2010年 Twitterの現状と未来図 パート1

公開日:2010/06/24

最終更新日:2024/03/15

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2010年4月に行われたTwitterのデベロッパー向けカンフェレンスから、ブライアン・ソリスがTwitterの現状と未来を語る。貴重な情報も満載、圧巻の内容です。 — SEO Japan

ツイッターの現状と未来図がチャープ・カンファレンス(註:2010年4月14日~15日にサンフランシスコで開催)で明らかにされた。世界中から、開発者、未来学者、記者、投資家、出資者、そして、企業がサンフランシスコのパレス・オブ・ファインアーツに集まり、歴史的瞬間に立ち会った。

一言でチャープでの体験を表現するならば、「深い」が当てはまるだろう。私は、現在、ここに座り、聞いたこと、そして、学んだこと、さらに一般社会への真の影響をすべて抽出しようと試みている。アイデアおよび見識が溢れ、たった1本の記事では記録することも、分析することも、共有することもままらない。そこで、「ツイッターの現状および未来図 パート 1」では、ツイッターが一度も尋ねたことがない 「何があなたを動かすのですか?」と言う質問に対する答えから説明していこうと思う。これから読んで頂く記事を読めば、最初の質問、「今、何をしているの?」、そして、現在の「何が起きているの?」と言う質問に対する答えを見出すことが出来るだろう。

オープニングを前に、ツイーティが公式のiPhoneアプリになることが発表され、ツイッターと開発者のコミュニティの間の緊張は高まっていた。開発者達は突然強引な競合者、ツイッター自身によって、見捨てられ、脅されたと感じていた。

カンファンレンスが開催される前夜、ツイッターは重要なイベントにおいて新たな問題に直面したのだ。未来図を描くだけでなく、開発者コミュニティからのサポートと貢献を再び勝ち取らなければならなくなった。

「ツイッターは常に開発者の方々を重要視してきました。」とツイッターの共同ファウンダーのエバン・ウィリアムズ氏は断言した。

同氏はさらに「ツイッターは他のどのウェブサービスよりもエコシステムが充実しています。皆さんは、ツイッターを改善するだけでなく、形作る上でも力を貸してくれました。私たち、そして、数百万人のユーザーのためにツイッターを具体化する一翼を担ってくれました。」と続けた。

実際には、ストーリーやイベントは消費者を含む全ての関係者にさらに明るい未来を示していた。しかし、創造性と熱意に欠けるアプリは、かつて手にした価値と注目を得ることが出来なくなる点は明らかになった。そして、ツイッターが急速に洗練されたソーシャルオペレーティング・システム(OS)として台頭しつつあり、その将来の展望はアプリとそのアプリを利用するユーザーに左右されることが明確になった。

Twitterでフォローしよう!

2006年以来、私はメディア、マーケティング、そして、ポップカルチャーにおけるツイッターの将来性とインパクトについて調査してきた。時には、ツイッターのマーケットでの実際の地位を同社が約束していた地位と比べ、複雑な状態を診断するため、ツイッターの決断や思い切りの悪さを公然と疑問視したことともあった。しかし、最終的に素晴らしい現実が私たちを待っていた。過去も、そして、現在も、消費者はかつてないレベルで、そして、計り知れないレベルでツイッターと触れ合っているのだ。

Twitterでフォローしよう…と言うメッセージが至ることろに突然現れるようになった。夜のニュース番組、好きな番組、その合間に流れるCMでも、この明確なリクエストが視聴者に届けられた。しかし、一般の消費者にとっては、ツイッターを利用する意義、そして、フェイスブックやその他のソーシャルネットワークが遥かに明確で一目瞭然の利点を提供している状況で、個人的に活用する上での方向性を把握する際に必要な手順が明確ではなかった。

エバン・ウィリアムズ氏が実際にグーグル検索でデモしていたように、ツイッターが耳を傾けている点は間違いない。しかし、一般の消費者はツイッターを理解していない。

「ユーザーに知ってもらうことから、実際に使ってもらう – この点はなかなかうまく実践することが出来ませんでした。ツイッターは人によって全く異なるツールであるため、これは難問でした。」

