起業家のジレンマに陥らないための26のアドバイスとデータ

起業家である以上、一定の確率で避けられないのが失敗です。わかっていても、チャレンジしてしまうのが起業家の性なわけですが、今回はハーバードビジネススクールの教授が執筆した「創業者のジレンマ」という書籍から、気になる名言やデータを26まとめて抜粋した記事を。起業家ならずともビジネスパースンであれば、はっとする言葉やデータが見つかること間違いなし。 — SEO Japan

数年前、最近ハーバードビジネススクールの教授になったNoam Wassermanに会った。そもそも私がNoamと出会ったのは、彼がスタートアップ、特に創業者の人間関係の分野について、興味深い調査をしていたからだ。彼とランチで会った時、彼は、私が自分の起業家キャリアで遭遇した最も大変なことをいくつか指摘した:近しい友人または家族と会社を始めるべきなのか?創業者の間で等しく株を分けるのが賢いことなのか?もし選ばなければならないとしたら、お金(裕福になる)とコントロール(女王/王になる)のどちらが欲しいか?共同創業者はどうなのか?難しいトピックだ。

私は、あまりに多くのスタートアップが、共同創業者との衝突にもがき苦しみ失敗するのを目にしてきた。誰もが素晴らしい意図を持って出発する―そして、物事は破綻をきたし始める。これらのケースのほとんどは、創業者たちが可能性のある問題に対峙して、早くからお互いに疑問をぶつけあえば、衝突は避けられたはずだ―あるいは、少なくとも、もっと早くに表面化したはずだ。

私は以前このトピックに関して、“Important Questions Startup Co-Founders Should Ask Each Other(スタートアップ共同創業者がお互いにすべき重要な質問)”の中で書いたことがある。創業者間の透明性と理解の欠如がスタートアップの問題になる時はたったの2つしかない:物事がうまくいっている時と、物事がうまくいっていない時だ。

さて、Noamの話にもどろう。彼は、自分の長年の調査の結果と創業者との会話を基に、“Founder’s Dilemmas(創業者のジレンマ)”を書いた。これは、このトピックに関するもっとも信頼のおける本だと私は思う。もしあなたが創業者なら、または創業者になろうと思っているのなら、この本を読むべきだ。私は、Noamがこの本の中で言っていることの大部分に賛成だ。しかしながら、私が賛成しているかどうかは関係なく、私とは違って彼は実際にデータを集めたのだ。

