ソーシャル検索を意識してブランドを最適化する10ステップ

最終更新日:2024/03/04

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昨年頃から、検索エンジン以上にTwitter、Facebookなどのソーシャルサイト経由のサイトヘのトラフィックが増えた、という報告が様々な所でされるようになりました。実際、SEO Japanも記事単位で考えるとアクセスの大半はソーシャル経由です。ソーシャル経由のアクセスを増やすには、共有されるようなコンテンツを作ることが第一ですが、より戦略的にプロセスに落として行うことでさらに最大化していくことも可能でしょう。ソーシャルメディアの論客ブライアン・ソリスがソーシャル時代の検索について語ります。 — SEO Japan

フェイスブックは、米国で2番目にビジターが多いサイトの称号を昨年ヤフー!から奪った。フェイスブックはその他のソーシャルネットワークとともに、ソーシャルおよび検索の合流点を作り出している。これが社会として情報を発見し、共有する私たちを変え、その結果、注目が導かれ、促進される場所を変えていく。


情報源: Mashable

勘違いしてもらいたくないことがある。注目は従来の目的地のサイトから移動しており、ソーシャルフィード、アクティビティ、そして、ソーシャルグラフの焦点を1回のクリック可能な閲覧画面に集める個人のアテンション・ダッシュボードに固定されるのだ。これは、あらゆる意図および目的において、私たちが情報を発見し、そして、共有する仕組みを変えていく。事実、ニールセンによると、現在、ソーシャルな消費者の20%は、主なナビゲーションハブとしてソーシャルネットワークを利用し、適切な場所に向かうためにネットワーク内部の人々やトレンドのテーマに頼っているようだ。

メディアのサイトやブランドにとって、的を絞った、野心的なソーシャルネットワーキングの最適化は、注目を集め、顧客、仲間、トラストエージェント、そして、彼らに影響を与えるインフルエンサーの行動を決定する上で有益な役割を担う。

リファラーのトラックは、従来型の検索からソーシャルネットワークにすぐに移るだろう。場合によっては、あまりにも早く移るため、注意する必要がある。

Gigyaはコンピートから2009年11月にデータを受け取り、このデータによると、一流のメディアのサイトの一部は、既にソーシャルネットワークによるトラフィックへの多大なインパクトを理解しているようだ。例えば、USA トゥデイは、ソーシャルネットワークからリファラーのトラフィック全体の35%以上を獲得し、グーグルからのトラフィックはわずか6%であった。ピープルマガジンは、ソーシャルネットワークからリファラーのトラフィックの23%が寄せられ、グーグルからは11%であった。そして、CNNに関しては、ソーシャルネットワークから11%、そして、グーグルからは9%であった。

ソーシャルネットワーク経由のリファラートラフィックは今後も増加する一方である。私たちは新たな情報を把握し、そこでは注目が集中し、注目の窓が開き、新しい、ソーシャルに影響を受けたコンテンツをクリックすることが可能な状態になっている。

検索およびコマースのソーシャル化が、ある行動によって推進されているなら、それは共有だ。共有エコノミーが、かつて評価も認識もされなかったとしたら、今こそ熟考および分析を行う必要がある。共有エコノミーでは、ライク、リンク、リツイート、アップデート、コメント、そして、フェイスブック、ツイッター、グーグル・バズ、マイスペース等での共有の数によって貨幣が決まる。そして、ソーシャルメディアが行き渡るにつれ、そのインパクトは大きくなる。そのため、コンテンツを発見し、容易にソーシャルウェブで共有することが可能な手段を個人に提供する取り組みは、ソーシャル検索およびソーシャルメディアの時代でブランドが生き残るため、最も重要な取り組みと言えるだろう。

先日投稿したエントリのなかで、テッククランチのエディター、Erick Schonfeld氏は、Gigyaから提供を受けたデータを基にソーシャル共有の状態を調査していた。GigyaはABC.com、NBA.com、PGA.com、Answers.com、そして、ロイターを含む、5,000を越えるコンテンツサイトで共有ウィジェットを動かしている。この調査では、Gigyaのネットワークで30日の間に100万近くのアイテムが共有されていることが分かった。ソーシャル共有の数ではフェイスブックが1位を獲得しており、その背中をツイッターが追っている状況が見えてきた。

アイテム共有の分布
フェイスブック: 44%
ツイッター: 29%
ヤフー!: 18%
マイスペース: 9%

しかし、これは氷山の一角に過ぎない。フェイスブックだけでも同ネットワーク内で毎週50億以上のコンテンツが共有されているのだ。

60万サイト以上にインストールされた共有ネットワークのAddThis(アドディス)によると、フェイスブックはここでも1位を獲得しているが、eメールが2位につけ、そして、なんと印刷媒体、そう、あの印刷媒体が3位に入り、ツイッターが4位を獲得している。

トップ10に入ったサービス
フェイスブック: 33%
Eメール: 13%
印刷媒体: 9%
ツイッター: 9%
お気に入り: 8%
グーグル: 6%
マイスペース: 6%
ディグ: 3%
ライヴ: 3%
デリシャス: 3%

世界で4億人を超えるユーザーを持ち、急速に成長を続けるフェイスブックは、あらゆるブランドやメディアのサイトにとって、コンテンツおよび交流において欠かせない場所である。

2010年2月、ニールセンは、フェイスブックのユーザーが平均で1ヶ月間に7時間同サイトを利用しており、それぞれのソーシャルグラフで共有を行ったり、連絡を取り合っていると発表した。コンピートのデータでは、フェイスブックはグーグルに次いで2位を獲得している。