確かに。

しかし、最も重要なのは、日常的な利用、そして、学習、貢献、そして、全体的な交流に投資するメリットが大半のユーザーに分かってもらえなかった点だ。

ツイッターは、徐々にではあるが試行錯誤し、恐らく明確な理由を示すことなく利用を制限してきたのだろう。それもこれも全てユーザーに、より効果的にツイッターを使ってもらうためだ。

昨年、ツイッターは以下の取り組みを行った…

1. 登録することで得られる価値をより効果的に描くため、ホームページのデザインを2度変更した。

2. 企業にツイッターのエコシステムに内在する豊富なポテンシャルを理解してもらうために、ガイドシリーズを作成した。

3. つぶやきを超えてトレンドに人間味を与えるため、データを分析し、発表した。

4. 成功を収めた優秀なアカウントに継続的にスポットライトを当てた。

175名の従業員を抱えるツイッターは、ついにデータの中に見られる力を理解するようになった。

数字で見るつぶやき

ツイッターがその使命を説得力を持って理解し、その結果、運命と言う名のハンドルを握り、歴史的ではあるものの、見たところ紆余曲折した関連性および普及を目指して進み始めるまで、4年近くかかった。

2010年4月14日、ツイッターは再び歴史を作った。

カンファレンスで発表されたニュース、アイデア、そして、会話は、圧倒的に前向き前途有望なものが多く、まるでツイッターのスタッフが夜中に突然起きて、運命、使命、そして、普及に向けた道のりを示す啓示を授かったようだった。

同社初の公式カンファレンスの初日に、ツイッターは意図的にチャープを懐疑論および批判への威嚇射撃と位置づけ、同時に忠実なユーザーおよび有名人の情熱に再び火をともすことに焦点を絞っていた。

かつてユーザーの獲得および保持する難題に悩まされたコミュニティに対して、ツイッターは2006年のデビュー以来初めて情報を公開した。

ツイッターは多くの人々が予想していたよりも大きなサービスに成長していたのだ。共同ファウンダーのビズ・ストーン氏によると、ツイッターは1億500万人のユーザーベースを抱えているようだ。ハッキリさせておこう。登録したユーザーの人数とアクティブなユーザーの人数は大きく異なる。しかし、50%を保持していると推測しても、5,000万人以上がアクティブにツイッターを利用していることになり、これは、評価、そして、注目に値するはずだ。

また、ストーン氏はツイッタードットコムに毎月1億8,000万を超えるユニークビジターが訪れ、ツイッターのトラフィックの75%が外部のアプリを経由している事実を発表した。現在、ツイッターには毎日30万人のユーザーが加わり、昨年と比べると、1,500%成長しているようだ。

ツイッターの検索もまたマーケット全体で台頭しつつある。グーグルはもちろんのこと、ユーチューブにさえも大きくリードを許しているが、毎日6億以上の検索クエリを処理し、アプリケーション・プログラム・インターフェース(API)は30億回以上コールされている。

スナップショット:
– 1億500万人のユーザーが登録
– 1億8000万人のユニークビジターが毎月訪問
– トラフィックの75%は外部のアプリケーションを経由
– 毎日30万人のユーザーが加入

Twitter: 文化におけるきっかけ

ここ数年、ツイッターは、テクノロジーとして、コミュニケーションのメディアとして、そして、最終的には社会の発展のきっかけとしての駆け出しのプラットフォームの役割を堂々と調査し、定義してきた。少なくとも、ツイッターは、私たちを動かす経験を通して、無意識のうちに同じ考えを持った人たちとつながりを持つ能力を明らかにする、集団的なコラボレーションを体現してきた。 ツイッターはリアルタイムウェブの鼓動を生み、またその象徴となった。その一方で、ツイッター自身が人類の地震計として台頭し、デジタル世界の文明を魅了する、話題のイベント、テーマ、そして、トレンドへの扉を開いてくれたのだ。

2007年3月、ツイッターはSXSWでスポットライトを浴びた際に一般ユーザーの注目をテストした。

2008年、エジプトでジャーナリストが逮捕された。この件をフォロワーに伝える同氏のつぶやきがきかっけとなり、助けを求める叫びが世界中に配信され、最終的に同氏が釈放される上で大きな役割を果たした。

