アンドリーセン・ホロウィッツがFoursquareに投資した理由

今回から新たに配信するベン・ホロウィッツ氏のブログ。その名前に馴染みが余り無いかも知れませんが、自ら起業したIT企業をIPOさせHPに1500億円近くで売却し、現在はネットスケープの創立者で有名なマーク・アンドリーセンと作ったVC「アンドリーセン・ホロウィッツ」を運営している、米国VC業界の超有名人です。その凄さはアンドリーセン・ホロウィッツのポートフォリオを見れば一目瞭然、フェイスブックからグル―ポン、ツイッターにインスタグラム、そしてスカイプやジンガまで成長中のネット企業を網羅したような内容です。今回、幸運にも彼の個人ブログの翻訳配信許可を得ることができましたので、今日から定期的に記事を紹介していきたいと思います。一回目は、アンドリーセン・ホロウィッツがロケーションサービスとしては米国No.1のフォースクウェアに出資した理由を語った軽めの記事からどうぞ。 — SEO Japan


今日、私達は、ユーザーが自分の住んでいる都市を探索するのを後押しするソーシャルとロケーションとゲームの要素がミックスしたサービスFoursquareに私達が投資していることを発表できることにとても興奮している。

私達が投資した理由は3つある。

1. 優れた創設者/CEO:デニス・クローリー

私達は、CEOに資金を出すことを好む。とりわけ、技術会社において一番大変で一番重要な決定は常に製品戦略であるため、できる限り製品ビジョンの番人が会社を経営すべきだと、私達は考える。

たった1つCEOがそのビジョンの番人であることよりも良いのは、CEOがビジョンの創作者であることだ。Foursquareの場合、デニスは会社のビジョンだけでなく、製品部門全体のビジョンを作った。さらに、彼はそのマーケット内で非常に明確に今後の方向性を示す指導者である。彼が10年間この問題に取り組んできたこと、そしてその期間に自分の考えを高度に精緻化してきたことを考えれば、これは全く驚くことではない。

重要なこととして、デニスは、私がNotes on Leadershipの中で説明したある種のリーダーシップを具体化している。彼は、優れた技術人間が喜んでついていくタイプのリーダーなのだ。明確なビジョンを持っていて、公正で、優秀。私は、デニスが1人の優れたリーダーから重要な会社の優れた最高経営者へとなる道筋を手助けするために、彼と一緒に仕事ができることに本当にワクワクしている。

2. ものすごく魅力的な製品

数字に目を向けると、Foursquareがこの段階でのTwitterよりも早く成長していることが分かるだろう。特に、彼らの成長はここ数カ月で爆発的に増えている。4月には100万ユーザーだったのが、1日におよそ15,000人増加して今では180万に近づいているのだ。人々がこの製品に強い関心を持っていることが簡単に分かる。競合相手と専門家にあまり知られていないことが、人々がこの製品をこんなにも気に入っている理由だ。私は、人々がFoursquareの成功は全てチェックインやその他の理解しやすい製品の特徴のおかげだと考えているのを耳にすることがよくある。それは、人々がMafia WarsとFarmvilleの背景にある秘密はこれらのゲームがウェブベースであることだと考えていたZyngaの初期の頃を私に思い出させる。

Zyngaのゲームが広く成功したのは、Zyngaがゲームを介して友達を繋げる技術に長けていたからで、彼らが表面通りとても簡単に見えるものを提供するために舞台裏で驚くほど頑張っていることが分かる。あなたは、“私は週末でFarmvilleを作れたはず”と誰かが言うのを何回聞いたことがあるだろう?

Foursquareは、ユーザーが愛する製品を提供することに舞台裏で多くの力が注がれているという点でとても似ている。デニスとそのチームは、ユーザーを満足させるように最善の方法で相互作用しなければならないFoursquare製品の12以上の異なる次元を確認してきた。何年にも及ぶ調査とスウェット・エクイティーがコードの解読に費やされ、その結果は魔法のようだった。

3. 非常に大きなマーケット

マクロレベルで、46億人以上が携帯電話を持っていて、17億人がインターネットに接続している。すでに、世界中の2億人がスマートフォンを持っていて、その数字はどんどん伸びている。Forsquareは、スマートフォン市場全体を獲得していないかもしれないが(中には家から出るのを好まない人もいる)、その面白さと常習性から市場の非常に大きな一部を捕えるだろう。

私達は、ユーザー、商店、場所(venue)の所有者、ブランド広告主など全ての人達が勝つという手法でお金を稼ぐForsquareの能力にとてもワクワクしている。実際、ユーザーはこの製品にとても沸き立っていて、彼らは、ForsquareのMayerとアクティブユーザーにプロモーションを実施するためにローカルビジネスを登録している。この自然発生的な熱狂は、Forsquareが企業がキャンペーンを実施するのに役立つような特定の製品機能を追加する前から起きている。結果として、ウォールストリートジャーナル、ニューヨークタイムズ、ザガット、ブラボーTV、スターバック、マーク・ジェイコブズのようなメジャーブランドと10,000以上の企業が、現在、顧客ロイヤルティを築きトラフィックを上昇させるためにFoursquareと協力している。ユーザーを営業部員へと変えさせる会社は少ないし、それは間違いなく、これがFoursquare周辺で起きているという良いサインである。

私達は、Foursquareで良い友人達とこの旅ができることにワクワクしているのだ。


この記事は、ben’s blogに掲載された「Why Andreessen Horowitz Invested in Foursquare」を翻訳した内容です。

ちなみにこの記事は出資が発表された頃の2010年の6月29日、約1年少し前に書かれた内容になります。「創設者が優秀」「製品が魅力的」「マーケットが巨大」、表題だけを読むと当たり前すぎて拍子抜けしそうですが、それぞれの内容を読み込んでいくと短いながら流石に経験ある元起業家のVCだけあって鋭い視点で見ているな、と感じます。「技術会社において一番重要な決定は常に製品戦略であり、製品ビジョンの番人が会社を経営すべき」「ユーザーが愛する製品を提供する舞台裏で多くの力が注がれている」軽く発言していますが、中々簡単に言えない台詞ですね。彼の経歴を知っているだけに勝手に神聖化して読んでいる面もなくはないですが 汗。後は最後の「Foursquareで良い友人達とこの旅ができることにワクワクしている」なんて台詞も域ですね。こんな台詞をさらっといつか言えるようになりたいものです。その前にもっと成功しないといけませんが。。。これからの記事にも乞うご期待ください! — SEO Japan
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