SEOとリンクベイトについて本気で考える

最近、インフォグラフィックにはまっているSEO Japan、調子に乗ってインフォグラフィックサービスまでリリースしてしまいましたが、元はといえばリンクベイト手法の一環として始めたものでした。リンクをいかにスパムや自作サテライトサイトではなく”まっとう”な形で手に入れるか?手に入れ続けられるか?という難題はGoogleのアルゴリズムがどれだけ進化しようとも永遠のSEOの課題ですよね。さて今回はサーチエンジンランドがこのリンクベイトについて徹底的に考えてみたディープな記事をご紹介。今後のコンテンツ構築の在り方について参考になるメッセージが詰まっています。 — SEO Japan

リンクベイトを作成する取り組みは、SEOの取り組みとして評価出来るのだろうか?その答えは間違いなくYESだ!ただし、リンクを獲得することが出来ないなら、それはリンクベイトではない。リンクを手に入れることが出来るなら、それは人々が価値を見出している証拠であり、検索エンジンが見返りを与えたいと望むはずである。ホワイトハットと呼ぶのであれ、倫理にかなったSEOと呼ぶのであれ、リンクベイトはとても役に立つ。

しかし、リンクベイトとは一体何を指すのだろうか?どうすれば成功するのだろうか?そして、なぜ失敗するのだろうか?

リンクベイトとは

リンクベイトはバイラル化を考慮して作られたコンテンツである。友達が別の友達と、友達の友達が別の友達と共有するような素晴らしい作品を作ることが目標である。

理論的には、完璧なバイラルなリンクベイトとは、全てのネットユーザーが目にするまで共有が行われる作品を指す。

Perfect link bait distribution

 

上の図では、一人がリンクベイトを4人に送っている。それぞれの友達がまた4人とその作品を共有する。作品を共有した人がそれぞれが更に4人と共有を行う。4人が16人となり、16人が64人になる。64人が1024人になる。このような非の打ちどころがない配信が行われると、1108人がコンテンツを見ることになり、さらにその人数は増えていく。

優れたリンクベイトはリンクを獲得する。このリンクの本数がドメインのオーソリティを高める。少なくともSEOの理論においては、ドメインのオーソリティが高ければ高いほど、検索エンジンのランキングが上がっていく。しかし、これから見ていくように、リンクベイトを作って、成功を収めるためには工夫が必要になる。

SEOと同じように、リンクベイトを機能させるのはなかなか難しい。リンクベイトについて学ぶうちに、サイトによってリンクベイトが異なる点にすぐに気づくだろう。

リンクベイトの戦略

ここ数年、リンク構築業者は、一般的なリンク構築戦略を幾つか特定してきた。業者によって違いはあるが、基本的には次のような戦略がリストアップされているはずだ:

  • ニュース
  • 討論記事
  • 批判記事
  • リソースリスト(まとめ記事)、ハウツー記事、インフォグラフィック
  • ユーモアたっぷりのストーリー
  • インセンティブ(コンテスト、賞等)

それぞれの戦略を詳しく知りたいなら、トッド・マリコート氏が綴ったリンクベイティング・プレイブック: フックス・リビジッティドを薦める。

リンクベイトの左右するのはリンク

SEOの目的において、私達は共有に興味を持っている。ウェブサイト、ブログ、そして、ソーシャルメディアのアカウントで自分のリンクベイトを紹介してもらいたいはずだ。リンクベイトを1万人が見ているにも関わらず、リンクが張っていないなら残念としか言いようがない。

ツイッターやフェイスブックで共有する取り組みは初めの一歩としては評価できるが、狙いはあくまでもウェブサイトとブログでパーマリンクを張ってもらうことだ。チュートリアルとインフォグラフィックの人気が高い理由がここにある。ウェブサイトのオーナーやエディターは読者の役に立つようなコンテンツのみにリンクを張る傾向が見られる。

作成に時間と労力をつぎ込む前に、コンテンツを投稿し、リンクを張ってくれそうなウェブサイトを特定しよう。ディスティルドのスタッフは、リンクベイトにリソースを投入する前に5人のブロガーから協力の約束を取り付けるよう薦めている。

星の数ほどのツイート、共有、リンクが欲しくなるかもしれないが、B-52爆撃機ではなくスナイパーのように狙い撃ちするべきである。スナイパーにはなれても、爆弾を落とすのは至難の業である。

リンクベイトがそこまで役に立つなら、なぜ他の人達は手を出さないのか?

最高のリンクベイトであっても、成功するよりも失敗する確率の方が高い。多くの人々が幻滅し、諦めるのはこのためだ。成功を収めるためには、長期的なスタンスで臨まなければならない。

リンクベイトは野球のようなものだ。プロの野球選手が現役時代ずっと10打席のうち3回塁に出れば、スター選手になり、殿堂入りするだろう。現在、メジャーリーグの出塁率は32%である。つまり、プロの選手であっても10回に7回は失敗するのだ。

過度の期待は禁物であり、全力を尽くしたなら自分を責めるのはやめよう。

オーディエンスの規模 & 人気

ツイートで、今日、知らない人のために何か善い行いをしようと私や皆さんが投稿したら、リツイートを幾つか獲得することが出来るだろう。しかし、同じメッセージを特定の人物が投稿したらどうなるだろうか?

