究極のSEOクイズ

最終更新日:2024/02/17

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SEO by the Seaがお届けするSEOクイズをご紹介。難問揃いですが、SEOエキスパートを自称する皆さん、果たして何点取れるでしょうか?! — SEO Japan

面白そうなのでSEOクイズを作ってみた。

何問正解することが出来るだろうか?

後ほど問題の答えを掲載する。 既に答えを問題の下に掲載した。

1. スタンフォード大学のページランクは何にちなんで名前がつけられたか?

a. ランキングウェブページ
b. サチェル・ペイジ
c. ラリー・ページ
d. パロアルト勾配評価
e. 上記のいずれでもない

2. 以下の検索エンジンのクローリングモデルのうち、人々がウェブページを訪問する仕組みを模倣する点に関して、学術論文、または、特許で提案されていないものはどれか?

a. ランダム(適当な)サーファー
b. ラウディ(騒々しい)サーファー
c. コーシャス(慎重な)サーファー
d. リーゾナブル(合理的な)サーファー
e. 上記のいずれでもない

3. 中退した2人の学生によって設立されなかった企業は次のうちどれか?

a. グーグル
b. ヤフー!
c. マイクロソフト
d. アスク.com
e. 上記のいずれでもない

4. 次の検索ランキングアルゴリズムのうち、マイクロソフトのアルゴリズムではないものはどれか?

a. fRank
b. Ranknet
c. Trustrank
d. Poprank
e. 上記のいずれでもない

5. グーグルのローカル検索アルゴリズムが利用している可能性が低いシグナルは次のうちどれか?:

a. ロケーションの知名度
b. ロケーションの感度
c. ロケーションの認知度
d. ロケーションの信頼度
e. 上記のいずれでもない

6. 以下のページランクのアルゴリズムのうち、マイクロソフトが利用するアルゴリズムはどれか?

a. トピックセンシティブページランク
b. ピジョンランク
c. ブロックレベルページランク
d. ユーザーセンシティブページランク
e. 上記のいずれでもない

7. 以下の選択肢のうち検索ボットの名前ではないものどれか?:

a. ガリバー
b. スクーター
c. ジンボブ
d. スラープ
e. 上記のいずれでもない

8. 本物の検索エンジンのアルゴリズムではないものは次のうちどれか?:

a. SALSA(Stochastic Approach for Link-Structure Analysis)
b. HITS(Hyperlink-Induced Topic Search)
c. SMART(Simple Multi-Attribute Rating Technique)
d. Hilltop
e. 上記のいずれでもない

9. 現在のメジャーな検索エンジンの以前の名前ではないのは次のうちのどれか?

a. Backrub
b. Ben and Jerry’s Guide to the World Wide Web
c. Ask Jeeves
d. MSN Search
e. 上記のいずれでもない

10. 次のうち有名なモデルではないのはどれか(情報検索業界で)?:

a. ベリーピッキング
b. 情報フォレージング
c. センスメイキング
d. オリエンテーリング
e. 上記のいずれでもない

以下に答えが掲載されている。

答え

1. c. ラリー・ページ – ページランクは、元々のページランクの特許の考案者の一人であるラリー・ページ氏の名前にちなんで命名された。

2. b. ラウディ・サーファー –

ランダム・サーファーは1998年にローレンス・ページ氏、セルゲイ・ブリン氏、ラジーブ・モトワニ氏、そして、テリー・ウィノグラード氏によって発表された論文「ページランクの引用ランキング: ウェブに順序をもたらす」で登場する。ランダム・サーファーは、ページで見つけたリンクをランダムにクリックする可能性があるユーザーであり、いつページを去ってもおかしくないタイプである。

コーシャス・サーファーは、Lan Nie氏、Baoning Wu氏、そして、ブライアン・デビッドソン氏が作成したWWW2007のポスター、「ページランクのコーシャス・サーファー(pdf)で注目を浴びることになった。詳細はウェブ検索に信頼をもたらす(pdf)のなかで説明されている。コーシャス・サーファーが、ページが信頼に値すると考えると、そのページのリンクを辿る可能性は高い。そのページが訪れる価値がないと感じれば、ページを去り、ランダムに別の(そしてもっと信頼できる)ページを訪問する。

リーゾナブル・サーファーは、グーグルの特許「ユーザーの行動および特徴のデータをベースに文書を格付け」で触れられている。私はGoogleのリーゾナブル・サーファー: リンクの価値はリンク、文書の特徴、そしてユーザーのデータによって変わる仕組みのなかでリーゾナブル・サーファーの行動を説明している。リーゾナブル・サーファーは、別のページよりも同じページのリンクをクリックする可能性が高く、上述した特許は、検索者が次にクリックするページを決める際の判断材料になり得る、リンク、リンクが掲載されているページ、そして、リンクが向かうページの特徴をリストアップしている。

