Googleのマット・カッツ、「スパムとの戦いは永遠に終わらない」と独白

パンダ、ペンギン、最近ではEMDなど様々なアルゴリズムでウェブスパムに対抗しているGoogle。スパム的手法で上位表示することが現状のGoogleでは相当難しく、「Content is King」が現実のものになってきた、ともいわれる最近ですが、とはいえ、まだまだ新たなスパムトリックがどこかで日々産み出されているのでしょう。そんな現状を前にマット・カッツが語ったスパム対策に関するコメントを。 — SEO Japan

グーグルの検索スパム対策を統括するマット・カッツ氏が、10月2日に行われたグーグルハングアウトのオンエア #2で投稿された質問の一部に答えた。この動画で、同僚であるグーグルの検索研究員のダン・ラッセル氏から、カッツ氏は「検索スパムは永遠に続くのか?」と問われていた。

この質問は36分頃に投げられ、カッツ氏は、スパムチームは奮闘を続けているものの、検索スパムは永遠になくならないと言う旨の答えを出していた。以下に当該の動画と会話の内容を掲載する(書き起こすのに苦労した):

ダン: スパイ vs スパイのような戦いが常に行われています…

マット・カッツ: そうですね。

ダン・ラッセル: あなたは良いスパイですが、悪いスパイもいます…

マット・カッツ: だと言いのですが… 確かに悪いスパイもいます。

ダン・ラッセル: それでは、この戦いは永遠に続くと思いますか?それとも… 永遠にこの仕事を続けられそうですか?

マット・カッツ: 自動化をして、私が職を失うことになっても構いませんよ。私達はこの問題を根源から断ち切ることが可能なアルゴリズムを作り出そうとしているのです。モグラ叩きは得策ではなく、また、大量のドメインを作ることが可能なスパマーに1対1の勝負を挑みたくはありません。例えば、上位にランク付けさせるために用いている手法がXであること、そして、Xの効果がなくなり、すべてのXを利用するスパムを阻止する方法を把握することが理想なのです。

現実的に私達があの手この手を考えているように、新しい攻撃の手が次々とスパマー達も編み出しています。従って、今日はこのような攻撃があったものの、明日は違う攻撃が行われる – このような状況に身を置かれているわけです。

それでも、ここ数年のスパムのレベルを見ると、適当に検索を実施して、全く関係のない結果が表示される、もしくは意思に反してカジノのウェブサイトに導かれるようなケースはあまり見られなくなりました。

そのため、随分と前進していることは間違いありませんが、まだ改善する余地はあります。

ダン・ラッセル: つまり、あなたも、そして、彼らも今後の仕事は保証されているわけですね。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Matt Cutts On “Will Search Spam Go On Forever”」を翻訳した内容です。

とりあえずマット・カッツの仕事は当面あるようです 笑 まぁ、彼が引退するまではまだまだ改善の余地もあるでしょうし・・・。とはいえ、10年後の進化したGoogleでは、今日のようにマット・カッツのようなスパム対策担当者が注目されることは無くなっている日が来ているのかもしれません。SEO自体は考え方・手法として残り続けると思いますが、20年後のSEO担当者は「マット・カッツ?誰それ?」なんていっているのでしょうか。 — SEO Japan [G+]

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