1年前と少し前、俳優のアシュトン・カッチャー氏がCNNに挑戦状を叩きつけ、フォロワーを100万人集めた初のユーザーになった。

2009年6月、イランの選挙、そして、その後の政情不安がツイッターを通して世界に伝わった。

サービスの提供開始から現状に至るまで、ツイッターは無数の人々の体験談、そして、地震、飛行機事故、勝利、敗北、その他のあらゆるイベントと密接に絡み合ってきた。

ツイッターの世界は、ソーシャルネットワークを遥かに超えている。私たちのあこがれを具体化し、多くの人々に潜在的な評価を得る舞台を与えたのだ。ユーチューブは、ウェブカメラのレンズに立ち向かうことを厭わない多くの人々を鼓舞し、その結果オンラインや現実世界の友人や赤の他人からアクティビティが生じたが、ツイッターはマイク、舞台、そして、オーディエンスを、心、精神、そして、注目を140文字で魅了することが出来るユーザーに与えたのだ。

ツイッターがソーシャルネットワークを考案したわけではない。また、その他のソーシャルネットワークだけでなく実生活にも広がった@や#を作成したのもツイッターではない。しかし、ツイッターは遥かに深い影響を人間に与えている気がする。名詞、そして、動詞として、つぶやきは内面に押し込まれていた外向性、および、ソーシャルな会話の栓を開け、解放した。ツイッターは、プライバシーや結果に関する私たちの懸念を緩和し、フォロワー、反応、リツイート、お気に入り、そして、オンラインおよびオフラインの私たちの全ての行動の価値を証明する知り合いのネットワークを介しての参加および貢献によって、私たちに自信を植え付けてくれたのだ。


#ハッシュタグ

私はソーシャルメディアの「私」が個人的に影響を与える仕組みを調べるため多大なる時間を費やしてきた。多くの人々がブログ、ツイッター、フェイスブック、そして、その他のソーシャルネットワークを利己主義および自己中心主義を煽った戦犯として批判しているが、私はツイッターが、新しい世代に活力、自覚、そして、情熱を持って耳を傾け、学び、コミュニケーションを取る力を授けたと考えている。そして、私たちは状況をアップデートする度に、投資と意図の力と幅を反映する異なるレベルで地位を獲得する。このように私たちは、活気があり、充実した文化を形成する取り組みの一翼を担うため、意図的に自己の利益から「自己」を外するこで、勇気を与えられ、そして、見返りを得ているのだ。これがユーザーを単なる住民から真の後援者、そして、関係者への脱皮させるきっかけとなる。

ツイッターは私たちユーザーのおかげで今の地位を築いた。そして、今後の展開および真のインパクトもまた私たち、つまりツイッターの民主主義を形成するユーザーに左右されるだろう。良き友人であり、デジタル世界のコメンテーターでもあるストウ・ボイド氏は「感動させるのは私たちの踊りだ、楽器ではない。ツイッターを躍動させるのはコードではない、私たちだ。」と述べている。

ツイッターは、鼓動を打ち、呼吸をする組織となり、その特徴は私たちのつぶやき、そして、私たちがフォローする人々のつぶやきによって決められ、具体化されていった。しかし、その本質は私たちユーザー、そして、私たちの理想によって定められている。ツイッターは社会の一部となりつつあり、私たちが関係を構築する方法を変え、そして、私たちを結びつける新しいコミュニケーションのパターンを導き出している。

「つぶやくべきか、つぶやくべきではないか」と言う問題ではない。つぶやきは既に文化の一部になっており、社会の発展における1つのチャプターを形成している。

次回のパート2ではツイッターの最新の収益化戦略を分析し、パート3ではチャープで公表された新しい機能、テクノロジー、提携を見ていきたい。


この記事は、Brian Solisに掲載された「The State and Future of Twitter 2010: Part One」を翻訳した内容です。

カンフェレンスに参加した気になる程の充実した内容でした。特にコメントもいりませんかね。パート2、パート3も近日中に紹介します! — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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