ソーシャルアーキテクチャ: つながる仕組み & 経験を決定する仕組み

Gigyaは先日ソーシャル検索への移行、そして、その重要性およびクラウドの参加への依存を記録した、ホワイトペーパーを発表した。

このリサーチの結果として、Gigyaは、オンラインのビジネスはソーシャルネットワークからリファラーのトラフィックを得るために最適化を実施する必要がある点を認めた。

ソーシャルフィード – フェイスブックやツイッター等のソーシャルネットワークで共有される友達のアクティビティのストリーム – の登場により、消費者はより簡単に信頼できる個人の関係に依存し、オンラインで読む価値のあるアイテム、視聴する価値のあるアイテム、遊ぶ価値のあるアイテム、そして、買う価値のあるアイテムを特定することが出来るようになった。

情報はすでにソーシャル化を始めている。

現在と未来の違いは、関連性と普及の間に作る道路と橋によって決まってくる。

コンテンツを配信するだけで十分な時代は幕を閉じた。検索システムを結び、ソーシャルネットワークで情報を探している消費者を既存の静的なウェブサイトに呼び込む取り組みは時代遅れである。そして、友達やフォロワーを獲得しても、彼らのフィードおよびオンライン、そして、最終的には現実世界の経験に価値を返す能力がなければ有効に働かないだろう。私たちは重要なデジタル化およびソーシャル化への初歩的なステップを進歩だと勘違いして混乱している。

意義深いコンテンツを作成して、オーディエンスがお互いにコミュニケーションを取り、共有し、反応したくなるソーシャルオブジェクトと接触する場所にコンテンツを結びつけるのは私たちの新たな役割である。同時に私たちはコンテンツを最適化し、見つけやすくして、そして、人々が今日も明日も交流するネットワーク内部で共有するプロセスを簡素化するツールやサービスを統合する必要がある。つながりのあるソーシャルな経験を生み出すことで、コンテンツとコミュニティを活性化し、ブランド化した情報の請負人と言う新しいジャンルの人々に力を与えるのだ。

まずは、ソーシャルウェブにおけるつながり、そして、経験を強化および最適化することから全てが始まる。そこで、自分のサイトおよび事業戦略に向く活発なソーシャルネットワークで参加と共有を呼び掛ける必要がある。

ソーシャル検索を意識してブランドを最適化する10の手順

1. サイトを現代化およびソーシャル化して、ビジターが期待する経験を補う

2. サイト、そして、すべてのソーシャルオブジェクトを従来の検索、ソーシャル検索、そして、リアルタイム検索に向けて最適化する

3. 意義深く、そして、魅力的なソーシャルプロフィールを消費者が活発に活動するサイトで作成する(今後の活動場所を考慮しながら)

4. すべてのネットワークに対して、関連するコンテンツを作成し、配信するための編集用のカレンダーを策定する

5. ホームサイトをソーシャルネットワークに対応させ、最大限の交流を促す(フェイスブック、ツイッター、リンクトイン、マイスペース、グーグル、ヤフー!) – 独自のログインシステムを廃絶する

6. ソーシャル共有機能を交流の起点に統合し – ページ上に維持する

7. コンテンツをワンステップでソーシャル配信することが出来るようにする

8. コンテンツおよびソーシャルオブジェクトを関係者およびソーシャルネットワークの案内人に自ら紹介する

9. 目的地で自分の望む経験を決定し、生みだす経路、そして、コール・トゥ・アクションを作成する

10. アクティビティを観察し、経験および共有を改善する方法を探し出す

おまけ: 声を与え、共有をより個性化し、背景を作り出す

検索と事業の未来はソーシャル

その通り、検索の未来はソーシャルである。と言うよりも、かつて、メジャーなメディアおよびブランドの独断で情報を与えられていた人々によって現在行われている情報の発見および普及の未来がソーシャルと言ったほうが適切かもしれない。

検索の急激な進化が、従来の検索アルゴリズムおよび目的地を、ソーシャルグラフ、ソーシャルネットワーク、セマンティック、そして、リアルタイムを決める新しい公式とサービスを融合させている。ソーシャルが、全ての検索が基礎とする軸になると、進化したSEO/SMO、そして、それぞれのソーシャル・キャピタルの水準によって補われ、円熟するヒューマン・アルゴリズムは、私たちがオンラインで共有するコンテンツおよびソーシャルオブジェクトの序列、配置、そして、見つけやすさにプラスに働くのだ。

グーグルとビングは既に全面的な変更をアルゴリズムに加え、ソーシャルウェブおよびリアルタイムウェブのアクティビティを結果に含んでいると報告している。また、グーグルがグーグル・バズを慌ててPRした理由もここに隠されている。 情報とアクティビティは、ソーシャルネットワークの仲間の集まりによって影響を受ける。そして、彼らこそが、交流を通じて、ネットワークの中で私たちが関係を築くべき人々である。

この情報は皆さんの今年のウェブ戦略にどのような影響を与えているのだろうか?

アップデート: eメールも侮れない…


この記事は、Brian Solisに掲載された「10 Steps for Optimizing the Brand for Social Search」を翻訳した内容です。

ソリス得意のアカデミックな表現になっていますが、情報がソーシャル化しているということを理解し、発信する情報がソーシャルで共有され拡散していく仕組みを最大限作り込んで上で、情報発信していこう、というお話でした。記事自体は少し前の内容となり、ソーシャルサイト経由のトラフィックが検索エンジン以上に増えている背景を受けてソリスがソーシャル時代のコンテンツ配信について語った内容になります。SEOでもGoogleのアルゴリズム改善等で今まで以上にコンテンツが重要という話がいわれている最近、改めて考えてみたいテーマでした。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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