SMX London 2014-一歩進んだSEOの技術的なお話し

今回参加したセッションの中では珍しく、技術的なお話がメインのセッションです。別のセッションでもありましたが、技術的なSEOは違いを生むことができます。SEOに関わる技術も新しいものがどんどん導入されてますが、これらを上手く導入してSEOの効果をだすことができれば、非常に理想的ですね。– SEO Japan

原題:Technically Speaking: Advanced Technical SEO Issues

Speakers:
Patrick Altoft, Director of Strategy, Branded3 (@patrickaltoft)
Andy Atkins-Kruger, Group CEO, WebCertain (@andyatkinskruge)

Patrick Altoft

SEOの仕組み
オンサイトとオフサイトでランキングファクターの数が増加。SEOが難しくなっている。

SEOはユーザー目的で行われるべき
最小限の努力で最大限の効果をGoogleは好まない。対象キーワードのため、作れるだけページを作るなどの方法は避けるべき。考え方として、ユーザーに正しいページに正しいタイミングで届けること。ユーザーを満足させることが第一で、結果としてそれがGoogleを満足させることになる。

インデックスのトラッキング
サイトマップに全てのページを含める。インデックスされているページ状況を常に把握する。

全てのページを素晴らしいものに
その作業はチームで行う。技術の人間だけでなく。どのページが必要で、どのページが必要ないか。必要の無いページは削除する。全てのページのコンテンツ、デザイン、ユーザビリティ、コンバージョンレート、を確認する。

商品が無い商品ページ
在庫がない商品ページはインデックスされないようにする。ユーザーの直帰率が増え、Googleからの評価が下がってしまう。

検索に戻ってしまうユーザー
ほんの数秒間でユーザーの注意を惹きつけ、彼らの疑問に答えるページであることを理解してもらう必要がある。すぐに検索に戻ってしまうと、Googleはそれをネガティブなサインとして捉える。5%のコンバージョンが意味することは、95%は満足していないということ。

パーソナライゼーション
可能であれば、キーワードなどから判断してWebサイトのレイアウトなどをユーザーごとに変更する。

2つのタイプのレビュー
・サービスE-mail。12時間以内に送付。満足したかを尋ね、満足である場合はレビューを依頼。満足してないのであれば、カスタマーサービスに連絡を。
・商品レビュー。商品にもよるが、送付から14-30日後に送る。ディスカウントクーポンなどのインセンティブをつける。レビューを依頼する。

ファセットナビゲーション
非常に悩ましい問題でもある。全てのカテゴリとサブカテゴリのページがインデックスされる必要がある。全てのページは一つのURLしか持たせない(望まないページはインデックスさせない)。ランキングされたいページのみにリンクを張ること。

モバイル
モバイルデバイスでの経験を改良する。良くなければ、Googleからの評価が落とされる。デスクトップ検索では1位でもモバイル検索では下位のページ表示、ということも起こりうる。

便利なツール
・Screaming Frog(https://www.screamingfrog.co.uk/seo-spider/)
→Webサイトを巡回し、SEO観点からリンク、画像、CSSなどを分析してくれるツール。全て手作業で行うには時間がかかる、中~大規模サイトに最適。
・DEEPCRAWL(https://deepcrawl.co.uk/)
→サイトの技術的な問題、リンクの分析などを行ってくれる。サイト全体の構築の再検討などにも活用できる。

確認すべき事項
・インデックス状況
・ページの品質
・リンクの構造

Andy Atkins-Kruger

ケーススタディ:シナリオ
商品ページ・購入ページにたどり着くまでに、多くのクリックが必要なサイト。ユーザーフレンドリーではない。SEOは非常に成功していて、多くのコンテンツが検索エンジンに好ましく認識されている。

課題:どのようにユーザーフレンドリーのサイトにするか?
フィルター機能を使い、ユーザーが必要な情報を一つのページで確認できるようにする。また、トラフィックは落としてはならない。

AJAXの使用
ユーザーエクスペリエンスチームがAJAXを使用しての改善を決断。SEOチームも加わり共に改善に向けての作業を行う。

AJAXについて
AJAXはリダイレクトやページ更新をせずに、HTMLの一部をダイナミックにアップデートする。画像・テキストの両方で可能。

SEOにおける2つのAJAXの方法
・Hijax
→Javascriptがオフになっていても、AJAXコンテンツへのURLを発生させる。動的なコンテンツには適さない。
・Google AJAX クローリングスキーマ
→ハッシュバング(#!)を使用したURLのHTMLスナップショットをサーバーで提供。動的なコンテンツに適している。

Google AJAX
1.ハッシュタグ(#)とバング(!)を使用し、コンテンツの一部を表示させる。
→ハッシュバングのURLではスペースやパーセンテージなどは使用することができない。
2.コンテンツのスナップショットになるURLを作成する。
→スナップショットは静的なURLであり、動的でない形式のコンテンツを提供し、検索エンジンがクローリングすることができる。

新たな問題と解決方法
重複コンテンツにならないか?低品質とみなされないか?そのため、似たページはカノニカルすることで重複をさける。

観測する
AJAXの導入は非常に大きな変更になるため、観測は必ず行う。観測に用いる項目は、ランキングやトラフィックなど、影響しうる要素を用いる。今回のケースでは、いくつかの言語のバージョンでカノニカルが上手くいっておらず、トラフィックが落ちたページがあった。カノニカルが上手くいっているページはトラフィックが上昇している。カノニカルが非常に重要であることが証明された。

技術的な観点からSEOを考えるセッションでした。改良・追加・修正するポイントや使用する技術は様々あるようですが、ユーザーにとっての価値を向上させるという目的は一致しており、その結果として、Googleの評価をあげようという試みです。コンテンツのクオリティが課題となる、という意見が頻繁に聞かれていますが、技術的な側面をしっかりと対応することも非常に重要ですね。あらためて認識させてもらった良いセッションでした。– SEO Japan