Googleのオートコンプリートを活用してSEOのニーズ調査を行う方法

もはや検索機能の定番となり、意識せずに使用しているユーザーも多いと思われるオートコンプリート機能。

今回はこちらの機能をSEOに活用するための方法をニール・パテル氏がまとめている記事を紹介いたします。

活用法自体については、それほど難解なものではないため、初級者の方にもすぐにご活用いただけるのではないでしょうか?

普段とは馴染みのない地域やセグメントに進出する際も、効果的となりそうです。

検索ボックスにキーワードを入力すると、キーワードの予測の一覧が表示されることはご存知のことだろう。

これは、Googleオートコンプリートと呼ばれるものだ。その目的は、ユーザーの時間を節約することにある。実際、Googleによると、タイピングにかかる時間を25%減らすことができているようだ。

この機能が我々の生活を簡単にしてくれていることに疑いはない。特に、モバイルデバイスでGoogle検索を行う際は。

Googleオートコンプリートはデジタルマーケターがしばしば見落とす機能である。そのため、時間を取ってGoogleオートコンプリートを理解することは、競争相手よりも優位になることにつながるだろう。

Googleオートコンプリートとは何か?

Googleオートコンプリートは検索語句の予測を提供するGoogle検索の機能である。

例えば、「what is the capital of (〇〇の首都はどこ?)」と検索バーに入力すると、下記のように表示される。

入力を進めるにつれ、あなたが使用したい検索語句が現れるまで、それに合わせて予測も変化していく。

全てを入力するのではなく、そこで表示される選択肢をクリックすればいい。

Googleオートコンプリートの目的は、あなたが思い浮かべている検索語句を表示することによって、あなたの時間を節約する手助けをすることだ。

Googleオートコンプリートのキーワードはどこからきている?

Google検索の公式連絡係であるダニー・サリバン氏はGoogleオートコンプリートについてのブログ記事で、このように説明している。

「このような予測はどのようにして決定されているのだろうか?

我々はGoogleで行われた実際の検索を見ており、入力された文字、検索が行われている場所、過去の検索履歴に関連する、共通している語句や、トレンドの語句を表示している」

国が異なれば予測も異なるのか?

Googleオートコンプリートの予測は、あなたがいる国によって異なる。

例えば、あなたがリトアニアのヴィルニアスにいた場合、「best pizza in」と検索バーに入力すると、下記のように表示される。

(ミラノを除けば)全ての場所が、リトアニアや近くにあるポーランド、ラトビア、エストニアである。

あなたが場所を移せば、Googleはあなたを「追跡」し、オートコンプリートに表示される選択肢もそれに合わせて変化する。

言語が異なれば予測も異なるのか?

こうした予測は、あなたがGoogleに入力したキーワードで使用している言語によって異なる。

例えば、デフォルトの言語を英語に設定している場合、英語の予測が表示される。

しかし、例えば、ドイツ語やフランス語など、あなたが理解できる他の言語を追加している場合、これらの言語も予測の中に含まれる。

検索履歴はGoogleオートコンプリートの予測に影響するのか?

Googleアカウントにログインしている場合、Googleはあなたの検索履歴を予測に考慮する。

「削除」が隣に表示される予測が表示された場合(右側に「☓」と表示される)、それはあなたの検索履歴を元にした予測である。一度だけかもしれないが、以前検索したことをあなたは思い出すかもしれない。

Googleオートコンプリートのガイドラインとは何か?

全てのキーワードが予測として表示されるにふさわしいわけではない。

下記のような種類の予測は、Googleオートコンプリートのポリシーに違反する。

  • 暴力的または残虐な内容の検索候補
  • 医学用語や科学用語は認められているものの、露骨な性的表現、下品な表現、冒涜的な表現
  • ヘイトスピーチや憎悪に満ちた行為を容認することに関係した表現
  • 個人に関する抽象的な内容
  • それが起こると、人々や動物に深刻な被害をもたらしうる、危険な表現

不適切な予測を削除することに全力を尽くしているが、常に正しいわけではないことをGoogleは認めている。そのため、予測について報告する方法を提供している。

どのようにして、GoogleオートコンプリートをSEOに活かすのか?

