被リンクを正当な方法で獲得する7つのヒント

最終更新日:2024/02/17

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久しぶりにSEOの記事になってしまいました。改めて真っ当な視点で被リンク構築の手法を考えた記事です。CrazyEggのCEOが有料リンクに頼らない想像力を活かした被リンク獲得の手法を実例付きでアドバイス。確かにこのヒントを活用できたら有料リンクを買う必要性は一切無し?! — SEO Japan

既に皆が承知だとは思うが、サイトにリンクを張るウェブサイトが増えれば、検索エンジンのランクは上がる。そんな中、現在、テキストリンクをブローカーやウェブサイトのオーナーから購入する等、被リンクを手に入れるためのグレーな方法が出回っている。

これらのグレーな手法は、短期間においては得るものが多いが、長期的にみると主要な検索エンジンから追い出されてしまう可能性があるため、私自身は薦めない。

そこで今回は、短期的なメリットを求める代わりに、正当な方法でリンクを構築し、検索エンジンのトラフィックを増やす方法を紹介していこうと思う。

リンク構築戦略 #1: インフォグラフィック

ミントドットコムは、良質なインフォグラフィックを作成した点でよく知られている。インフォグラフィックとは、ビジュアルでデータを表示するグラフである。例えば、私はアメリカの税制がいかに複雑かを示すインフォグラフィックを作ったことがある。このエントリはディグのホームページに掲載され、2日間でクイック・スプラウトに約2万人のビジターを運んでくれた。

このようなグラフに時間と労力をしっかりと費やせば、ソーシャルウェブでバイラル化する可能性が高まる。その結果、新しいビジターがこぞってサイトを訪問してくれるだけでなく、オーソリティサイトから被リンクがもたらされることになる。因みに後者の方が重要度は高い。

そして、もし皆さんが私のようにコンテンツのビジュアルのパートを作るのが苦手でも、コラム・ファイブインフォグラフィック・ワールドのような企業を雇えば問題はない。

リンク構築戦略 #2: クイズ

ミングル2はクイズの力を活用した初めてのサイトであり、グーグルのランキングにおいて数ヶ月間で超難関キーワードである[online dating]と[free online dating]の双方で1位に登りつめた。

ミングル2は、「吹雪の中で取り残されたら友達を食べますか?」のようなバイラルなクイズを作成することで、この偉業を達成していた。クイズの最後にバッジがあり、このバッジを自分のウェブサイトに掲載することが出来るようになっており、このバッジがミングル2ドットコムに[online dating]または[free online dating]のキーワードと共にリンクバックする仕組みになっていた。

リンク構築戦略 #3: コミック

コミックと聞くと、少しオタクっぽいと思われるかもしれないが、ソーシャルウェブではとても有効な手段である。ジ・オートミールと言う名のサイトは 「テックサポートに電話するぐらいなら、キンタOにパンチをもらったほうがマシだ」のようなコミックを作成している。これらのコミックは、データの正確性などお構いなしだが、とても笑える。

ヤフー・サイト・エクスプローラによると、このコミックは3,000本を超えるリンクを引き寄せたようだ。それでも興味がわかないなら、これならだどうだ。このサイトのページビューは、グーグル・アナリティクスによると、なんと一ヵ月で2,000万回を超えているのだ。

リンク構築戦略 #4: レビュー

良質なコンテンツを作るだけでは不十分だと言っても、リンクを構築することが出来ないわけではない。例えば、私はアメックスのブラックカードのレビューを数年前に投稿したが、このエントリには自然に数百本のリンクが集まった。

私はリンクを要請したわけではないが、このカードの最も詳細なレビューを作成したため、マハロやウィキペディア等のサイトがリンクを張り始めたのだ。

その結果、多数の被リンクが寄せられ、グーグルで上位に格付けされただけなく、(グーグル・アナリティクスによると)このサイトで最も人気の高いブログのエントリとして現在でも確固たる地位を築くことになった。

レビューを書く際のコツは、徹底的に調査し、他のサイトに載っていない情報を提供することだ。そのため、製品もしくはサービスの一部しか取り上げていないなら、このようなレビューを作成することは出来ない。

