進化を続けるTwitter: Twitterの新たな方向性とは?

最終更新日:2024/02/17

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ブライアン・ソリスから昨年のツイッターの進化と、今後のツイッターの方向性について様々な統計データを元に分析した記事を紹介します。 — SEO Japan

2010年は、ツイッターが、見た目は良いものの、優柔不断なティーンエージャーから、自信に溢れた積極的な青年に成長した記念すべき1年であった。まだまだ成熟し、成長する余地は残されているものの、ツイッターの新しい方向性が見え始めている。デザインが代わり、CEOにディック・コストロ氏が就任し、そして、新しい広告プラットフォームが飛ぶように売れ、ツイッターは、いまだ完全には識別することは出来ないものの、それでも間違いないく並外れたサービスに成長している。

少なくとも、ツイッターは私たち一人一人に関わっている。ツイッターは、認識力を与え、声を増幅する効果がある。私たちは共有する経験を通してお互いにつながり、これが、感情と関心によって結ばれるハイブリッドなソーシャルネットワークおよび情報交換の機会を作り出している。テクノロジーの基盤を提供しているのはツイッターだが、人として生活し、見たこと、感じたこと、考えたことを分かち合うことで、ツイッターをユニーク且つ重要なサービスにしているのは、私たちユーザーである。これは贈り物であり、悟りの兆しと言うことも出来るだろう。ニューメディアの哲学者でもあり、良き友人でもあるストウ・ボイド氏が言っているように、「場を盛り上げるのは私たちのダンスであって、会場ではない。ツイッターを活性化しているのは私たちであって、コードではない」。

感覚とデジタルな独り言を組み合わせる行為は、ツイッターを賢く使う上で私たちが学ばなければならない。確かに自由にツイートする権利は持っているかもしれないが、常識が実は常識ではないケースをたびたび私達は目撃している。

ストーリーには必ず様々な面が存在しており、この場合、ツイッター、ユーザー、そして、その間の感情が存在するが、ここで、ストリームの裏側に注目してみようと思う。この物語が発展していく中で成長したキャラクターはツイッターだけではない。皆さん、私、そして、その他の1億5000万人のツイッターユーザーもまたここ1年で変化を遂げてきたのだ。ソーシャルメディアをモニタリングするSysomos(シソモス)が、2009年から2010年の私たちが歩んだ軌跡を表すデータを発表している。

まずはツイッターの人口から見ていこう。2010年、ツイッターは1億人以上のユーザーを抱えていると言われていた。現在、5億5000万人のデジタル市民が利用するフェイスブックには及ばないが、メディア、文化、そして、社会に与えるツイッターの影響は大きい。

ソーシャルバイオグラフィ

ツイッターはデジタルアイデンティティの延長であり、ユーザーは懸念を抱くことなく自分達に関する情報を共有している。2010年、69%のユーザーが自分のプロフィールをツイッターで共有していたが、これは2009年の倍以上に値する。

バイオグラフィはデジタルアイデンティティを確立する一部に過ぎない。過去のインスタントメッセージサービスとは異なり、ツイッターでは私たちは偽名ではなく本名を使うよう勧められている。この点においても大きな飛躍を遂げている。73%が詳細な名前もしくは記述子を利用していた。昨年では、33%しか明らかにしていなかった情報である。この点からも、マイクロメッセージネットワークまたはマイクロブログネットワークから、より個人的なアイデンティティの延長へ変化したことが分かる。

私たちはどこにいるのだろうか?ツイッターでは、82%が居場所を知ってもらいたがっている。しかし、2009年では、自分の居場所を共有していたのは、全体の半数のみであった。

2008年および2009年、グーグルが“履歴書”だったとしたら、恐らくツイッター、そして、フェイスブックはオンラインのキャラクターを策定する上でさらに魅力的な機会を私たちに提供していると言えるだろう。現在、45%のユーザーがツイッターのプロフィールでURLを共有している(昨年は22%であった)。

ツイッターだけでなく、様々なネットワークで、プライバシーが懸念されている。しかし、ツイッターのユーザーは自らの生活を公開し、しかも、自ら望んでそうしている。

ツイープルってどんな人達?