SEOのためにGoogleオートコンプリートの予測を分析する前に、下記3つのことを行うことが重要だ。

①Googleからログアウト、もしくはシークレットモードを使用する。予測にあなたの検索履歴を影響させないためだ。

②ターゲットオーディエンスと異なる場所にいるのであれば、VPNを使用する。例えば、あなたはタイにいるが、アメリカに住んでいる人々をターゲットとしている場合、あなたがあたかもアメリカにいるようにみせるために、VPNを使用する。あなたがターゲットとする人々がいる場所の予測が見られるだろう。

③あなたのターゲットオーディエンスが使う言語と似ている言語に設定する。

こうすることで、あなたのターゲットオーディエンスが見るのと同様の予測が見られるはずだ。

キーワードリサーチ

Googleオートコンプリートはキーワードリサーチのツールとして有益である。

ここでは、その効果を最大限発揮させる方法を紹介する。

キーワードを入力し、予測を見る。
あなたの業界に関連したキーワードを入力し、その予測を見てみよう。この調査を行うことで、価値のあるロングテールのキーワードが発見できるはずだ。(Answer The Publicでも同様のことができる。)

そして、Ubersuggest、Ahrefs、Moz Proなどのツールを使用し、こうしたキーワードを分析し、注力すべきキーワードを発見しよう。

アルファベットを捜索する

表示された予測がお気に召さない場合はどうするべきだろう?

Markitorsの創業者でありCEOのブレット・ファミリオエ氏は、キーワードを入力し、アルファベットの全ての文字を続けて入力し、どのような予測が出てくるか見てみることを勧めている。

例えば、「equipment financing」の場合、このようになる。

さらに「a」を追加すると、新しいセットの予測が表示される。

また、「b」の場合は下記だ。

これを、アルファベットの全ての文字で繰り返すのだ。

「新しい考えが浮かばず、なんらかの刺激が必要な場合、特に有効な方法だ」とブレット氏は述べる。

Googleに空白を埋めてもらう

Online Media Mastersのトム・デュプリス氏は、フレーズの間に「_」を使用し、Googleに補完してもらう方法を勧めている。

例えば、「chicago _ photographer」の場合はこのようになる。

「末尾の部分のみをGoogleに補完してもらうのではなく、こうすることであなたが入力したフレーズにさらに適したものが発見できるだろう」とトム氏は説明する。

「_」の位置を変更して実験する

デュプリス氏は「_」の位置を変更し、新しい予測が表示されるかどうか、実験を行うことを勧めている。

例えば、「chicago _ photographer」と入力したのであれば、「_ chicago photographer」も試してみるべきだ。

キーワードの単数形と複数形の両方を試してみる

デュプリス氏の有益なアドバイスは他にもある。同じキーワードでも、単数形と複数形の両方を試してみる、というものだ。なぜなら、これによって異なる予測が表示されるからである。

「chicago _ photographer」の例を再度見てみよう。

そして、「chicago _ photographers」と入力すると、このようになる。

ご覧の通り、表示される予測は異なっている。同じキーワードでもこのように入力してみよう。

オンラインでの評判を管理する

このツールは、会社、エグゼクティブ、製品などの名前のようなブランドに関連するキーワードについての検索結果の調査にも有益である。

ブランド関連のキーワードを入力した際、好ましくない予測がGoogle オートコンプリートに表示されることがある。これは、自社のイメージにとって、深刻な驚異となりえる。

そのような場合、どう対応すべきだろうか?

