Google、コマース市場参入&Amazon撃破に向けて準備を進める

検索&広告プラットフォームを制覇した後、様々な分野にその触手を伸ばしているGoogleですが、巨大市場ながらも苦戦しているのがAmazonがリードするコマース分野。とはいえ、打倒Amazonとばかりに着々と様々な準備を進めているということで、今回はそんな最新のGoogleのコマース分野への進行状況を整理した記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

グーグルは、広告だけでなく、eコマース(EC)においても一番になる欲望を持っていることを、何度も示唆している。先日のフォレスターのレポートにより、オンラインショッパーの30%が製品のリサーチをアマゾンで始めることが判明したことで、この傾向がさらに強まっている。

グーグルは、地域の在庫を中心とした、消費者に焦点を絞った持続可能なECのイニシアチブ、グーグルウォレット、グーグルショッピング、そして、有料ストア認定プログラムのTrusted Store(トラスティドストア)を介して、アマゾンの独占を阻止しようと試みている。

それでは、最近のグーグルのEC部門の取り組みを分析していく。

詳細なページをテストするグーグルショッピング

先日のオンラインセミナーで、グーグルショッピングのシニアプロダクトマネージャーを務めるジョン・ヴェンヴァーロー氏は、新しいグーグルショッピングの比較ページを紹介していた。まずは次のイメージを確認してもらいたい:

私は次の点に気づいた:

  1. ECサイトではお馴染みの「Buy now」や「add to card」ボタンとそっくりな「Shop now」ボタンが掲載されている。
  2. Sports Basementが所有する購入ボックスが掲載されている。
  3. Sports Basementの情報の上に「Shop Online ? 21 results」と記された本当の比較ページが掲載されている。
  4. Sports Basementの購入ボタンの下にはローカルマーケティングに対する宣伝が行われている。
  5. このページを強化する製品レビュー、グーグル+、「add to list」機能が統合されている。

欠けているのはショッピングカートのソフトウェアである。恐らく、グーグルは、グーグルトラスティドストアに参加している小売業者から、ユーザーがグーグルショッピングで1度のクリックで製品を購入することが出来るようにしたいのではないだろうか。

なぜなら、グーグルは、顧客を大事にしている点が、アマゾンの人気を支えていることを知っているためだ。グーグルトラスティドストアは、EC業者に対するグーグルのカスタマーサービスのチェック機構と言えるだろう。また皆さんもご存知のようにアマゾンでは1回のクリックで買い物することが可能である。

ユーザーに対する複雑な手順を省き(比較ページ、業者のサイトへのアクセス、アイテムをカートに加える、清算)、買い物をグーグルウォレットのアカウントを中心に行うことが出来るように変え、グーグル+で共有してもらい、そして、グーグルトラスティドストアにおいてワンクリックの購入を認めることで、このプログラムを利用するEC業者のコンバージョン率は上がるはずだ。コンバージョン率が上がると、グーグルは業者に対して料金を高く設定する口実が生まれる。

ウォレットを新たなにユーザーに推薦する計画を発表した、開発者のカンファレンスで判明した最新の情報は、ここをクリックして確認してもらいたい。 – デスクトップまたはタッチスクリーンで12桁の番号を入力することなく、容易に買い物をすることが可能なオンラインのペイメントメソッドを採用してもらう – これは全てのテクノロジー企業が注目しているアイテムである。

このようなシステムが、デスクトップやモバイルとよりシームレスに統合するようになると、ECマーケットは大きく成長するだろう。

トラスティドストアのマークアップが比較ページに登場

弊社のリードアカウントマネージャーのジェフ・コールマンが、先日、グーグルショッピングの比較ページでグーグルトラスティドストアのマークアップを発見した:

ここをクリックして、実際に確かめてもらいたい。

また、グーグルは、先日、グーグル+のハングアウトをグーグルトラスティドストアのプログラムでも導入していた。

地域の在庫

アマゾンがDHLとフェデックスと間もなく競争を始めると言う噂を私は聞いたことがある。グーグルも同じ道を辿ることが予想されるが、どちらかと言うと地域のフルフィルメントのレベルで行われるだろう。ただし、実現するのは、アマゾンの方が遥かに早いと見られている。グーグルの複雑なローカルプレイスプログラム、無人運転の自動車、そして、グーグルのストアツアーを考慮すると、フルフィルメントにおけるグーグルの方向性が少し見えてくるのではないだろうか。

適切なフルフィルメントは非常に複雑ではあるものの、顧客にとって重要度が高いことをアマゾンは熟知している。グーグルもこの点は心得ており、トラスティドストアのパートナーにフルフィルメントの仕事を依存するか、業者がより早く、そして、効率よくオーダーをさばくことが出来るように、アマゾンの「フルフィルメント by アマゾン」に対抗して、「フルフィルメント by グーグル」のようなサービスを打ち出すだろう。

オンラインショッピングのフルフィルメントのプロセスにおいて、グーグルが直接的な役割を担う展開になりつつあるように思える。このタイプのシステムは、アマゾンと互角に戦うには欠かせないと考える人達もいる。

総力戦

アマゾンが持つ30%の製品検索のマーケットシェアを奪おうとするなら、グーグルは苦戦を強いられるだろう。グーグル自身もこの点はよく理解しているようだ。

しかし、これはグーグルにとってリスキーな成長期間になると思われる。一人前のEC業者としての真価が問われるようになるだろう。グーグルショッピングへの転換が報われる中、カタログには多数の製品のギャップが生まれており、グーグルは慌てて修正を行っている。

アマゾンは、焦ることなくグーグルが苦労している姿を見ているはずだ。そして、ユーザーの一部はアマゾンに流れ、検索を続けることになる点を理解している。しかし、グーグルは、オンラインの買い物客だけでなく、全てのユーザーに対して、グーグルが買い物において、最も豊富な製品のデータを持ち、どのサイトよりも合理的なユーザーエクスペリエンスを提供している点を説得することが出来れば、EC業界でアマゾンと互角に戦い、マーケットシェアを獲得するポテンシャルを持っている。

消費者は、一度グーグルで製品検索を楽しみ、購入を行うと、再び同じことを行うようになる。アマゾンはこの点をよく理解している。しかし、グーグルはその上を目指している。

今後の展開が楽しみである。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Drops Its Veil At Times, Reveals Ecommerce Ambitions」を翻訳した内容です。

最初に出てきた「トラスティドストア」制度、日本でまだ導入されていないので余り実感がわかない人が多いかもしれませんが、導入された場合、Googleの検索結果等でより優遇表示される形になりますから、導入するECサイトが激増することは想像がつきますよね。とはいえ米国でも試行錯誤の段階のようですが、検索プラットフォームを活用して新たな分野に参入しようというGoogleの(小憎らしいけど賢い・・)試み、どうなるでしょうか。

合わせて配送プラットフォームになる野望も米国では持っているようですね。最後の総力戦にもありますが、Amazonのように100%コマースに集中できる企業でもありませんし、前述したようにあくまで検索プラットフォームを武器にコマース市場でもシェアを取りたい、というアプローチですから、少なくとも当面はAmazonに勝てるとも思いませんし、日本の場合、さらに楽天さんなど圧倒的ローカルプレイヤーもいますから、日本には大きなレベルでは余り動きがないかもしれません。とはいえ、検索トラフィックに影響を与えるレベルでは(ECサイト運営者にとっては死活問題!)今後のGoogleのコマース参入の動きはそれなりに重要と思いますし、今後もこの種の情報は追っていきたいと思います。 — SEO Japan [G+]

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