言葉がすべてを語る。自分をいかに紹介するかが、コミュニティを成長させる上で大きな役割を担っている。ツイッターのユーザーは表現が巧みであり、感情と事実を言葉を発する自画像として組み合わせている。愛。人生。世界。友。家族。

2010年は、過去4年間で成長のスピードが最も早かった。たった1年で、ウェブのその他の場所や現実世界では見当たらない情報を発見し、共有することを望み、44%のユーザーがツイッターに参加したのだ。

フォローする人の顔を見れば、ユーザーのことがよく分かる。多くのユーザーがフォローバックを高める戦略として用いているが、適切な人物をフォローする行為は、ソーシャルストリーム内のノイズを分別する役割を持つ。ご覧の通り、1万以上の友達を持つユーザーはツイッターバース全体の0.05%のみであり、1000人以上につながっているユーザーは2.05%のみである。大半のTweeple(ツイープル)、95.8%は、500人以内のネットワークを維持している。

ツイッターの「人気 vs 影響力」について議論が行われることがよくある。影響と人気はそれぞれ異なる。しかし、だからと言って、広範なフォロワーのネットワークを得ること自体は、偉業ではないと言いきることは出来ない。ツイッターで20000人を越えるフォロワーを抱えるユーザーはたった0.06%しかいないのだ。繰り返すが、この傾向はツイッター全体で見られる。1000人以上のフォロワーを持つユーザーは、わずか2.12%である。つまり、その他のユーザーの方が圧倒的に多く、95.9%のユーザーは500人以下のフォロワーを維持している。しかし、影響に注目している人達は、影響とは、ネットワークの質と反響で計測されるのであり、サイズが物を言うわけではない点を心得ている。

パレートの法則、またの名を80/20ルールは様々な事柄に当てはまり、私はいつも驚かされている。ツイッターのエゴシステムでは、ツイッターユーザーの22.5%が、ツイートの90%を投稿している。

0.18%のユーザーが2万5000本のツイートを投稿し、2.7%のユーザーは5000回以上ツイートを送信している。80%を少し超えるユーザーは、ステージに出るのを怖がっているのか、または、自分の気持ちをいまだに整理している最中であり、現在まで500本以下しかツイートを投稿していない。サービスが立ち上げられてから約4年間が経過したが、私は既に9000本以上のツイートを投稿してきた。

現在まで、友達(フェイスブック):フォロワーの比率は重要なベンチマークとして用いられてきた。しかし、これは、ストリームをツイッターのエクスペリエンスの改善に役立たないアップデートで薄めるよう促しているようなものであり、スタッツとしての存在意義を失いつつあると私は考えている。2011年、そして、2012年、eメールおよび過去のソーシャルネットワークで私たちを悩ませた情報の詰め込みに別れを告げ、私達は数字よりも実体を重要視するようになるだろう。

シソモスによると、フォロワー:友達の比率は、フォロワーの人数が1050人に達してもイーブンを維持しているようだ。1050人を越えると、割合はフォロワーに偏り始める。この傾向は続き、友達をフォロワーが上回る。例えば、5000人のフォロワーを持つユーザーは通常3700人の友達を持つ。しかし、フォロワーが1万人に達すると、このバランスは再び均衡する。シモソスは、10000人のフォロワーを持つユーザーは平均で9600人の友達を持つと伝えている。

ツイッターは、私たちが発見し、コミュニケーションを取り、そして、共有する仕組みを今後も変えていくはずだ。この変化が起きるたびに、自分のこと、そして、自分を突き動かすことが何なのかをさらに明かしていくようになるだろう。2011年が始まり、ツイッターのスタッツは今後も右肩上がりに伸びていくはずだが、私たちがツイッターを利用する方法もまた大きく変わっていくのではないだろうか。

最後に皆さんの意見を聞かせてもらいたい。

UPDATE: このエントリのバランスを保つため、Compete(コンピート)を用いてツイッター.comのトラフィックを分析したところ、興味深いことが判明したので伝えておこうと思う。どうやら、米国ではツイッター.comへの訪問数は減っているようだ。2010年の7月から10月の間、訪問数は約2900万から2600万へと徐々に減少していき、2009年の年末の訪問数、2400万に近づいていた。多くのユーザーが第三者のアプリを介してツイッターにアクセスしているが、ドットコムへのトラフィックは成長のポテンシャルの指標として役に立つ。しかし、世界的にみると、ツイッター.comは10月で1億名の訪問数を記録しており、これは2009年の同時期から79%増えている。


この記事は、Brian Solisに掲載された「How Twitter is Changing: A new study reveals Twitter’s new direction」を翻訳した内容です。

成長が鈍化したとか止まったとかいわれることもあるツイッターですがこうしてみると、まだまだ成長過程という感じですね。特に利用者の利用頻度や関わり方がより深くなっているのはツイッターが一時的に流行ったツールだけではなくよりユーザーの生活に密接に関わるツールとして成長しつつあることが伺えます。今後のツイッターの成長、ますます見逃せないですね。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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