いくつかの方法が考えられる。

問題に対応する

好ましくない予測が本当のことを言っている場合、その問題に対応しよう。

その問題が解決されたとしても、それがすぐにオートコンプリートに反映されるとは限らない。

しかし、問題が解決され、時間が経てば、人々はその事を忘れ、検索することもなくなる。そのキーワードの検索ボリュームが少なくなれば、最終的には予測のリストから外されるだろう。

ブランドのイメージに取り組む

実際に起きた事故などが予測に含まれている場合、他のポジティブなトピックに注意を促すことで、人々がそれを忘れる手助けをすることができる。

例えば、ロイヤルカスタマーを特集する・プレゼントを進呈する・イベントを開催するなどだ。

複数のソーシャルメディアで顧客と直接関わることも、ポジティブなブランドイメージの構築へとつながるだろう。

その他のGoogleオートコンプリートの活用法

Googleオートコンプリートはシンプルなツールだ。しかし、非常に強力である。

キーワードリサーチから評判の管理まで、あなたのデジタルマーケティングの施策の強力な後押しとなるだろう。

人気のあるキーワードの発見に加え、GoogleオートコンプリートがSEOに貢献してくれる領域は他にもある。

ローカルSEOのためのキーワードを発見する

Googleオートコンプリートはあなたが思いもつかないローカル検索の気づきを与えてくれるかもしれない。

例えば、デンバーにあるコーヒーショップのWebサイトを上位表示させたいとしよう。「コーヒーショップ デンバー」というキーワードを狙うだろうか?それとも、ユーザーは、その近隣、交差点、郵便番号などを検索に使用しているだろうか?

Googleオートコンプリートはデンバーでコーヒーショップを探している人が使用する語句をあなたに伝えてくれる。

この例から、我々は何を学ぶことができるだろうか?

Denver Tech Centerはコロラド州デンバーの東南部に位置する貿易ビルである。ビジネスマンにとっての人気のある目的地であり、このエリアに店を構えたなら、ターゲットキーワードのリストにDenver Tech Centerを含めたいはずだ。

Denver Airportも表示されており、もしこの近くに店を開いているのであれば、このキーワードもターゲットに含めたいはずだ。

Googleオートコンプリートは主要なランドマーク(空港も含めて)を表示してくれる。そのため、ミュージアムやショッピングセンターなど、こうした人気のあるロケーションの近くに店を持っているのであれば、このような調査は有益だろう。

「Denver, NC」や「Denver, PA」というキーワードも含まれているが、州の名前を含めることを検討してみても良いかもしれない。

人々が何を検索するかを知っていると、つい思いがちだ。しかし、Googleオートコンプリートが表示するキーワードを見て、何かの気づきを得られるかどうかの確認のため、僅かな時間を割くことは価値があることだろう。

ユーザーフレンドリーなECサイトを構築する

ECサイトは大きな事業である。Oberloによると、年間で20億人以上の人々がオンラインで買い物をしているとのことだ。

オンラインでの買い物客が多くいる一方、彼らを自身のWebサイトに訪れてもらうために、激しい戦いが存在する。

ターゲットとすべき主要なキーワードの発見のために、Googleオートコンプリートを使用することは、より良いECサイトを構築し、ユーザーフレンドリーなWebサイトにするための1つの方法にすぎない。

例えば、靴や洋服やアクセサリーを販売しているECサイトの場合を考えてみよう。あなたの目標は、ユーザーが欲しい商品をできる限り簡単に発見できるWebサイトを作ることだ。

Googleオートコンプリートは、下記のような機能で、この手助けとなる。

どのカテゴリが最も人気があるかを示してくれる

例えば、「women’s shoes(女性用 靴)」と検索した場合、Googleは、「women’s shoes near me(近くの女性用 靴)」、「women’s shoes on sale(女性用 靴 セール)」、「women shoes size 12(女性用 靴 12サイズ)」といったキーワードを表示してくれる。

