Googleの元従業員、「SEOで勝ちたいならSEOは忘れろ」と発言

Googleから出てくるSEOに関する情報といえば、大半がマット・カッツ経由のものであり、素直に納得しつつも、あくまで公式見解であり、余りディープというか現場の声がリアルに聞けるという内容ではないですよね。今回、Googleのスパムチームのメンバーだったことを自称する元Googlerが、彼の実際の仕事を元にGoogleのSEOへの取り組み方について語ってくれた貴重なインタビュー記事を発掘したのでここに紹介します。普段、聞けない種類の内容だけに興味津々。 — SEO Japan

seo-200グーグル検索の品質/ウェブスパムチームの元一員であり、尚且つマット・カッツ氏以外の人物から話を聞く機会は非常に貴重である。

しかし、リンクトインのプロフィールで検索品質チームに2年間在籍していたと主張するアンドレ・ウェイハー氏が、オーストリアで検索/デジタルマーケッターとして活躍するジェームズ・ノークアイ氏のインタビューに先日応じ、検索マーケッターやウェブマスター達が、グーグルが特定のSEOの戦略および手法をどのように見ているかを理解する上で少し役に立つかもしれない – この点については後ほど詳しく説明する – 興味深いコメントを幾つか挙げている。

注記: この記事を投稿する前に、私達はグーグルにコメントを求めたものの、断られた。しかし、投稿した翌日、グーグルから連絡があり、ウェイハー氏が“グーグルでウェブスパムのエンジニアリングやアルゴリズムに関わったことはない”と述べ、また、同氏の発言には誤りが見られると指摘してきた。追記にグーグルの指摘をそのまま掲載する。

ウェイハー氏は、検索品質チームの各メンバーは特定の「マーケット」または「専門分野」を担当すると述べている。同氏が担当したのは、コンテンツの品質と被リンクのプロフィールだったようだ。以下にこのインタビューの中で特に興味深い発言を必要に応じて私のコメント(イタリック)を交えて掲載していく。

リンク構築

「ペンギンはリンクを対象にしているが、そのインパクトを低く見積もっていた人達が多かった気がする。この段階で、8ヵ月前に一般的に行われていた手法に頼っているなら、そのウェブマスターが正気だとは私には思えない。」

念のために言っておくが、ウェイハー氏は昨年の4月に導入されたペンギンアップデート(日本語)に言及している。グーグルは検索クエリの3%に影響が出ると推測していた。それ以来、今年の5月(日本語)と10月初旬にアップデートを行っている。

「それだけではなく、例えばPRに関しては、高いPRのページから得たリンクは常に貴重であったが、現在は自分のサイトに対する相手のサイトのテーマの関連性が新しいPRとなっている。」

「…ディレクトリを完全に放棄するべきではない。ディレクトリが確実にマイナスに働くと言う話やディレクトリは避けるべきだと言うアドバイスをよく耳にする。しかし、質の高い、管理されたディレクトリ、もしくはニッチのディレクトリは今も求める価値がある。」

スパムなリンクプロフィール

「ここでは、合計でリンクが何本あるのか等、優れた幾つかの要素が考慮されている。その中でも、リンク先のページの質はどうか?ページは“本物”のように見えるか?リンクを掲載するためだけに存在するのか?どのようなアンカーが用いられているのか?アンカーの利益目的 vs 非営利目的の比率はどうか?は特に重要視される。」

ペンギン後に最も浸透しているアドバイスとして挙げられるのが、“ウェブサイトへ向かうアンカーテキストにバリエーションをもたす”と言うものだ。ウェイハー氏のこの発言は、グーグルがアンカーテキストの比率に注目している(または、していた)ことを改めて裏付けているように思える。

