲットを明確に決められないというのは、SEOの難しいポイントです。

リスティング広告のメリット・デメリットを紹介

こちらでは、リスティング広告のメリット・デメリットを解説していきます。

【リスティング広告のメリット】

  1. 購買意欲が高いユーザーへアプローチができる
  2. 始まりと終わりのタイミングを決められる
  3. 短期間で集客できる

【リスティング広告のデメリット】

  1. コストがかかりやすい
  2. 敬遠されやすい

メリット1:購買意欲が高いユーザーへアプローチができる

リスティング広告は、キーワードやジャンルなどを詳細に設定できるため、表示するユーザーを絞れます。そのため、購買意欲が高いユーザーへのアプローチが可能です。

例えば「30代向けの女性用コスメ」に関するコンテンツを作った場合、リスティング広告なら30代女性ピンポイントで出稿できます。

ユーザーを細かく選べるというのは、リスティング広告のメリットです。

メリット2:始まりと終わりのタイミングを決められる

リスティング広告は、始まりと終わりのタイミングを自分で決めることが可能です。ターゲットと入札金額を設定して、広告を出稿すれば検索結果に表示されます。

出稿を止める際も、設定で一時停止を行うだけで可能です。よって成果が出ていなければ、すぐに止められます。

メリット3:短期間で集客できる

リスティング広告は、出稿後すぐに検索結果に反映されます。そのため、出稿したその日から自社サイトへの集客が可能です。

短期間で集めたデータを使って、さらにユーザーを絞り込むこともできるので、速いサイクルで改善が行えます。

短期間で集客ができるのは、リスティング広告のメリットです。

デメリット1:コストがかかりやすい

リスティング広告はSEOと比較して、費用がかかりやすい点がデメリットです。

クリック課金なので、ユーザーがアクセスするほど費用が高くなります。さらに広告を上位に表示させるには、競合よりもクリック単価を上げなくてはなりません。

そのため、コンテンツに誘導したユーザーをうまく成約に繋げられないと、顧客獲得単価(CPA)が大きくなるリスクが高くなります。

費用が多くかかりやすいことは、リスティング広告のデメリットです。

デメリット2:敬遠されやすい

リスティング広告は、検索画面で「広告」と表示されます。人は広告を敬遠する傾向にあるため、上位表示でもクリックされない可能性があります。

よってリスティング広告で上位に表示されているコンテンツよりも、SEOで上位に表示されている方が、クリック率は高いです。

SEOとリスティング広告は使い分けが大切

SEOとリスティング広告にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、使い分けることが大切です。

特に施策を行う期間や予算によって、使うべき手段は変わります。

こちらではSEOに向いているケース・リスティング広告に向いているケースを紹介します。

低コストで成果を出したいならSEO

短期で成果を出す必要がなく、理想を言えば低コストで成果を出したいと考えている方には、SEOがおすすめです。

上位表示をするために特別な費用はいらないため、基本はコンテンツの作成費用+サーバー代などの維持費用のみで済みます。

実際は、それらに加えてメンテナンスコストも必要になりますが、集客それ自体に費用がかかるわけではありません。

短期で成果を出したいならリスティング広告

短期で成果を出したい方には、すぐに効果を得られるリスティング広告がおすすめです。

ターゲットや入札金額を設定して出稿するだけで、検索画面に表示されます。

クリックされるたびに費用は発生しますが、それ以上に商品やサービスが成約するのであれば、費用対効果が高い施策です。

SEOのように上位表示を待つ必要がないため、早く成果が欲しいという方はリスティング広告を使ってみてください。

まとめ

SEOもリスティングも、コンテンツへの集客という点では同じです。

ただし費用やターゲットの設定方法などが大きく異なるため、自分がどのような結果を求めているかによって、使い分けることが大切だといえます。

  • 低コストで、中長期で成果を出したい→SEO
  • コストがかかってでも、短期間で成果が欲しい→リスティング広告

など、目的に合ったものを利用するようにしてみてください。

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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