以下は、この本から抜粋したいくつかのアドバイスとデータだ。

Founder’s Dilemmasからのアドバイスと見解

1) 創業者CEOの交代の73%は、創業者が自ら退任したのではなく解雇されている。

2) 創業者はルイス・クラークのように感じている:どこに進むか大まかなアイディアはあるが、この先の明確な道や来たる落とし穴は見えていない。

3) 創業チームの離職者数は、スタートアップが最初のラウンドで資金を集めた時に、劇的に増加する。

4) 残念な真実:起業家精神が戦いなら、大部分の犠牲者は、味方からの誤爆もしくは自ら招いた傷から生じる。

5) 創業者CEOの成功の可能性は、新しいラウンドでの資金調達ごとに上がっていく。

6) スタートアップの65%が、マネージメントチーム内の問題が原因で失敗する。

7) “人々の決断”は非常に簡単なことのように感じる?あなたは後でひどく驚かされるかもしれない。そのままにせず決断すること。

8) 起業家の決まりの悪い事実:道中の多くの決断が、裕福&王様になるという結末をますます手の届かないものにする。

9) 創業チーム内でのソーシャル関係が増えるたびに、共同創業者の離脱の可能性が30%増える。

10) 友人/家族の共同創業者は、話したくない重要な問題(リレーションシップ、ロール/役割、リワード/報酬)に取り組む可能性が最も低いことが多い。

11) 友人や家族と共同創業することによって火遊びをしている?注意深くファイアウォールを建設し、最悪のケースについて議論しておくこと。

12) 6か月のハネムーン期間が終わった後は、先にソーシャル関係のあったチームが最も安定性が悪い。

13) 創業者は、自分が決定的な決断をしようとしていることに気が付かないことがよくある。

14) 共同創業者になるかもしれない人のモチベーションをチェックして、自分のモチベーションと共生できるかどうかを確かめること。

15) モチベーションが両立するからといって成功が保証されるわけではないが、不適合はトラブルの元だ。

16) 創業者は、自分たちの株式分割の話し合いを“戦争”、“腹立たしい”、もしくは“ストレス”だと説明することがよくある。

17) ピボットする可能性があるのか?それならなぜチームの50%以上が調整なしで株式を分割するのか?

18) 73%のチームが、ファンディングの1か月以内に株式を分割する:彼らが直面する大きな不確実性を考えると、驚きだ。

19) 創業者ディスカウント:好きでする仕事が落とし穴になることがある。自分と対等の非創業者よりも給料が少ないのだ。

20) 3R(リレーションシップ、ロール、リワード)のそれぞれの中で、最も共通している選択が、最も危険を伴う。

21) スタートアップを創業することの厳しい試練は、強いチームを築くというよりもチームを火あぶりにすることがよくある。

22) 3つのR(リレーションシップ、ロール、リワード)を自己責任で無視すること。正しく整列されていない3つのRは、緊張と衝突と爆発を引き起こす。

23) 裕福な創業者は、王様の創業者とはかなり異なる投資家の選択をするべきだ:自分の中核となるモチベーションを理解すること!

24) 急成長するスタートアップを率いることにおける創業CEOの成功は、彼もしくは彼女の廃退と交代を加速化することがある。

25) 創業者の52%は、スタートアップが3回目のラウンドで資金調達をする時までにCEOを交代している。

26) 創業CEOとして自分自身を解雇することは、自分が交代した後にスタートアップにより関わったままでいることを可能にする。

2つのお知らせ:この本へのリンクはアフィリエイトリンクである。私はこのようなリンクから稼いだお金を全て非営利団体に寄付する(Amazonの手に入るよりは、価値ある大義が5%を獲得する方が良いと思っている)。

さて、あなたはどう思うだろうか?困難な創業者問題に遭遇したことがあるだろうか?あなたはそれらを解決するためにどんなことをしただろうか?あなたが今苦戦している問題は何だろうか?


この記事は、OnStartupsに掲載された「Avoiding Founder Failure: 26 Quick Tips and Real Data」を翻訳した内容です。

名言風?な一言アドバイスとデータが入り混じった、面白く&興味深く読めた内容でした。しかし改めて見ると米国では創業者がファンディングの過程で交代してしまうケースがとても多いのですね。日本の場合、最近の上場企業を見てもほとんどが創業者が経営者を続けているケースが大半と思いますが、この辺は起業に対する考え方が日米では大分違う点もあるでしょう。

ただ私もプチ起業家として感じますが、新しい事業を創業する能力と事業を成長させる能力はまた違うと思いますし、企業が成長する過程で、特にそれが大きな拡大を目指せるものであるならば、創業者が経営者の座をその成長を目指せるプロ経営者に譲るという選択肢もあっていいとは思います。それができるプロ経営者が日本にどれだけいるかは知りませんが・・・。米国でもアンドリーセン・ホロウィッツのように創業者CEOにこだわるVCもありますし、一概に何が良いとはいえませんが、以前と比べ起業が驚く程、一般的になってきた最近の日本ではありますが、選択肢の幅はまだまだ少ないといったところでしょうか。

しかし、なんといっても最初の「創業者CEOの交代の73%は、創業者が自ら退任したのではなく解雇されている。」という一言が一番インパクトがあったかもしれません。起業家の皆さん、なるべくしてならともかく、不測の事態でそうならないよう、増資も事業運用も慎重に行っていきたいものですね。 — SEO Japan [G+]

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