テクノロジーを過大評価し、言葉の力を過小評価する理由

アドテクノロジーの進化と活用が加速化する一方、改めて人が産み出すコンテンツの大切さも問われているウェブマーケティングの世界。どちらかというと、革新的でビジネスとしてもスケールし、関連スタートアップやGoogleなど大手企業による買収話も多いアドテクに注目が集まりがちですが、本当に役に立つのはどちらなのか?そんな疑問にコンテンツマーケティングを5年以上に渡って啓蒙してきたCopybloggerに答えます。 — SEO Japan

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大勢の専門家が、アマゾンのソーシャル推薦機能は、心強い味方になると考えている。しかし、なぜこの機能が役に立つのだろうか?

そもそも、アマゾンの究極のソースとは何だろうか?

当然だが、様々な変化する要素を把握する上で、幾つか予測値が存在する。恐らく、この値は、アマゾンのトップシークレットなのだろう。しかし、このソースは、アマゾンの内部にも存在するのではないだろうか。

このソースの最も重要な材料は、コピーだと私は思う。

優れたアルゴリズムによって、ユーザーに対して、それぞれのユーザーが好む(買うことを望む)製品が提示される。推奨エンジンは、ユーザーが本当は何を求めているのか理解している。大量の変数を演算することが、消費者の行動を予測する上で鍵となる…と言われている。

私にはそうは思えない*。ブラックボックスは確かに影響を与えているとは思うが、確実にコピーも影響を与えている。

ちょっとした言葉の力

「この商品を購入したお客様はこの商品も購入しています」と言うフレーズは、社会的証明の手掛かりとなる。

これは、社会心理学の有名な原則である。社会的に証明するメッセージ付きのオファーは、どっちつかずのメッセージが添えられたオファーよりも効果が高い。

アマゾンが、推奨テクノロジーを用いて、「この商品もいかがですか」と表示したらどうなるだろうか?これは中立的なメッセージになる。「この商品もいかがですか?」と「この商品を購入したお客様はこの商品も購入しています」をテストすれば、アマゾンのソースにおけるテクノロジーとコピーの割合が見えてくるだろう。

このテストを行いつつ、さらに、信頼性の手掛かりと共に「編集者は…を推薦します」を試してみよう。中立的なメッセージよりも効果が高いはずだ。

テクノロジーが後押しすると見られるコマースの中で、心理が受け持つ重要な役割を理解する科学者が増え続けている。テクノロジーによって、不公平な競争上のアドバンテージが与えられているなら、その裏にある本当の仕組みを把握することが肝要である。ブラックボックスが秘密のソースだと言うだけでは不十分だ。

テクノロジーだけのために、テクノロジーに大金を投じるべきではない…と私は思う。

推奨システムを購入した人達は、ヨットも買っています。**

コンピュータが主役になるのは、まだ時期尚早だ。

私は技術者ではない。だから、テクノロジーを批判することが好きなのだ。

そんな私は高級なソフトウェア専門店を運営している。また、多くの企業が、これでもかと思えるぐらいテクノロジーを求める現実に驚かされている。大方、大した理由はないように思えるのだが。

少し脱線する…

なぜヨットを買いたくなるのだろうか?A地点からB地点に移動するための、頼りになる移動手段が欲しいのだろうか?その可能性は低い。破廉恥なパーティーを開催する場所を必要としているからだろうか?

正解に近づいてきた…

仲間に自慢したい欲求が、豪華なヨットを購入する主な理由だと言えるだろう。「ねぇ、あなた、ヘンリーが奥さんにヨットを買ってあげたんだって。私達も買おうかしら?」

A地点からB地点に行きたいなら、資金の投入先として、推奨システム(テクノロジー)が最も適しているだろうか?製品を買ってもらいたいなら、私ならブラックボックステクノロジーに望みをすべて託すようなことはしない。

本当の有効なアプリ

消費者の行動の心理を深く理解してもらいたい。

製品を購入する理由を把握することで、テクノロジーが頻繁に約束する、あの「不公平な競争上のアドバンテージ」を得ることが出来るのだ。

消費者の行動を理解することで、推奨システムを購入する理由、そして、破廉恥なパーティーを開く理由が見えてくるかもしれない。

コメント欄で皆さんの意見を聞かせてもらいたい。

*このトピックにおいて学術的な見解を導いてくれたシナン・アラルディーン・エッケルズマッツ・エイナルセンの3名に感謝の意を伝えたい。

**2013年#DataGothamでのK ヤングの発言。


この記事は、copybloggerに掲載された「Why We Overestimate Technology and Underestimate the Power of Words」を翻訳した内容です。

言葉の力を信じるコピーブロガーライターの愚痴とは言いませんが独り言のような記事でした。わかるといえばわかりますし、アドテクの世界は時に人の心を全体のプロセスの中の一部分として無機質にとらえてしまうような傾向が無い気がしなくもありません。とはいえ、最適な結果を改善・追求するという意味では、アドテクで回すPDCAサイクルと効率化に勝るものは無いと思いますし、過大かはともかく評価されてしかるべきものという気もします。同時に、言葉の力、人の力はそういった効率化の追求を超える部分にある気もしたりする最近です。最近、私が仲間と新たに設立したデータアーティストという会社のスローガンが「論理をシステム化し、“ひらめき”に集中する」という一文なのですが、これもアドテクを駆使して言葉や人の力を最大限活用していこう、というコンセプトに基づいています。両者を団結させて、最強タッグ実現を目指したい。 — SEO Japan [G+]
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