SEO専任のスタッフを雇う際に注意すべき7つのポイント

公開日:2010/05/20

最終更新日:2024/03/18

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サーチエンジンランドから今回から「インハウスSEO」特集を。SEO会社にアウトソースせずにSEOを社内で行いたい会社さんのためにインハウスでSEOを実施する際の注意点などを紹介。SEO会社がこんな記事を紹介してしまってもいいのか。。。と思いつつも、遠慮なく紹介していきます!第一弾はSEO専任のスタッフをインハウスで雇いたいと思った際に気をつけるべきポイントを。 — SEO Japan

検索のプロを社内で雇うと、痛い目に遭う可能性がある。SEOは職業として、大規模で、経験豊かな人材プールにかけており、特に社内スタッフとして働いた経験を持つ検索マーケッターを探すのは至難の業である。しかし、申し分のない個性、スキル、そして、略歴を持った人物なら、業界未経験であっても大きな戦力になる可能性を秘めている。SEOを雇う際に重要視するべき特質は多数あるが、任命しようと思っている役割に適切な組み合わせを見出すことが重要である。

自分で学習するタイプ

SEOほど動きの激しい業界はない。この業界で頂点に立つには、SEOの分野および企業の事業に関連する分野における最新の動向に目を光らせておく必要がある。そのため、最新の情報を追跡し、新たな知識を仕事に導入する力が、SEOのプロにとって重要なスキルと言えるだろう。

SEOの経験を必要とする職種の志望者は、検索に特化したサイトや個人を定期的にチェックしているだろうか? – その答えがYESなら、それはどのサイトだろうか?彼らは、優れたSEOのエキスパートなら知っているであろう、グーグルが加えた変更点を挙げることが出来るだろうか(例はいくらでもあるはずだ)?彼らは検索もしくはインターネットマーティングに関する書籍を読んだことはあるだろうか(念のため)?

エントリーレベルの仕事なら、SEOの経験を必ずしも求めなくてもよいが、求職者の自己学習に対する姿勢を評価する必要はあるだろう。志望者はツイッターやその他のネットワークをプロ並みに活用しているだろうか?ブログもしくはゲスト投稿を行っているだろうか?その場合、実際に彼らのタイムラインやエントリをチェックすることが可能であり、彼らの興味や考えに関する見識を十分に得ることが出来るだろう。

しかし一つ条件がある。彼らがオンラインでソーシャルメディアを積極的に活用していてもそうではなくても、継続的な公式のトレーニングを提供することなく、知識を求め、導入していく能力を志望者が持ち合わせているか、必ずチェックしてもらいたい。SEOのコミュニティに参加しなくても、SEOのプロとして有名になることは可能だ。しかし、常に押し寄せる新しい情報を追跡し、消化するモチベーションや精神的な余裕がなければ、この分野で活躍することは不可能だ。

細部に注意を配る

私は、検索の最適化における成功が、単一の戦略ではなく、継続的な数多くの細部への注目によってもたらされる点をこの目で見てきた。最適化したタイトルおよびディスクリプションタグ、コード対テキストの比率、最適化したリンクの配置、アンカーテキスト、ファイル名、フォルダー名、ALTテキスト、キャプションの指定、URLの標準化、ローディングタイムの最適化など、オンページのSEOの要素に対する不完全なチェックリストを見ればよく分かる。

ずさんなSEOには満足することなど出来るはずがない。その結果、単なる迷惑で済むこともあるが、継続的に彼らの仕事をチェックし、訂正しなければならず、効率が悪くなることもある。また、最悪の場合、彼らの不注意のおかげで大惨事を被る可能性だってある。志望者の潔癖性をチェックする作業は、履歴書の精査から始まる。タイプミスが何度もあるだろうか?これはよくない。劣悪なコーディングやリンク切れが目立つだろうか(何度となくこのミスを見かけるが、いまだに驚いてしまう)?これは大きなマイナスポイントだ。志望者が自分の履歴書から適切に発リンクを張れないなら、404やリダイレクトのエラーを処理する能力が備わっていると言えるだろうか?

素晴らしい履歴書を作成した志望者に対しては、面接時に厳密な審査を行おう。仮定の質問を幾つか投げ、“些細”な仕事に対する彼らの考えを判断するのだ。志望者がプロジェクトの細部に本腰を入れ、首を突っ込むことに関して、あまり乗り気ではない様子を見せたら、注意する必要がある。SEOの世界では、悪魔は細部に潜んでいることが多いからだ。

創造的且つ批判的に考える能力

創造性は検索マーケッターにとっては最低限の能力であり、特定の職種については絶対に欠かせない特徴だと位置づけられいる。リンク構築の計画から、ソーシャルサイトでの交流戦略に至るまで、創造力のある人材は、皆さんのチームの仕事のメリットを最大限に高めてくれるだろう。これは、精神的な抜け目のなさとは全く関係のない、広告コピーの作成やテスト等の作業が含まれるPPCにも言えることだ。

この能力に関連するのが、批判的に考える力だ。これは、データをふるいにかける際、優先順位をつける際、そして、その他のタスクを決める際に明らかに必要になる。同様に、批判的な考えを持たない自己学習者は、コミュニティが作り出したSEOの情報をそれぞれ評価する際に問題を抱えるだろう。

志望者は、彼らが導入したイノベーション、もしくは、分析をベースにプロセスにもたらした改善点を挙げることが出来るだろうか?過去に参加したプロジェクトで積極的な役割を担っただろうか?それとも積極的には参加しなかったのだろうか?キャリアで何度か波風を立てていても、必ずしも悲観する必要ない。溢れんばかりのクリエイティブなエネルギーを持ち、たまに行きすぎるぐらいの方が、まったく好奇心のないSEOよりも役に立つだろう。