これによると、ユーザーはセール中の商品やサイズで検索していることがわかる。そのため、こうしたカテゴリーをWebサイトに含めるとよいかもしれない。

人気のブランドを発見する

「women’s tennis shoes(女性用 テニスシューズ)」と検索すると、AdidasやNikeなど、ユーザーがよく検索するブランドがどれかを伝えてくれる。こうしたブランドは、

あなたのオーディエンスが購入したいと思うブランドであるはずだ。

FAQページのためのアイデアを得る

「are women’s shoes…(女性用の靴は○○ですか?)」と検索すると、ユーザーがよく尋ねる質問のリストが表示される。例えば、「are women’s shoe sizes the same as men’s?(女性用の靴のサイズは男性と同じですか?)」や「are women’s shoes more narrow?(女性用の靴は幅が狭いですか?)」といったものだ。

こうした質問はユーザーがよく尋ねる質問であり、これらの質問に対する答えを用意することで、より多くのユーザーをあなたのECサイトに呼び込むことができるかもしれない。

ユーザー体験は検索結果の順位に影響を与える。そのため、ユーザーフレンドリーなWebサイトの構築の優先度は非常に高いはずだ。

コンテンツのトピックのための気づきを得る

Googleオートコンプリートは、ユーザーが定期的に検索するキーワードを取り上げる。こうした語句やフレーズをターゲットとすることで、トラフィックの増加を狙うことができる(あなたのコンテンツが良いものであれば)。

コンテンツの気づきを得るためのいくつかの方法を紹介しよう。

誰が・何を・どこで・どのように・なぜ

主要なキーワードにこうした質問系の言葉を追加する。そして、Googleがなにを表示するかを確認する。次に作成するコンテンツに含めるべき小さな気づきを得られるかもしれない。

アクションを含む動詞を使用する

次に作成するブロク記事やEブックのための、異なるアングルからの気づきを得ることができる。「content marketing is…(コンテンツマーケティングとは〇〇)」と検索することで、突飛なタイトルのアイデアが得られることもある。

例えば、「Content marketing is like a first date(コンテンツマーケティングは初めてのデートのようなものである)」のような。アクションを含む動詞の例としては、「are」、「will」、「show」、「be」、「build」、「replace」などが挙げられる。

鍵となる語句とセットとなる語句を入力する

関連するトピックをお探しだろうか?

あなたの主要な語句と「and(~と)」で検索することで、どのような関連するトピックをユーザーが求めているかがわかる。例えば、「content marketing and…(コンテンツマーケティングと〇〇)」と検索すると、Googleは、ソーシャルメディア、リードジェネレーション、ストーリーテリング、セールス、などを表示する。

コンテンツマーケティングはSEOにおける主要な箇所である。そのため、ユーザーが求めるトピックを発見することは、特定のページやWebサイトの順位を改善することにつながるはずだ。

結論

Googleオートコンプリートは、検索語句を入力しなくても検索語を完成させることができる、単なるユーザーのためだけの機能ではない。

あなたが今まで思いつかなかった、価値のあるロングテールのキーワードを発見することにも使えるのだ。

もちろん、あなたの名前や会社名の隣に不快な予測が表示された場合、あなたの生活に悪影響を与えることもある。そのため、Googleオートコンプリートに表示される内容には気を配り、問題が起きた場合は、即座に対応できるようにしよう。

ただし、ブラックハットの手法を用い、状況をより悪くすることだけは避けるように。

あなたは、どのようにしてGoogleオートコンプリートをSEOに活用するだろうか?

難解で大規模な施策というよりは、領域を選ばずすぐに実践できる施策となりそうです。その結果、ターゲットキーワードはロングテールとなりますが、細かい積み重ねを狙っていきたいと思いました。

特に、コンバージョンに寄与しそうなロングテールで、まだ対策が進んでいないキーワードなどが見つかれば、すぐに実践したいですね。

時期や地域によってその内容が変わるため、常日頃からチェックしていきたいものです。

この記事は、NEILPATELに掲載された「How To Use Google Autocomplete for SEO」を翻訳した内容です。

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