米Yahoo!がモバイル検索用の独自のアルゴリズムを保持している、と発言。

公開日:2015/10/22

最終更新日:2024/02/28

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10月20日(米国現地時間)に、米Yahoo!はGoogleと3年間の契約を結んだことを発表しました。この契約は、検索結果と広告に関するもので、米Yahoo!がGoogleの検索結果や広告ネットワークを表示できるようになるといったものです。詳細はSearch Engine Landのこちらの記事に詳しく書かれていますが、これとは別にモバイル検索についての記事が掲載されていたので、ご紹介させていただきます。米Yahoo!のCEOである、マリッサ・メイヤー氏が質疑応答で明らかにしたとのことですが、モバイル検索においては独自のアルゴリズムに取り組んでいるとのことです。(今のところはモバイル検索結果の全てに適用しているわけではなさそうです。)検索市場の主役はモバイルに移りつつありますが、Yahoo!の取り組みがどういった影響を与えるか、見ものだと感じています。– SEO Japan

Yahoo!のマリッサ・メイヤー氏は、ユーザーに優れた検索体験を提供する、Yahoo!独自の検索アルゴリズムを保持していると述べた。

*リンク先は全て英語となっております。

昨日のYahoo!の収支報告の質疑応答の部分で、YahooのCEOであるマリッサ・メイヤー氏が、「Yahoo!はモバイルの検索結果には独自のアルゴリズムを走らせている」と述べた。

こちらの記録(書き写し)によれば、マリッサ・メイヤー氏が独自の”モバイルにおけるアルゴリズムによる検索(algorithmic search on mobile)”を保持していると述べたことになっている。こちらの文章には、”リッチなカードの体験(rich card experiences)”という記述があり、こちらの体験をモバイルの検索結果に追加する、とある。メイヤー氏はさらに、「モバイルの自然検索結果には我々独自の技術を用いる。我々は、この技術がよりリッチで、より行動指向となるモバイル体験を提供するものだと考えている」と述べている。

これにより、Yahoo!はGemini(Yahoo!の広告用プラットフォーム)を通じて、広告とモバイルにおける検索体験をマッチさせる取り組みを紹介したことになる。

Yahoo!は独自のナレッジグラフにも取り組んでいる。これらのデータは、彼らが長い時間をかけて構築したアルゴリズムによりクロールされ、使用許可を得たものかもしれない。

Webマスターは、Yahoo!の検索クローラー(ボット)である、Yahoo Slurpが、Webサイトを引き続き巡回していることに気がついていることだろう。このクローラーの巡回頻度は、Yahoo!が独自の検索結果への取り組みを中止した後、ゆっくりとしたものになっていた。しかし、Yahoo!はWebのクローリングを完全に止めることはなかった。検索結果に独自の情報を表示するために、Webサイトを巡回することを示していた。

下記に、マリッサ氏が検索アルゴリズムについて述べた部分を記載する。

そして、モバイル検索においては、ユーザー体験を向上させるものについて考えを巡らしている。リッチなカード体験をモバイル検索に追加することを紹介できることに、非常に興奮している。実際、今日において、モバイルにおける(我々が提供する)経験、我々の検索、我々の検索結果、自然検索結果の半数以上を、Yahoo!独自の技術を採用している。そしてその技術は、より行動指向となるモバイル体験を提供するものだと考えている。我々は広告をそれらと合致させることを望んでいる。我々は心からそうした経験を欲しているのだ。検索広告における素晴らしさの一つに、検索体験の向上とより良い結果をユーザーに提供することが挙げられる。そのため、Yahoo!は、Geminiを通して、広告をアプリやディープリンクに誘導するなどの行動を喚起するものにすることが可能であることを明らかにしたい。そして、Yahoo!独自のプラットフォームを持つことにより、そうした試みが可能となるのだ。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Yahoo Says It Has Its Own Algorithm For Mobile Search Results」>を翻訳した内容です。

昨日の提携のニュースは非常に大きいもので、SEO界隈に限らず、IT系のニュースでも広く取り上げられていたと思います。日々変化が起こることが当たり前の業界ではありますが、その中でもひときわ注目を集める内容でありました。日本のヤフーは米Yahoo!から独立しているため、(今のところ)実際には大きな影響が無いのかもしれませんが、今後も検証記事などが掲載されることが予想されるため、引き続き注目していきたいと考えています。

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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