2015年のウェブマーケティング業界で注目すべき10のトレンド

公開日:2015/02/17

最終更新日:2024/03/06

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先日はドメイン失効でSEO Japanが1日落ちるという失態をやらかしてしまい失礼しました。実はドメイン失効とGoogleのランキング変動の影響を体を張って実験してみたわけ、、はないです m(__)m さて、気を取り直して今回は今年のウェブマーケティングに関するトレンドを色々占ってみた記事を。この手のトレンド予測記事、大体無難すぎる内容で面白くないのですが、筆者がカリスマウェブマーケッターのニール・パテルとなれば、ちょっと気になります。コンテンツマーケティングが日米大ブームですが、その先に続くものは何? — SEO Japan

2015

2015年はマーケッターにとって刺激的な1年になりそうだ。ここ数年の間に私が得た情報、および、10年の経験を参考にする限り、今年、多くの変化がマーケティング業界に起きる気がする。

ビジネスを宣伝するアプローチを計画する前に、まずは以下の10点の推測に目を通してもらいたい。この推測に従っていれば、競合者よりも一歩先に進むことが出来るはずだ。

2015年のマーケティングを予想 10のシナリオ:

推測 #1: ゲスト投稿のリンクの効果が減少する

SEOを生業としているなら、ゲスト投稿を活用してリンクを構築してきたはずだ。なぜなら、非常に効果が高いためだ。

検索エンジンは、ゲスト投稿に対する警告を行っているが、今でも十分に効果があるため、この警告を無視しているサイトは多い。しかし、Googleのような大企業の場合、アルゴリズムを調整するのに時間がかかることを忘れるべきではない。

今後の12ヶ月の間に、Googleはアルゴリズムをアップデートし、ゲスト投稿によるリンクの大半をカウントしなくなると私は予測している。アンカーテキストに大量のキーワードを詰め込んでいるなら、ペナルティーの対象になる。この行為を避けていたとしても、ゲスト投稿のリンクは、ランク付けにおいてプラスに働かなくなる。

推測 #2: SEOは難しくなる

数年前、パンダとペンギンのアップデートがSEO業界を震撼させた時のことを覚えているだろうか?Googleはこの手のアップデートをさらに行うと私は推測している。アルゴリズムのアップデートの名称に関しては…推測を控えさせていただく。

アップデートをGoogleが実施するにつれ、検索結果のリスティングを操作する行為はさらに難しくなる。つまり、良質な製品、または、サービスを作ることに力を入れなければならない。また、サイト上のコンテンツを改善する取り組みを継続して行う必要もある。

と言うことは、SEOを止めるべきなのだろうか?当然、止めるべきではない。反対に、SEOに尚更力を入れるべきである。なぜなら、多くの競合者がSEOからPPCにシフトチェンジするためだ。

推測 #3: 従来型のリンク構築はさらに人気が高まる

大量のサイトにリンクをせがむ行為から、リンク切れのリンク構築に至るまで、従来型のリンク構築の手法が、今後、より多く利用されるようになる。

数年来、この手の手法は結果を出してきた。今後もこの傾向は続きそうだ。なぜなら、リンクの獲得は絶対に必要であり、この取り組みを誤魔化すことは困難だからだ。

2014年、複数の大企業が、このタイプの従来型のリンク構築に専念するチームを結成していた。2015年には、多くの企業が同じことを実施するようになると私は見ている。

推測 #4: ソーシャルメディアはブログの要となる

なぜ一部のブログが他のブログよりも人気が高いのか分かるだろうか?当然、コンテンツの質も多少影響しているが、実はソーシャルメディアのアカウントが重要な鍵を握っている。

例えば、私のブログは、1ヶ月に2万5000名以上のビジターを獲得している。これは、コンテンツが他のブログよりも良いことが理由ではなく、ソーシャルメディアのフォロワーが多いことが理由だ。

これだけの規模のフォロワーがいれば、同じ分野でブログを新たに作れば、ほぼ確実に人気が出る。

企業はソーシャルメディアのメリットにより注目するようになり、ソーシャルメディアのアカウントをパワーアップさせるために、多額の資金を毎月投じるようになる。

推測 #5: マーケティングの予算でクリエイティブなアプローチが重視される

PPC、SEO、ソーシャルメディアマーケティングを含む従来の広告チャンネルの利用は、今後も増えていく。そのため、企業は新たな手段を試すようになる。

例えば、ゲイリー・ヴェイナチャックは、本の最新作に関する広告をニューヨーク市中に展開し、電話番号まで掲載していた。

gary vaynerchuk

このキャンペーンの効果は抜群であり、電話がひっきりなしにかかるだけでなく、本の販売に貢献していた。

このような創造力を活かしたマーケティングキャンペーンの一部は、投資に見合う利益をもたらす。テストが肝要だ。2015年、この手のキャンペーンを展開する企業は増えていく。