影響力が高まるため、人気は重要である。メッセージを直接伝える人数が増えれば、コンテンツがバイラル化する可能性は高まる。

ガイ・カワサキ氏と私が全く同じインフォグラフィックを作成しても、カワサキ氏はツイッターで30万人のフォロワーを持ち、また、同氏が運営するブログは世界で最も読者が多いブログの一つに数えられているため、カワサキ版のインフォグラフィックは私のインフォグラフィックよりもバイラル化する確率は遥かに高い。

Lady Gaga'a link bait is more popular than your link bait

 

フェイスブック、リンクトイン、ツイッター、またはその他のソーシャルメディアサイトでつながりを持つ取り組みの価値を見いだせないだろうか?ROIのポテンシャルを示す大事な例を挙げて説明しよう。友達と知り合いが第一世代である。友達と知り合いの人数が多ければ、リンクベイトが成功する確率は高まる(質の高いリンクベイトを配信することが条件)。

ここでのROIは売り上げではなく、影響力である。顧客を増やすためではなく、リンクを獲得するためにリンクベイトを作成し、宣伝しているのだ。影響力がリンク獲得につながる。リンクがランキングにつながる。ランキングがリード生成につながる。リードの生成が売り上げにつながる。ネットワーク作りと友達作りが投資と言える。

レディーガガになる必要はない。レディーガガなら数千もの船を進めることが出来るかもしれないが、レディーガガのファンはコンテンツを作成しない。友達作りの取り組みを同じ分野のウェブエディターとライターに集中させれば、必要とするタイプの影響力を高めることが出来るだろう。

リンクベイトが行き渡るように工夫してもらいたい。埋め込み用のコードを用意し、ソーシャルメディアの共有アイコンを加えよう。他の人にも伝えてもらえるようにお願いしよう。コンテンツを幼児でも共有することが出来るように工夫し、分かりやすいコール・トゥ・アクションを与えるのだ。3回お願いしよう。リンクベイトの前、後、そして、共有ボタンとコードで3回だ。

ノイズ

ソーシャルウェブは混雑している。投稿やメッセージにざっと目を通し、注目に値するアイテムがあるかチェックしている人が多いはずだ。時間は限られているため、友達の人数が多ければ多いほど、雑に目を通すようになる。このタイプの見送られる投稿を私はノイズと呼ぶ。

ノイズは以下の構図を:

Perfect link bait distribution

次のように変えてしまう可能性がある:

Imperfect link bait distribution

 

リンクベイトに関しては、コンテンツをノイズから際立たせなければならない。平均的な作品では不十分であり、目立たなければ意味がない。

ノイズも時間の経過とともに広まっていく。私がイベントやコンテンツをフェイスブックで宣伝し始めたとき、そんなことをしているのは私だけであった。現在、フェイスブックには数多のマーケティングメッセージが溢れており、息つく暇もないほどのボリュームである。ツイッターにも同じことが言える。

そのリンクベイトは本当に美味しいだろうか?自分の作品を厳しい目で見定めることが出来ないなら、遠慮しない、正直なアドバイザーを雇い、作品をチェックしてもらおう。

全てのリンクベイトにはメッセージが付随する。ブログでありソーシャルメディアのアカウントであれ、付随するテキストがリンクベイトと同じぐらい魅力的なメッセージになるように心掛けよう。

タイミング

ソーシャルメディアを使ってリンクベイトを宣伝する際に注意してもらいたい点がある。ツイッターを利用してしない際に友達がコンテンツを投稿しても、気づかないだろう。bitlyのリンクの最盛期はたった3時間である。だからこそ投稿する時間を慎重に決めなければならないのだ。

ツイッターが混雑している時にツイートを送信し、より多くの人々に見てもらう戦略がある。また、投稿する人数が少なく、オフピークのタイミングを狙って、メッセージを見てもらう可能性が高まることを願う戦略もある。

事前にコンテンツを作成し、投稿スケジュールを設定しよう。私は重要なリンクは3回 – 朝、昼、そして、夜 – ツイートで送信している。しかし、この戦略が皆さんのコンテンツにとって最良だとは言い切れない。マーケットによって異なる。ソーシャルメディアのスペースを確認し、異なる戦略を試し、うまくいく戦略を見極めよう。

多くの人々に見てもらえるタイミングで、自動的にツイートやその他のソーシャルメディアの投稿を行ってくれるツールが存在する。私はこのようなツールを信頼していない。一部の人々の役には立っているようだが、ツールを利用することで、行動に変化をもたらし、より頻繁にツイートを送信するようになることが原因だと私は考えている。

幸運を祈る

リンクベイトを祈りと共に配信している人は多い。祈りを捧げる人達は、雪だるま式にコンテンツがバイラル化するほどオーディエンスが多くない点を心得ている。彼らが祈っているのは次のような展開である:

