これからのSEOはクオリティランクで勝つ?

公開日:2011/08/26

最終更新日:2024/02/17

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数日前にFacebookのフェイスランク最適化(FEO)の記事を紹介したところ、かなり人気がありました。やっぱり皆ソーシャルに注目しているんだなぁ、と思いつつSEOもまだまだ負けていません?今回は、SEOの新たな概念「クオリティランク」をご紹介。またバズワード広めて素人騙して稼ぐつもりだろ、と思われそうですが、いえいえ、ソーシャル時代のSEOで勝ち抜くためには必須の考え方かもしれません。 — SEO Japan

たった今新しい用語を私は作った!皆さんもちゃんと見ていてくれただろうか?イアン・ルーリーは、業界に自分の名前を刻みこもうとしている。QualityRank(クオリティランク)。なかなか良い響きではないだろうか。明日までには、カンファレンスからキーノートへの招待状から怒涛の勢いで届いているはずだ。

グーグルは“質の高いユーザーエクスペリエンス”と“質の高いコンテンツ”に関して以前から何度も語ってきた。しかし、先日行われたアルゴリズムの変化により、この方針を本格的に強化しているようだ。この件に関しては、他の優秀なSEO達の記事が数多く投稿されているので、私の意見は参考にしないでもよい。

グーグルは新しい要素をランキングに加えている。それがサイトのクオリティ(品質)だ。数年前からこの要素を仄めかし、少しずつ動いてきた。そして、ついに本格的に導入した。このクオリティランクは、しばらくの間、SEO業界を牛耳るはずだ。

 この用語を二度と使わないつもりだったが、さっそく使ってしまった。今度こそ

グーグルは、今年の5月、品質の高いサイトを構築する上でのアドバイスをさらに配信していた。

秘密を漏らすグーグル

このガイドの中でグーグルは次のように綴っている:

”…グーグルの考え方を知りたいなら、以下の質問を参考にすれば、問題をグーグルがどのように見ているのかに関して、助言を得ることが出来るでしょう。

質問はグーグルの考え方を分かりやすく表現している。それでは重要な質問を幾つか紹介していこう:

質問: この記事に掲載されている情報を信頼しますか?

解釈: ろくでもないアイテムばかり提供しているだろうか?まったく知識がないのに癌の治療に関する記事を書いているだろうか?その他のサイトを参考にしているなら、とんでもない目に遭う可能性がある、なぜならそのサイトの運営者が自分よりもさらに知識がないかもしれないからだ。

質問: この記事は専門家、または当該のトピックを熟知している熱心なライターによって綴られていますか、あるいは浅はかなものですか?
解釈: 自分でコンテンツファームを運営しても全くうまくいかない。eHowはなぜか今でも生き永らえている。しかし、個人はeHowにはなれない。本物のライターを雇い、本物の記事を作成しよう。

質問: サイトには同じまたは同様のトピックで若干キーワードのバリエーションが異なる、複製された記事、重複する記事、もしくは余分な記事が掲載されていますか?
解釈: 40人雇って、メカニカルタークに関する自分の記事を新たに作ってもらってもうまくはいかない。紛れもない唯一のコンテンツを作成しなければいけないのだ。それが嫌なら、グーグルの最高の言語処理のエンジニアをコーディングで打ち負かしてみよう。意外と楽しいかもしれない。

質問: クレジットカードの情報をこのサイトに気楽に提供することが出来ますか?
解釈: この質問はとても興味深い。私がクレジットカードの利用を躊躇うのは、イメージのリンク切れ、複雑な購入プロセス、そして、何と言っても、カートのSSLの故障、またはセキュリティ証明書の期限切れだ。次のようなエラーを見たことがあるのではないだろうか:

ie8securitywarn.png

このようなエラーがないかサイトをチェックし、修正しよう。グーグルはこの類のエラーをほぼ確実に嗅ぎ分けることが可能であり、サイトの品質にマイナスの影響を与えてしまうだろう。

個人的に気に入った質問:

質問: この記事にはスペル、文体、または事実のエラーが掲載されていますか?
解釈: 辞書を使おう。事実確認を行う。勉強して良質な文章を書こう。私のような二流のプログラマーでも文章の動詞や名詞をチェックするスクリプトを書くことが出来るなら、グーグルは遥かに優れたスクリプトを書くことが出来るはずである。

質問: 名前を聞いたときにこのサイトが信頼できる情報源だと認識することが出来ますか?
解釈: この質問は有名なサイトかどうかを尋ねている。これは私が嫌いな質問だ。グーグルはブランドおよび既存のコンテンツを再び優先しようとしている。QDFはこの点を幾らか緩和するかもしれないが、検索においてこれは今でも大きな問題として存在している。既存のコンテンツのみがオーソリティを獲得するなら、優れた新しいコンテンツはどうすれば上位にランクインすることが出来るのだろうか?

質問: この記事は見識豊かな分析、または、分かり切ったこと以外の興味深い情報を提供していますか?
解釈: SEO業界でブログを運営しているなら、次のような解釈が当てはまる: 他の500名のSEOの“カリスマ”が作成した何の役にも立たないクズ同然のコンテンツを何度も反復しているだろうか?申し訳ない、思わず噴き出してしまった。これは面白い。カンファレンスでこの解釈を発表し、違反者達を怒らせてもらいたい。一秒でも構わないので見てみたい。その後、ちゃんと彼らの怒りを責任を持って沈めることを約束する。

グーグルのエントリには合計で23の質問が掲載されている。全てに目を通し、印刷し、そして、SEOのコンテンツ戦略を練る際に常に1問ずつ自分に投げかけてもらいたい。また、グーグルウェブマスターガイドラインも必ず読み、自分のサイトに容赦なく適応しよう。

私はグーグルのファンではない。グーグルは利益を追求する企業である。自分達の利益を中心に活動している。しかし、グーグルは猛獣であり、立ち向かうのはあまりにも危険過ぎる。頑張ろう。

自分のためになる

便利なことに、グーグルのガイドラインに従うと、かなり優れたサイトが生まれる。そのため、グーグルの推奨事項に従っていれば、ランキングは全く改善されなくても、今よりも質の高い成果物を得ることが出来るだろう。

他に出来ることはあるだろうか?もちろんある。リンクの取得、ソーシャルメディアマーケティング、そして、その他のSEOのテクニックは勢いを与えるだろう。しかし、危害を加えるのはやめておこう。問題を見つけ、修正し、グーグルの求めには応じよう。


この記事は、Conversation Marketingに掲載された「A new SEO factor: QualityRank」を翻訳した内容です。

冒頭にもあるように、最近のGoogleがサイトの品質を重要視している傾向から、今後取るべきSEOを「クオリティランク」と名付けただけなんですけどね。中身はほとんど少し前に発表されたGoogleの23の質問に関するコメントでした。とはいえ、考え方自体はますますContent is Kingになりつつある今後のSEO上、極めてまっとうですしバズワードとして捨て去るのは勿体ない気もします。ちなみにGoogleの23の質問に関してはSEO Bookの興味深い記事もありますから良ければどうぞ。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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