SNSの普及は続くも、Facebook疲れも進行中

公開日:2012/02/09

最終更新日:2024/03/01

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日本でmixiがブームになりしばらく立った頃、「mixi疲れ」という言葉が少し話題になりました。今回は世界を対象に行われたSNS関連調査の結果を元に、SNSの普及はまだまだ進行中だが、Facebookでの交流に疲れている人も増え始めている、、、という内容の興味深い記事を。 — SEO Japan

消費者のオンライン行動に関して世界で最も詳細で広範囲な調査を行っているGlobalWebIndexが、消費者がWebベースのプラットフォームにアクセスして使用する方法における新しいトレンドと継続的なトレンドを浮き彫りにする最近の調査で分かったことを発表した。

GlobalWebIndex 6 (GWI.6)は、27のインターネット市場における122,000人以上へのインタビューを基に、オンライン行動における主要な変化を分析している。この調査シリーズは2009年7月にスタートし、それ以来6つの調査を発表してきた。2011年には3つの調査があったが、2012年は今回の調査に続いてあと3つある。

ソーシャルネットワーキングは上昇中

最近の実地調査は2011年11月に行われ、ソーシャルネットワーキングは、グローバルなインターネットユーザーが36%だったGWI.1から、2011年の終わりまでに59%が毎月プロフィールを管理するまでに増加し、オンラインで今も最速で成長しているアクティブなソーシャルメディアであることが明らかになった。これに、13%から24%に増加したマイクロブログ(例:Twitter)、21%から27%に増加した動画のアップロードが続く。GWI.5とGWI.6の間、ブログの執筆は27%で停滞していたが、毎月の‘フォーラム’への貢献は38%から32%に著しく減少した。

でもちょっと待ってほしい。マイクロブロギングはソーシャルネットワーキングと同じではないのだろうか?どうやら違うらしい。このレポートでは、“異なる方法で機能するから”という理由で調査の中でいつもこの二つを区別してきたのだ。

“ソーシャルネットワーキングは、友人や人脈のオプトイン・ネットワークを築き、そのグループに限定してコンテンツと意見を共有することであるが、マイクロブロギングは世界に配信され、自分が望むかどうかにかかわらず誰もが誰もをフォローすることができる。”

GlobalWebIndexの最高経営責任者Tom Smithは言う。

“この区別にはグレーゾーンがある。例えば、Google+のソーシャル技術はユーザーではない人をフォローしたり関与したりすることを可能にし、Facebookは人々がブランドや有名人をフォローすることを可能にしている。しかし、今のところ、この区別は私達が違いを主張するには十分強力である。”

つまり、‘ソーシャルネットワーキング’がより広い‘ソーシャルメディア分野’内で最速で成長している活動であるという事実は、人々が今も、ソーシャルネットワーキング活動の閉ざされた親密な性質を好むことを示しているのだ。

BRICがソーシャルメディアを促進中

この調査は、世界で最もソーシャルに関与した市場は、インターネットユーザーの84%が少なくとも月に一度ソーシャルネットワーキング、ブログ、動画アップロード、写真の共有、マイクロブロギング、フォーラムのいずれかに貢献している中国であると言っている。

それに続くのが、ロシア、ブラジル、インドで、いかにBRIC(Brazil、Russia、India、China)市場がソーシャル分野で目立っているかを示している。イギリスではこの数字は64%、アメリカは60%、ドイツは52%となっていて、“よりソーシャル度の低い”市場においてもオンラインへの貢献が未だに主流であることが分かる。

新たに出現したトレンド

今、消費者は大挙して複数のプラットフォームを始めており、もはやデジタルは別々の‘メディア’ではないようである。特にこれはTVで顕著だ。GlobalWebIndexが言うには、オンラインでの音楽視聴以上に高いレベルで消費されているのだ。

例えば、アメリカでは、インターネットユーザーの90%が1日1時間従来のテレビを見ていて、27%がオンラインでオンデマンドTVも見ていて、月単位で10%がオンラインで生放送をストリーム、8%がモバイルで生放送をストリームする。インターネットTV市場をリードしているのは中国で、その数字は注目に値する。‘オフライン’のテレビを1日1時間見ている人はたったの65%で、53%がオンラインでオンデマンドTVを見ていて、40%がオンラインで生放送をストリームし、19%がモバイルデバイスで生放送を見ているのだ。

