マーケティングプランとは?マーケティングの7つのP

最終更新日:2012/10/30

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ニューヨークのデジタルマーケッター&投資家、ダレン・ハーマンが教えるマーケティング用語の解説記事シリーズ、第二回目は「マーケティングプラン」について。マーケッターなら誰もが取り組むことではありますが、果たしてあなたのプランはそもそも今日のマーケティングの基本を押さえているでしょうか? — SEO Japan

これは、Marketing Wednesdayシリーズの2本目の記事だ。最初の記事は、CMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)の紹介だった。今日の記事は、マーケティングプランに関することになる。マーケティングプランは、ビジネス、特にスタートアップにとっては、ビジネスプランと同じ位に重要なものだ。

この記事を通して、私たちはマーケティングの7つのPについて探求していく。私が大学にいた頃は、マーケティングの4つのPについて学んだが、明らかに、今では7つのPが存在する。

Product(製品)
製品は王様だ。それは消費者が買いたいと思う製品だろうか?もしそれが消費者が求めていないものならば、彼らはそれを理解して、そのアプリケーションが日々の生活に浸透するビジョンを持つことができるだろうか?その製品はハイエンドなのかローエンドなのか?

Price(価格)
価格決定は信じられないほどに重要だ。適切な価格戦略は、消費者があなたの製品を購入することを可能にするだけでなく、あなたの製品が小売店や流通パートナーのような仲介者によって媒介されるのを手助けする。価格決定は、経済に関係する。特に、需要の弾力性が関係するため、価格決定を真剣に捉えることだ。価格決定を検討するシンプルな方法は、競合(代替)製品を調査して、チャンスのある場所を理解することだ。もしあなたの製品がハイエンドなコンポーネントを使用していたり、プレミア感があるのなら、自分の製品を見るだけでなく、あなたが販売しようとしている経済環境を理解しなければならない。

Placement(配置)
エージェンシーでは、私たちは、メディアはクリエイティブと同じ位大切であると言うのが好きだ。美しい物をデザインすることに集中しすぎて、どこにそのクリエイティブを配置するかについていい加減にならないこと。あなたの製品は大切であるが、それがどこに展示されどこで販売されるのかも同じ位に大切なのだ。もしあなたがNHLの最中に広告を配置するなら、司書のコンベンションで製品を売り込むよりも拡散は難しくなる。

Promotion(プロモーション)
あなたはどうやって自分の製品を宣伝しているだろうか?これは、スタートアップに対して、kbs+p Venturesで私たちが最も聞きたい質問の1つだ。スタートアップがどのようにその製品/サービスを市場に出すつもりなのか、どんな種類のプロモーションをするつもりなのかを知りたいのだ。“ヘッドラインテスト”や“多変量クリエイティブ”のような微調整をするプロモーションを中心に作り上げられた会社があり、これは全てプロモーションに該当する。

People(人)
適切な人がいなければ、組織は準最適であることが多い。私は最近のセールスカンファレンスでスタートアップ向けにスピーチをしていたのだが、私の前のスピーカーが上位トップ5のメディア資産を持つ企業の役員だった。彼は、製品を販売するのは人間であるため、適切な人を引き付けて雇用することが自分にとってどれだけ大切なことであるかを強調した。そして、それはここにも当てはまる:自分の製品/サービスを広めたり伝えたりするために、あなたはどんな人間を社内外で必要とするだろうか?

Physical Environment(物理的環境)
あなたがマーケットしている環境の様子はどうだろうか?製品をVirgin Americaに置くか、Spiritに置くか、考えてみるのだ。この2つには消費者の購入決定に影響を与える大きな違いがある。

Process(プロセス)
Zapposについて考えてみよう。彼らの販売後(もしくは販売前)のサービスは素晴らしいものだ。あなたが自分のサービス/製品に包括している付加価値のあるサービスは何だろうか?どうやってあなたはそれを素晴らしいものにすることができるだろうか?

Packaging(パッケージング)
自分のiPhone 4Sをアンバンドルする体験は、店舗に行ってそれを手に取り、箱を開ける時に起こる。それは、最初に電話の電源を入れた時ではない。優れたパッケージングは大きな役割を果たす。やりすぎる必要はないが、製品パッケージについて少し考える時間を設けること。

これであなたはマーケティングの7つのPが何であるかが分かった。これらはあなたのマーケティングプランにおいて取り組まれるべきことである。今日私たちに売り込んでくる多くのスタートアップが、常にビジネスプランを持っているわけではないが、彼らは、自分たちの大黒柱となるマーケットアプローチを最大限にするためにマーケティングプランをとことん考えてきている。

マーケティングプランはどれ位の長さであるべきなのか?7Pで7枚のスライドだ。なんてシンプルなことか。さらに、クオーターごとにマーケティングプランを見直して、自分のビジネスメトリクスにそれを合わせるのだ。微調整もしくは大幅な変更を恐れないこと。

ポジショニングに関して私が好んでよくやることは、四象限図を作って、X軸とY軸に適用した基準に基づいた異なるエリアに“競合相手”を配置することだ。全ての競合相手(および二番手/三番手)を書き込むと、図の中でオープンになっているスペースによって市場内のチャンスが見えてくる。これをするのは面白いし、マーケット内のどこにチャンスがあるのかを理解するのにも役立つ。


この記事は、Darren Hermanに掲載された「Marketing Wed: The Marketing Plan」を翻訳した内容です。

突き詰めれば7枚のスライドで済む話。まずは、そこまで突き詰められるかが勝負です。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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