Google+のナレッジグラフボックスが新登場

英語版Googleで導入が進むナレッジグラフですが、今回は検索結果の右側に表示されるよういなったナレッジグラフボックスの詳細な解説をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

knowledge-graphグーグルのナレッジグラフが、ある意味初の“犠牲者”を生んでしまったようだ。「People and Pages On Google+」のコンテンツボックスが消えたのだ。代わりに何が掲載されるようになったのだろうか?各種のナレッジグラフ関連のコンテンツだ。このコンテンツボックスには、検索クエリに応じて異なる内容の情報が表示される。

検索結果のこの重要な場所に変更を加え、グーグルはグーグル+のビジビリティを若干下げている。しかし、ユーザーをグーグルに留めるために、検索結果の右上のこのスペースを使っている点に代わりはない。これは権限の範囲内ではあるが、グーグル+のボックスと同じように批判の対象になる可能性がある。

それでは現状を確認していこう。

背景: People and Pages On Google+

グーグルは1月にサーチ・プラス・ユア・ワールド(日本語)をリリースし、グーグル+のコンテンツを検索結果により多く反映させた。

グーグル+をプッシュする取り組みの一環として、グーグルは「People and Pages on Google+」(グーグル+の人物およびページ)と呼ばれるコンテンツボックスを自然な結果の1位の隣に掲載した。この機能は、グーグルのアカウントにログインしている、もしくはグーグル+を利用している場合のみ有効であった。検索結果ページの右上に、このPeople and Pages on Google+のコンテンツボックスは配置され、通常は「music」、「cars」または「Facebook」等の一般的な検索用語に対する検索結果で表示されていた。

music - Google Search

cars - Google Search

facebook - Google Search

このような検索結果 – 特に「Facebook」の結果(過去3年で米国で最も人気の高いクエリ)は、グーグルがグーグル+をより関連性の高いソーシャルネットワークのプロフィールよりも優先しているとして多くの批判が寄せられた。3つ目の例では、グーグルは、マーク・ザッカーバーグ氏のフェイスブックのプロフィールではなく、ほとんど使われていないグーグル+のページを提示している。ダニー・サリバンは、この件をグーグルの「サーチプラス」が関連性よりもグーグル+を優先している実例」で取り上げ、その他の関連性の問題を指摘している。

現在: 消えたPeople and Pages on Google+

先週、ナレッジグラフ(日本語)がローンチされた結果、「People and Pages on Google+」は表示されなくなったため、批判は収まりつつある。このボックスは消え、代わりにナレッジグラフ関連のコンテンツボックスが表示されるようになった。

「music」に対するこの検索(上を参照)では、現在、「People related to music」(音楽に関連する人物)のナレッジグラフボックスが表示される。

google-people-related

今までは「cars」の検索結果には、トヨタ、日産、フェラーリ等の自動車メーカーのグーグル+のページへのリンクが掲載されていたが、現在はピクサー映画のCarsの結果の閲覧を薦めるナレッジボックスが表示されている。

google-see-results

「Facebook」や「seo」等、以前「People and Pages on Google+」のコンテンツを表示していた結果では、現在、ナレッジグラフのコンテンツは提供されていない。サーチエンジンランドのエディター達は、昨日、様々な検索を試してみたが、昔のグーグル+の「People and Pages」のコンテンツボックスを見たものはいなかった。

グーグル: コンテンツをブレンド中

グーグルの広報は、グーグルがナレッジグラフのコネクションおよびグーグル+のプロフィールを含む様々なコンテンツのソースをブレンディングして、最も関連するコンテンツを検索結果ページに返していると説明していた。

ユーザーが様々なソースのコンテンツを目にしている点は事実である。例えば、グーグルのCEO、ラリー・ペイジに対する検索では、写真はグーグル+のプロフィール(リンク付き)が採用され、そして、ナレッジグラフボックスには最新の投稿の短縮版が掲載されている。

larry-page

さらにウィキペディアページのテキスト(リンク付き)、ナレッジグラフのデータに関連する複数のリンクも提供されている。ただし、これらのリンクは、今までの「People and Pages on Google+」のようにグーグル+を宣伝しているわけではないものの、グーグル上の人物を今でも取り上げており、同じように批判を浴びる可能性がある。

ナレッジグラフがグーグルにもたらす批判

はっきりさせておこう。これはグーグルの検索エンジンであり、やろうと思えばグーグル自身のプロパティに対して好きなだけリンクを張ることが出来る。しかし、1月のサーチ・プラス・ユア・ワールドの例に見られるように、関連していない/ユーザーフレンドリーではない方法で実施してしまうと、大勢の人々から非難される(また、非競争的な方法で行った場合は、批判する人達が政府を巻き込む可能性がある)。

「seattle mariners」の検索結果には、私の懸念がそのまま表れている:

mariners

この場合、その他の多くの結果と同じように、ナレッジグラフは – ウィキペディアのテキスト、グーグル+の最新の投稿、そして、その他の情報 – 様々なコンテンツを表示している。ここでの問題点を次に挙げていく:

  • マリナーズのロゴと明るいテキストをクリックすると、ナレッジグラフボックスのこのスポットにおいて、最も権威があり、関連しており、そして、ユーザーフレンドリーだと思えるマリナーズの公式ページではなく、マリナーズのグーグル+のページにユーザーを導く(そして、チームロゴには「Mariners.com」と綴られており、ユーザーはクリックすると公式サイトにアクセスすることが出来ると考えるはずである)。
  • 「Eric Wedge」や「Safeco Field」等のリンクはさらにグーグル検索を実行させるためのリンクである。ユーザーはこの検索結果へ向かうためのリンクを求めているのだろうか?それとも、公式のSafeco Fieldページへのリンクを求めているのだろうか?また、Wedgeは公式ページを持っていないため、ウィキペディアページへのリンク、または、マリナーズのウェブサイトのプロフィールへのリンクを期待するのだろうか?

これらの質問には私は答えられない。しかし、シアトルマリナーズに関するナレッジグラフボックスがマリナーズの公式ページへのリンクを一本も提供せず、グーグル内部のリンクを代わりに数本提示しているようでは、関連性を犠牲にして身内を贔屓していると批判されてしまう可能性がある。

ナレッジグラフボックスにはメリットとデメリットがある。大半の場合、提供されるデータは良質である – 例えば、マリナーズの登録選手名簿をナレッジグラフボックス内で確認することが出来るのは嬉しい。しかし、全てのリンクがユーザーをグーグルに留める、もしくはグーグル+に送る、または、別の検索をさせるようでは、グーグルがグーグル自身を検索結果内で優遇していると言う批判が噴出するのは目に見えている。

結論: グーグルにバッシングの嵐を呼び寄せた「People and Pages on Google+」ボックスの代打であるナレッジグラフボックスが、必ずしも批判をかわせるとは私には思えない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Goodbye Google+ People & Pages, Hello Knowledge Graph Box」を翻訳した内容です。

英語版Googleを普段使っていないので体感していなかったのですが、海外で自身のサービスを優先しすぎと批判を受けたPeople and Pages on Google+(Google+の情報のみを表示)に代わってのナレッジグラフボックスでもあったのですね。確かに上のマリナーズの例などを見てもボックス内のリンクが公式サイトではなくGoogle検索やGoogle+にのみリンクされているのはユーザー的にも違和感があります。とはいえ、ボックス内の情報整理は流石Googleという感じで良く整理されており多くのユーザーニーズに合った内容であるとも思いますし、このバランスをGoogleが今後どのように舵取っていくのか注目です。しかし早く日本語版も欲しいですね。。。 — SEO Japan [G+]
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