チームプレイヤー

どんな仕事においても、欠かせない要素である。しかし、社内のSEOスタッフにおいては、特に重要である。社内のオーガニックな検索エンジンの最適化は、自分だけでなく、他のSEOのスタッフに手伝ってもらって初めて成立する取り組みなのだ。他人と常に歩調を合わせることが出来ないと、SEOのイニシアチブを進めるため、別の部門の関係者を引き入れるために必要な賛同を得ることが出来ないだろう。

面接中に志望者の協調性を垣間見ることが出来るだろう。現在もしくは過去の雇用者や同僚を非難することに過度の時間を費やすような人物では、信頼、善意、そして、協力関係を築くのは難しいだろう。また、推薦状を精査することで、志望者がどれだけ協力的な姿勢で仕事に励むのか、検討をつけることが出来るだろう。

分析的な思考能力

インターネットマーケティングに関わる全ての職種と同様に、SEOもまた数字の処理と分析が継続的に要求される。検索エンジンを構築することが出来るような人材を抱えているなら話は別だが、数学の天才である必要はないものの、数字の情報を処理し、数字の分析を基にした決定を下すことが出来る人材は欠かせない。

志望者は分析プログラムを利用した経験があるだろうか?もしあるなら、どのレポートからどれぐらいの価値を引き出すことが出来るだろうか?経験がないなら、職歴もしくは学歴のなかで、その他の分析タスクに取り掛かったことはあるだろうか?志望者はエクセルをある程度使いことなすことが出来るだろうか(役に立つときはSEOの心強い味方となり、役に立たないときは思い切り否定されるツール)?

適切な教育および経験

良いか悪いかは別として、SEOを教育機関で学ぶ環境はまったく整っていない(各種の有料検索検定は除く)。そのため、教育課程において度肝を抜く志望者はほとんどいないだろう。教育のバックグラウンドの中には判断材料となるタイプもある – インターネット(または一般的な)マーケティング、コンピュータサイエンス、ウェブデザイン等。

教育および経験に関して、人文学科におけるバックグラウンドは良いサインと見なすことが出来る。検索エンジンの最適化とは – 様々なレベルで、基本的には“言葉”であり、言語スキルが高い人材は、たとえ技術的なトレニーニングを受けていなくても貴重な戦力になるポテンシャルを持っている。私は今まで雇ったSEOスタッフの中で、学生時代に哲学を専攻した人物、元ジャーナリスト、そして、ブログを運営するミュージシャンの3名を最も重宝した – ちなみにこの3名は検索エンジンマーケティングについては未経験であった。

最後の点について、私が今まで雇ったSEOのスタッフの中で(そして、解雇した)最も出来が悪かったのは、SEOの経験を十分に持っていた人物であった。実際に以前最適化の作業を実施したことがあるからと言って、優秀だとは限らない。言うまでもないことだが、これは失格と見なす要素ではない: 実績があり、良質な推薦状を持った経験豊かなSEOの人材を見つけることが出来たなら、その人材を有力視するべきである。しかし、印象に残るほど適切な能力を持つ人物を見つけたら、たとえSEOの経験がないからと言って、すぐに見切りをつけるべきではない。若手の場合はなおさらである。

判断材料の適切な比率

上述したすべての特質をすべて持ち合わせた志望者に出会う可能性はゼロに近い。あらゆる業界の雇用の決定に言えることだが、候補者がチームに合うかどうかを判断する際には、個性、適性、教育および経験を評価する必要がある。経験豊かなプロが不足するSEOに関しては、恐れずに適性とやる気を大きな判断材料にしてもらいたい。OJTはSEOの専門家としては永遠に続くアクティビティであり、シニアレベルの検索ストラテジストを求めているわけではないなら、SEOのスーパースターを待つよりも、ポテンシャルを持った人材を雇用することを私は勧める。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Attributes To Look For When Hiring An In-House SEO」を翻訳した内容です。

This article on Columns: In House first appeared on Search Engine Land.
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なるほど、どれを読んでもSEO担当者には必要な能力ですよね。別に全部が全部完璧であれ、と言う必要もないとは思いますが、、、、適切な教育は特に難しいですよね。私の知り合いには元バーテンダーのSEOのプロとかいますし。。。ソーシャルメディアに強いのは、バーテンダーで人とのコミュニケーション能力が鍛えられたせいでしょうか?と都合よく理解しています。冗談はさておき、過去の実績やその作業内容等を考慮する形になるのですかね。

細部に気を使うことも重要ですが、細部ばかり見て全体を理解できていない時もあるのは要注意かもしれません。全体の戦略を管理する人がいれば細部だけ徹底的に見る人もまた能力を120%発揮してくれると思いますが。いずれにしても常に変化し続けるSEO、自分で学習するタイプであることは必須ですよね。少なくともSEO Japanを読んで最新情報をチェックしているかは聞いてもらった方が良いかもしれません?!

しかしここに書いてあることを理解して実践できる人であればその人自身がかなりのSEO通であることは間違いないとも思うのですが。全ての会社がそういう状況ではないでしょうから、適切なSEO人材を採用&トレーニングするサービスをSEO会社が提供したら重要あるかもしれませんね。他社の人材採用&トレーニングの面倒まで見る余裕のある会社も少ないでしょうが。。。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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