リンクを張るのは違法行為?

GoogleのSEO取締りが激化する中、リンクが原因で順位が落ちてしまったウェブサイトが日本でも増えている今日この頃。順位が下落した後の対処法といえば、まずはSEO目的で張っていたリンクを削除してGoogleに再申請(またはペンギンの解除待ち)が基本になりますが、特に何年もSEOを行ってきたサイトであれば過去にSEOの一環で増やしてきたリンクを全て削除するのは現実的に難しいことがあるのもまた事実。そして米国ではリンクを張ったままのサイトを訴えてでもリンクを取り外してもらおうとする動きもあるようです。。。今回はそんな最近のSEO騒動にまつわるお話を。 — SEO Japan

ウェブスパムをターゲットにしたペンギンアップデート、そして、グーグルによる劣悪なリンクの警告により、多くのウェブマスター達は質の低いSEOの取り組みを必死で修正しようと試みている。現時点では、リンクの功績を無効にするには、リバースnofollow機能を利用するしかないが、そんなものは存在しない。そんな中、 先日、ウェブマスターがある会社から違法行為に加担しているとして、リンクを削除する要請が行われたようだ。

ITブログのpskl.usは、リンク削除に対する手厳しい戦術を明らかにした。ある会社がpskl.usに連絡を取り、DMCA(デジタルミレニアムコピーライトアクト)の削除通知を介して、リンクの削除を求めてきた。DMCAはインターネット上の著作権の侵害を対象にしている。当該の通知は、収益の減少と検索エンジンのペナルティの原因としてリンクを非難している。以下にリンクの削除を要請する通知をそのまま掲載する(注記: 本物のeメールを見ていないため、企業名は削除した):

あなたのウェブサイト、またはあなたの会社がホスティングしているウェブサイトの<website>に向かうリンクが原因で、検索エンジンのペナルティを受けたため、私達が代表を務める会社の収益が減っていることが分かりました。

そこで以下のウェブサイト(pskl.us)から<website>へ向かう全てのリンクを出来るだけ早く削除してもらいたいと思います。
リンクを見つけるため、次の作業を行ってください:
1) オンラインのウェブサイトディレクトリの場合は、ディレクトリの検索システムを使って<company>リンクを探します。
2) ウェブサイトのソースコードにリンクが隠されている場合は、ウェブサイトのメインのページを開いて、ソースコードを確認します。次にソースコードで<website>を検索すると、隠されたリンクが見つかります。

この訴えにあるコンテンツの利用は、<company>の代理人、そして、法律によって認められているものではないはずです。従って、この通知は、この文書に掲載されている違反を削除する公式の通知だと思ってください。

また、著作権の保持者の代わりとして私が認められている点、そして、この文書の情報が正しい点を偽りの場合は偽証罪に問われることを承知で宣言します。

48時間以内に、作業の結果を知らせてください。連絡がない場合は、ISPに連絡をせざるをえなくなります。
< company >はウェブマスターが48時間以内にリンクを削除しない場合は、訴訟を起こす用意があります。
< company >は商標権の侵害に対する訴訟でホスティングする会社の名前を記さなければならなくなります。

このeメールを受け取った後、pskl.usはくどいやり取りを行ったようだ。その結果、当該の会社(あるいは競合する会社)のスタッフがサイトへの大量のリンクを購入していたことが判明した:

しかし、私達はサイトで<company>をクロークし、また、知らないところで、70万を超える被リンクを生成していました。そのため、グーグルが介入し、検索ランキングのペナルティを与えられ、収益が大幅に減少したのです。

この大胆な手法によって、ある疑問が生じた。他のコンテンツにリンクを張る行為は違法なのだろうか?

リンクの合法性

米国では、多くの法廷が別人の公開されているウェブサイトにリンクを張るだけでは、リンクが違法なコンテンツ、もしくは侵害しているコンテンツにリンクを張っていない限り、違法ではないと判断している。コピーしてコンテンツを実際に盗用する行為、または、フレーム化されたコンテンツにリンクを張る行為もまた、違法なコンテンツまたは権利を侵害しているコンテンツにリンクを張る行為と同じように、擁護されている点も知っておいてもらいたい。

フォードモーターカンパニー v. 2600 エンタープライズ

原告のフォードモーターカンパニーは、品のないドメイン(F#ckgeneralmotors.com等)が直接フォードにリンクを張っていたことに不満を持っていた。しかし、法廷は、リンクは商標の信頼の低下、侵害、もしくは不当競争を引き起こす訴因には当たらないとして、フォードの訴えを退けた。法廷は次のように具体的に述べている:

「本法廷は、著作権保持者が商標が軽んじられたと感じ、インターネットのリンクを削除するツールとして用いるため、連邦議会が[Federal Trademark Dilution Act](連邦商標希薄化法)を作ったとは考えていない。商標法は、リンクを張っているウェブページのドメイン名が気に入らないからと言って、原告がホームページにリンクを張る行為を禁止することは認めていない。」

チケットマスター社 v. Tickets.com, Inc.

2000年、チケットマスターは、チケットを購入することが可能なイベントのページに“ディープリンク”を張ったとしてTickets.comを訴えた。Tickets.comは単純に購入を行うことが可能な公開されているイベントのページにリンクを張っただけであり、この訴えは退けられた。また、法廷はリンクを張る行為は違法行為ではないと明言した:

「[非フレーム化の]ハイパーリンクを張る行為自体は、著作権法を違反しているわけではない – 複製は行われておらず、顧客はオリジナルのオーサーが所有する本物のウェブページに自動的に飛ばされるだけである。 実際に起きていることに策略は見られない。これはより早く且つ効率的ではあるが、図書館のカード索引を使って、特定のアイテムに対する関連資料を得るようなものである。」

また、ユーザーがコメントを残すことが可能な掲示板を運営している人、もしくは、ユーザーが生成したコンテンツをホスティングしている人は、通信品位法の230条によってさらに保護を受けることが出来る。

従って、その他の(合法で、侵害していない)コンテンツにリンクを張る行為は完全に合法である。とは言ったものの、リンクを削除する要請は増加傾向にあるのだろうか?


この記事は、Search Engine Landに掲載された「In Wake Of Penguin, Could You Be Sued For Linking To Others?」を翻訳した内容です。

すぐに訴訟に発展するのはいかにも米国らしい話でした。最初のメールはサイト主の必死さが伝わってきますが、SEOとは別問題で昔からリンクに関連した訴訟は(しかも大手)あったんですね。確かに一昔前は勝手にリンクをすることの是非に関する議論が日本でもありましたね。今の所は全て退けられているようですが、仮にネガティブSEO関連でそんな訴訟があった際にどうなるのかは気になりますね。顧客にリスク開示しないSEO業者も今後は自身が訴訟リスクにさらされる可能性も増えるかもしれません。10年前のリンクの是非議論が別の意味で再復活してきそうな2012年の初夏です。 — SEO Japan [G+]

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