GlobalWebIndexの調査は、Googleが“世界最大の情報管理者”としてのその地位を固め、インターネットへの全てのアクセスポイントを支配し始めていることを報告している。

その中心となる検索製品は、毎月世界のインターネットユーザーの85%以上に達している(GWI.1の76.1%から上昇)。ローカル検索の競合他社が強力な国においても、Googleは勢いを増している。ロシアでは、地元の競合他社Yandexの90%と比較しても、Googleは今82%にまで達しているのだ。

GWIのデータは、Google+の大幅な成長も明らかにしている。今ではソーシャルネットワークユーザーの22%がアクティブなプロフィールを持っていることを示しているのだ。トップはインドの49%だ。しかしながら、それは、Fcebook利用の疲労感と行き詰っているTwitterの成長も指摘している。

Facebook疲れ?

この調査は、Facebookへの訪問数が全てのプラットフォームにわたって増え続けていると言っているが、世界最大のソーシャルネットワークは、インドやインドネシアやブラジルなどの新興市場に制限される目指しいユーザー成長と共に、多くの市場におけるアクティブなインターネットユーザーの間では飽和点に達したのだ。

2011年の3回の調査にわたってもっと重要だったのが、世界的にFacebookユーザーが、デジタルな贈り物を送ったり、新しいコンタクトを検索したり、友達にメッセージを送ったりという主要なFacebookアクティビティを縮小したということだ。

最新のデータは、アメリカでは、GWI.5の中で“離脱している”と特定された早期利用者からFacebook疲れが広まっていることが明らかになっている。アメリカ国内の全Facebookユーザーの間において、友達にメッセージを送るなどのソーシャルネットワーキング活動の減少は6回の調査にわたって12%落ち、新しいコンタクトの検索は17%、グループへの参加は19%落ちている。

“GlobalWebIndexの6回目の調査は、グローバルインターネットの崩壊が進んでいることを示している”

GlobalWebIndexの最高責任者Tom Smithは言う。

“ソーシャルメディアのおかげで、ブラジル、中国インドなどの成長の著しい新興インターネット市場にいる消費者が、イギリス、アメリカ、ドイツなどの既存の市場を追い越して、かつてないほどにオンラインに貢献している。”

“これが、市場によって異なる行動タイプ、ブランドの関係、インターネットの役割に対する態度を持つ、より局所的なインターネットを生み出す”

彼は続ける。

“インターネットが唯一のグローバル文化を促進するというコンセプトは正しくない。ブランドとコンテンツプロデューサーは、これまで以上に局所的な戦略が必要となるだろう。”

GlobalWebIndexのバロメーターは、Starcom,MediaVest、Oglivy、Nokia、Boston Consulting Group(BCG)、BBC Worldwideをはじめとする世界最大企業に使われている。


この記事は、The Next Webに掲載された「Facebook fatigue is spreading but social media is on the rise, says Internet study」を翻訳した内容です。

Facebook疲れといいきってしまうことは大袈裟かもしれませんが、確かに交流の回数自体は落ちているようですね。アメリカ全体の数値で10%~20%特定のアクションの数値が落ちているというのは、それなりに注目すべきニュースかと思います。もちろん疲れ切ってしまいそのままログインさえしなくなったり月に数回アクセスする程度になるかどうかは別問題ですけどね。

新しいSNSというコミュニケーションツールを皆が手に入れ、これまでは必要以上にはまって使い込む初期の段階であり、これから日常の生活との共存するちょうど良いバランスで利用されていくのかもしれません。その平均値がどこで落ち着くかは少なくとも今後数年は待つ必要がありそうです。

話は変わりますが、記事がTwitterをマイクロブロギングと位置付けてSNSと分けて考えているのは興味深いですね。Twitterやブログもソーシャルメディアの一種とは思いますが、ソーシャルネットワーキングサービスであるかどうかはまた別の議論になりますね。交流、情報の共有が両者の承認によって成り立つか否かを違いとしているようですが、確かに分かりやすい考え方ではあります。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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