リンク構築戦略 #5: トレンド

誰だって今後のトレンドを知りたいはずだ。私なら知りたい。

スマッシング・マガジンは、詳細なエントリを綴ることで名が通っている。そのため、ウェブで最も人気の高いサイトの一つに挙げられているのだ。彼らには来る年も来る年も有望なトレンドを分析してきた実績がある。

例えば、同ブログのエントリ「2009年のウェブデザインのトレンド」は内容が濃く、多数のイメージを掲載し、しかも、セクションに分けられているため、とても読みやすい。その結果、このエントリには200本以上のコメントが寄せられ、5,000本近い被リンクがもたらされた。単一のコンテンツとしては十分な結果だと言えるだろう。

リンク構築戦略 #6: リスト

リストは時代遅れである。それは百も承知だが、今でも効果はある。信じられないなら、ディグのホームページに掲載された“トップ10リスト”をチェックしてみよう。ディグによると、500回以上ディグされているトップ10 リストは1,300本以上もあるようだ。リストもまだまだ現役でやっていける。

リスト系のエントリを作成するつもりなら、以下のポイントを肝に銘じておこう:

  • リストの各要素に写真を掲載する
  • 10で止めなければいけないルールはない… スパイスを加え、11や51などの奇妙な数のリストを作ろう
  • その他のタイプのエントリと同じように、誤報を掲載せず、詳細なエントリを綴ろう
  • 要点を述べて、リストにまとめあげよう。多くのウェブサイトが犯す最大の過ちは、すぐに要点を述べるのではなく、大きな前置きの段落を作成してしまう点だ

リンク構築戦略 #7: How-to ガイド

How to ガイドはリンク構築において成功例が多く、企業はこのコンテンツのタイプを中心にエントリを作成している。eHowのようなサイトを見れば一目瞭然だ。このサイトには1,100万本以上の被リンクが寄せられ、アレクサによると米国で43番目に人気が高いサイトのようだ。

How-toガイドを作成するなら、必ず以下の点を実施しよう:

  • 各手順を示す写真を掲載する
  • 各手順を詳細に説明する分かりやすいコンテンツを作成する(誰もが皆さんのように賢いとは限らない)
  • そして、もし可能なならば、製品の出来上がりを紹介する動画を作成する

結論

自然に被リンクの本数を増やすことが出来る方法は多数ある。要は想像力を働かせることだ。当然だが、テキストリンクを買うという簡単なルートを選択することも出来る。しかし、自然なルートを歩む方が長期的な戦略として効果が高く、より良い結果を生み出すことになるはずだ。

どのような方法を利用しようとも、絶対にウェブサイトに関連するコンテンツを作成するようにしよう。例えば、クイズのルートを選択するなら、ミングル2のように100%自分のウェブサイトとマッチするようなクイズを出す必要がある。

それでは最後に、グーグルのエンジニア、マット・カッツ氏がリンク構築に関するアドバイスをさらに5つ紹介する動画を見て頂こう。


この記事は、Quicksproutに掲載された「7 Ways to Legitimately Build Backlinks」を翻訳した内容です。

起業家自ら書いている被リンク対策だけに、新しい視点が多く数多くある「被リンクの集め方」記事の中でもかなり新鮮なアプローチで楽しめました。インフォグラフィックを使う、と言う手法は確かにたまにありますが、一番最初に持ってこられると改めて注目したい手法ですね。例で挙げられているミントの例は確かにインパクトあります。しかしインフォグラフィック専門の会社があることにも驚きました!

SEOやソーシャルメディアのプロの場合、どうしてもパターン化された手法やコンセプトに偏りがちですが、流石筆者は起業家だけであり、自由な発想で様々なアイデアを出してくれていますね。実例付きで解説してくれている所がさらに参考になり、発想のヒントにしたいアイデアが満載でした。新しいアイデアを得るには全く別業界の人と話した方が良いと言う話がありますが、まさにその典型例とも言える内容でした。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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