Link bait distribution through an influencer

 

大勢のオーディエンスを抱えるインフルエンサーに接触し、オーディエンスにリンクベイトを共有してもらいたいのだ。毎日星の数ほどのコンテンツがウェブで配信されているため、これは確率の低いギャンブルと言えるだろう。

私がどんなアドバイスを送ろうとしているのか、薄々気づいているのではないだろうか。時間を割いて、インフルエンサーとつながりを持ち、リンクベイトの作成に取り掛かる前に共有してもらえるようにお願い出来るほど親しくなろう。

誰とつながりを持つべきだろうか?ツイッターにアクセスし、友達と会話を交わしているインフルエンサーを特定しよう。ニール・ゲイマン氏はインフルエンサーとして申し分ないが、フォロワーが160万人を超えており、仲良くなれる可能性は低い。8000人のフォロワーを抱え、会話に参加したり、面白いコンテンツにリンクを張るイアン・ルーリー氏のようなインフルエンサーを探し出そう。

キャンペーン以外の方法

多くのマーケティングはキャンペーンとして実施されている。キャンペーンには始まりと終わりがある。ソーシャルメディアはキャンペーンではない。ソーシャルメディアの電源を入れ、多数のリンクベイトを投入し、その後電源を切ることなど出来ない。

バーや野球観戦に誘ってくれる友達を無視することが出来ないように、オンラインの関係を常に育てていかなければならない。ソーシャルメディアでのネットワーク作りを私が友達作りと呼ぶ理由がここにある。

リンクの価値を把握する

リンクの実際の価値を知ることは現実的に不可能だが、リンクベイトに実際にお金を投じているため、リンクの価値を知ることは重要である。

価値がある時点でコストを上回らなければならない。リンクベイトはSEOの一部として提供するため、成功の基準にはリンクの本数が最適である。そのため、リンクの本数の価値を知っていなければならない。

リンクに値段をつける方法はたくさんあるが、完璧な方法は存在しない。しかし、財務責任者に伝える価値はある。小さなバナー広告でリンクを掲載すると幾らになるのかを見積もることを私は勧める。これならホワイトハット的な見積もりと言えるだろう。

経験豊かなインターネットメディアバイアーを雇い、この見積もりを代わりに行ってもらおう。その際、実際の記事のページに掲載されているリンクのみをカウントしよう。リンクはページから離れていき、これは時間の経過とともに変わる。

リンクベイトはSEOの一環として行うため、リンクベイトのリファラー経由の売り上げは、直接的なクレジットとして扱う必要がある。獲得したリンクの本数のROIの見積もりに売り上げを加えよう。

着手したばかりなら、先行投資を恐れずにチャレンジしてもらいたい。しかし、いずれ成功しているか失敗しているかを見極めけなければならない時がやって来る。

10000ドルを投じて、100本のリンクを獲得したなら、1本につき100ドル支払っていることになり、これではコストが高過ぎると言わざるを得ない。3万本のリンクを獲得しているなら、34セントでリンクを獲得していることになり、好ましいROIと言える。10万本のリンクならリンク1本につきたった10セントである。

最後に

最後のアドバイスを送らせてもらう。インフォグラフィックはリンクベイトになるかもしれないが、リンクベイトはインフォグラフィックでなければいけないわけではない。インフォグラフィックは現在空前のブームになっているが、高価であり、優れたインフォグラフィックを制作することが出来るデザイナーはごく僅かであり、また、競争も激しい。

最高のブログのエントリを作成し、傑出したイメージを掲載するところから始めてみてはいかがだろうか?事前にリンクの掲載をお願いしておけば、効率がよく、またコストを抑えることも出来る。そうすることで、成功を達成する前に燃え尽きてしまう事態を避けることが出来るだろう。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Hard Thoughts About SEO & Link Bait」を翻訳した内容です。

この記事にもあるように現在のアメリカ、英語圏のリンクベイト手法といえばインフォグラフィックが中心なのですが、逆に誰もがやりすぎて拡散力ははるかに弱っているのも現実なんですけどね。先日のハロウィンでもハロウィンと全く関係のない会社・ウェブサービスから20枚以上のインフォグラフィックがリリースされていた気がします。日本はこれから!というか、そもそも流行るかも分かりませんが、流行らない方が地道に取り組んでいるSEO Japanにとっては拡散力を維持できるので良いかもしれません。。。

インフォグラフィックの話はさておき、リンクベイト実践側が考えるリンクの拡散グラフと実際の拡散グラフの差は、インフォグラフィックのヒット率がプロ野球選手の打率と良い勝負のSEO Japanだけに思わず顔ひきつり気味に笑ってしまいました。記事にもあるように、拡散してくれるユーザーとの関係構築が大事になっていくのでしょうね。もちろんお金を払って紹介してもらう昔ながらの手法もありますが、なんだかんだいってやっぱり日々の地道なソーシャルメディアでの活動を通した自己・自社のブランド作りが大切になっていくのでしょうね。 — SEO Japan

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