推測 #6: 新聞の活用が進む

新聞は終焉へと向かって突き進んでいる。新聞を読むアクティビティを今でも好む人もいるが、最近はニュースをウェブで読む人が大多数を占める。

しかし、新聞社は、爆発的な人気を誇るウェブサイトを持つ。The New York Times等の全国的な新聞から地域の新聞に至るまで、新聞社は収入を増やす手段を探している。

現在、新聞社は、企業と提携を結び、価値を高める取り組みを行ている。例えば、Union Tribuneは、サンディエゴのクーポンサイト、Discover SDを買収した。

ただし、このサイトを買収する前、Union TribuneはニュースサイトでDiscover SDのクーポンを掲載していた。このキャンペーンにより、Discver SDは収入を伸ばし、Union Tribuneは新たな収益化のモデルを作り出すことに成功し、両社ともに得をしていたのであった。

今後の12ヶ月間で、地域の新聞社と手を組む企業が増えていくはずだ。なぜなら、新聞は既に大規模なオーディエンスを抱え、収入を増やす新たな手段を求めているためだ。

推測 #7: ソフトウェアを作って、需要を生み出す

無料のツールは、マーケティングの手法として人気が高まりつつある。HubSpotのGraderツールから、MozのOpen Site Explorerに至るまで、トラフィックを増やすために無料のツールを作成する会社は多い。

Quick Sprout(私が運営する会社)でも同じ試みを行ったが、効果はてきめんであった。

今後、この手法を私は何度も利用するつもりだ。また、私だけでなく、このトレンドに乗る企業は増え続けている。

ほぼ全ての業界で利用することが可能だ。例えば、住宅ローン関連のビジネスを展開しているなら、ローン計算プログラムを作ることが可能だ。可能性は無限大である

無料のツールを作る手法の最大のメリットは、コスト効率が非常に良い点である。私がテストしたマーケティングのメソッドの中では、最も投資に見合う利益が高かった。

推測 #8: コンバージョン最適化の需要が増える

サービスの面におけるコンバージョンの最適化だけではなく、このスキルを持つ人材を企業が採用するにようになると私は考えている。

独特のスキルではあるが、今後の数年でこのスキルを学ぶ人は増えていくはずだ。なぜなら、コンバージョンをアップさせるためなら、企業は多額の資金を投じることも辞さないからだ。

企業は、コンバージョンの最適化を、広告費用の増加に歯止めをかける手段として利用するようになる。ご存知のように、広告のコストは今後も高くなる。唯一の解決策は、コンバージョン率を上げることだ。

推測 #9: 宣伝目的のツールが無料で提供される

Google Analyticsは無料で利用することが可能だ。Optimizelyは無料プランをリリースした。また、Hellobar等のツールですら、無料で使うことが出来る。

無料で提供される宣伝用製品は、今後の12ヶ月間で増えていく。小規模および中規模のビジネスには料金を支払う余裕がないためだ。

利用に制限はかけるものの、企業は無料で製品を喜んで提供するようになる。なぜなら、最終的に顧客はもっと利用するようになることが分かっているからだ。そして、その時は、料金を請求することになる。

宣伝用のツールのプロバイダーは、現在、短期の利益ではなく、生涯価値の指標を基に決定を行っている。この方針は、多くの小規模・中規模のビジネスにプラスに働くはずだ。

推測 #10: 個人のブランドを構築する動きが活性化する

個人が自分のブランドの構築に力を入れるケースは非常に稀だ。しかし、この取り組みは、会社に有望なROIを導き出すことが証明されている。

私の名前を例にとって考えていこう。Google Trendによると、ニール・パテルブランドは、私が経営するビジネスの一部よりも実は大きいことが分かる。そして、私はこのブランドを活用して、契約を勝ち取ることが出来るのだ。

ビジネスと自分自身の双方を宣伝することだって出来るはずだ。私は随分前からこの取り組みを行っており、素晴らしい効果をあげてきた。

最終的に会社の収益増加につながるため、個人のブランディングを行う人は増えていくだろう。また、会社のブランドをアピールする上で貢献してくれるため、企業は、強力なブランドを持つ人材を採用したいはずだ。

ガイ・カワサキとAppleが良い例だ。双方がお互いからメリットを享受していた。

結論

2015年は刺激的な1年になる。検索エンジンによって、SEOがさらに難しくなり、また、ビジネスの世界はより透明度が増し、その結果、新たな機会が姿を現す。

変化を恐れるべきではない。むしろ、適応する努力をするべきだ。競合者よりも先に適応することが出来れば、勝利を収めることが出来る。

2015年、皆さんはマーケティングにおいてどのような推測を立てているのだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「10 Marketing Predictions You Should Prepare for in 2015」を翻訳した内容です。

前半はSEO関連中心にベタというか、既にそうなっているのでは?という内容が続きましたが、後半にかけて面白くなっていきました、、、と書きたい所でしたが、ニール・パテルにしては意外と普通な内容だった気もします。一般論としてはキレイにまとまっていると思いますけどね。とりあえず地道にコンテンツマーケティングに取り組みつつ結果ソーシャルやSEOの効果を上げていくことが大事かな、と思います。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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