オンページSEO

「グーグルは過剰SEOに対して、ペナルティを与えているため、グーグルに睨まれたくないなら、タイトルに2つ以上利益目的のキーワードを含めるべきではない。」

グーグルはこの発言には異論を唱えるだろう。今年のはじめ、グーグルは過剰SEOを取り締まる計画があると言われていたが、ペンギンアップデートが行われた際、マット・カッツ氏は、「過剰SEOが表現として適しているとは思えない」と述べていた。詳細はペンギンの導入に関する記事(日本語)で確認してもらいたい。また、タイトルタグ内のキーワードの数において他のグーグルのスタッフがこのような指摘をしているのを私は聞いたことがない。

「SEOを意識せずにウェブサイトを構築するべきだ。」

「…私は“グーグルをSEOを介して喜ばせたいなら、SEOを忘れる必要がある”とよく助言する。」

この発言は、今年多くの優秀なSEOのエキスパートが主張する内容と一致する。恐らく、このコンセプトに関しては、アダム・アウデッテ氏が綴った「人目につかないSEOを目指せ」が最も分かりやすいのではないだろうか。

まとめ

私達はこのインタビューに関してグーグルにコメントを求めたが、断られた。

このインタビューからは、検索の品質およびアンチウェブスパムの取り組みに関連して、グーグルが特定のSEOの戦略や手法をどのように見ているかに関して、興味深く、潜在的に貴重な見解を得られる気がする。しかし、これは多くのメンバーが所属するチームの一人の見解に過ぎない点を忘れるべきではない。あらゆるインタビューに通じることだが、読者として良い情報と悪い情報を見極めなければならない – つまり、グーグルの見解と取材を受けている人物の意見を混合しないように注意する必要がある。

追記 (10月17日): グーグルはこの記事にコメントする気になり、ウェイハー氏について次のようの説明した:

アンドレ・ウェイハーは、グーグルでウェブスパムエンジニアリングやアルゴリズムに関わっていたわけではない。この簡素なインタビューの中にも、幾つか誤った発言が見られるので、グーグルの仕組みに関して正確な情報を得る際は信頼されたソースにこだわることを薦める。

追記 2 (10月17日): 一方、ウェイハー氏は私達に対して次のように述べている:

私はエンジニアでも、アルゴリズムの開発を担当していたわけでもなかった。全体像を把握しているのは、ラリー・ペイジの1つ下のレベルに位置する1名のエンジニアしかグーグルにはいないと思われる。

マット・カッツが統括する検索品質チームでの私の仕事は、グーグルのポリシーを実行することだ。特にコンテンツの品質と被リンクのプロフィールの品質を評価し、適切なペナルティを適応して、ウェブスパムエンジニアが参考にするレポートを作成する仕事である。

数千件もの違反行為をチェックしていると、許容される範囲とされない範囲の境界線、そして、グーグルがページをスパムとして見るようになるポイントを把握することが出来る。

今回のインタビューで述べた見解は、チームに在籍した2年間の経験に基づいている。私がグーグルの正式な広報ではない点を強調しておく必要はあるが、私がグーグル在籍時に学んだことは今でも価値がある。

タイトル内の利益目的のキーワードに関してだが、グーグルがオンページの過剰SEOを良く思っているとは考えずらい。言い方を変えることは出来るが、結論は同じである。ページを検索エンジンにのみアピールするようなやり方は、グーグルに気に入ってもらえない。

どの発言が間違えているのかをグーグルが指摘しない状態では、誤ったコメントに関して何も言えない。

(ストックイメージ: Shutterstock.com ライセンス契約の下利用している)

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Ex-Googler: “To Please Google With Your SEO, Forget About SEO”」を翻訳した内容です。

どんな内容かな?と思って読みましたが、内容自体は結局最近SEOで一般的にいわれていることそのまま、という感じでしたね。Googleの元社員といえど全ての情報を知っているわけではないですし、SEOに関していえばスパムチームの上層にでもいない限り優秀なSEOエキスパートの方が知識も経験もありそうですし。。。とはいえ、Googleの方向性を確認する、という意味では貴重なインタビューでした。 — SEO Japan [G+]
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