ラウディ(騒々しい)サーファーがどんな行動を取るのかに関しては私には見当もつかない。

3. d. Ask.com

グーグルは博士号を取得する前にスタンフォード大学を中退したラリー・ページ氏とセルゲイ・ブリン氏によって設立された。

ヤフー!を設立したジェリー・ヤン氏とデビッド・ファイロ氏はヤフー!で成功したためスタンフォードの博士課程を途中で辞退した。

マイクロソフトのポール・アレン氏とビル・ゲイツ氏は異なる時期に学位プログラムを去るものの、学位を得る前にビジネスに乗り出した点は一致する。ビル・ゲイツ氏はハーバード大学を休学し、二度と戻ってこなかった。アレン氏はプログラマーとして2年間働いた後、ゲイツ氏をマイクロソフトを始めるよう説得した直後、ワシントンステート大学を去った。

アスクを設立したギャレット・グリューナー氏およびデビッド・ウォーゼン氏はともにカリフォルニア大学サンディエゴ校の卒業生である。

4. c. Trustrank

ヤフー!もグーグルもTrustrankと呼ばれるアルゴリズムを採用している。ちなみにグーグル版は綴りが異なり、「Trust Rank」である。ヤフー!のアルゴリズムはスタンフォード大とヤフー!が行ったリサーチで生まれ、論文「TrustRankを使ってウェブスパムを退治する」(pdf)にまとめられている。この論文では、ウェブ上でウェブスパムページが特定される仕組みが描かれている。グーグルの特許、「信用に基づく検索結果のランキング」は、ウェブ上に存在する文書に対するラベルや注釈を作成するエンティティ(人物や企業等)の信用度のランキングを確定する。

マイクロソフトがRanknetとfRankについて説明しているリソースは複数あるが、詳しく知りたいなら、論文「ページランクの向こう側: 静的なランキングを学習するマシン(pdf)を勧める。

Poprankはマイクロソフトがウェブで見つけた“オブジェクト”を格付けする方法であり、論文「オブジェクト・レベル・ランキング: ウェブオブジェクトに順序をもたらす(pdf)のなかで紹介されている。

5. d. ロケーションの信頼度

d以外の選択肢はグーグルが申請した特許であり、グーグルがローカル検索に関連する異なる特徴を考慮する仕組み、そして、特定の地域の事業がグーグル・ローカルでクエリに対して格付けされる仕組みを説明している。3つの選択肢の定義については、私が作成したグーグルローカル検索用語集を参考にしてもらいたい。

6. c. ブロックレベルページランク

その他の選択肢の情報源を以下に掲載する:

トピックセンシティブページランク(pdf) – スタンフォード在学中にグーグルのTaher H. Haveliwala氏が発表

ピジョンランク – 2002年4月1日から採用されているグーグルのアルゴリズム

ユーザーセンシティブページンラク – ヤフー!の特許

ブロックレベルページランクは、マイクロソフトの論文「ブロック-レベルリンク分析」の中で説明されているアルゴリズムである。ページランクに似ているが、ページレベルで動くのではなく、ページのセグメント、あるいはブロックに焦点を絞る。単一のページでも複数のセグメントで構成されている可能性があり、それぞれのセグメントが「ページランク」を持つのだ。

7. c. ジンボブ

ガリバー – ノーザンライトのボット。かつては公の検索エンジンであったが、現在は「戦略的リサーチポータル」を開発している

スクーター – アルタビスタが抱える複数のロボットの1つの名前

スラープ – ヤフー!のウェブクローラの名前。マイクロソフトがヤフー!の検索インデックスを引き継いでいるため、今後、スラープが実際にどれだけ動くのかは不明だ。

ウェブクローラは他にも多数存在し、ジンボブと言う名前のボットが存在する可能性はゼロではないが、私は見つけることは出来なかった。

8. c. SMART(Simple Multi-Attribute Rating Technique)

以下にその他の選択肢の情報源を掲載する:

SALSA(Stochastic Approach for Link-Structure Analysis)
HITS(Hyperlink-Induced Topic Search)
Hilltop

SMART(Simple Multi-Attribute Rating Technique)と呼ばれるプロセスは実在するが、検索エンジンとは関係ない。

9. Ben and Jerry’s Guide to the World Wide Web

これはひっかけ問題だ。Backrubはグーグルになり、Ask Jeevesは「Jeevs」を取り払い、MSN検索はウィンドウズ・ライブになり、そして、ビングへと進化していった。ヤフー!は「Jerry and David’s Guide to the World Wide Web」として始まった。ちなみにBen and Jerryはユニークな味のアイスクリームを販売している。

10. e. 上記のいずれでもない

Search User Interfacesと言う書籍の章「Models of the Information Seeking Process」で、これらの異なる情報を求めるモデルが分かりやすく説明されている。この書籍は無料でオンラインで提供されている。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「SEO Quiz」を翻訳した内容です。

さて、みなさんは何問正解できたでしょうか?!私は恥ずかしながら10問中4問しか正解できませんでした。。。ページランクがラリー・ページの名前から来ていたことさえ忘れていました 汗 ま、SEOを実践する上で知らなくても良い超マニアックな技術知識か雑学的なネタも多かったからですね。と、一応言い訳しておきます 🙂 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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