ブランドをソーシャル検索と共有に最適化させる11のステップ

公開日:2010/05/07

最終更新日:2024/02/17

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昨日に続いてブライアン・ソリスによるソーシャルメディアの活用方法を紹介。ブランドがいかにソーシャル対応していくべきか、その具体的なプロセスを11に分けて説明してくれました。最近言われるソーシャルメディア最適化 / SMOは1プロセスとして、より幅広い概念で解説しています。 — SEO Japan

パート 1では、ソーシャルメディアでブランドを見つけてもらう方法および共有してもらう方法に焦点を絞って説明した。Gigyaによるホワイトペーパーを読めば、ソーシャル検索へのシフトチェンジ、そして、その結果の重要性、さらには、集団の参加への依存における正当性を理解することが出来るだろう。要するに、オンラインビジネスは、リファラーのトラフィックをソーシャルネットワークから獲得するために最適化を行う必要があるのだ。

ソーシャルフィード(フェイスブックやツイッターのようなソーシャルネットワークで共有される友達のアクティビティのライブストリーム)の登場によって、消費者は容易に、オンラインで読む価値のあるもの、見る価値のあるもの、遊ぶ価値のあるもの、そして、買う価値のあるものを信頼できる個人に頼り、特定することが出来るようになっている。

しかし、個人的には、トップ10リストはあまりにも多すぎると思う。また、私は変わった数が好きなので、このリストは10を通り越して11まで進んでしまう!” それでは共有およびソーシャル検索に対する最適化の11のステップを紹介していこう。

1. キーワード

これは基礎中の基礎であり、つまらないと思う人も多いだろう。しかし、触れないわけにはいかない。ソーシャルメディアはマーケティングおよびコミュニケーションにおいて新しいプレイヤーを常に招いている。従来型のSEOの取り組みにキーワードが欠けているなら、プラットフォームやネットワークに関わらず、関係者が関連する情報を探すために利用するキーワードをすべて見直す必要があるだろう。

2. ブランドのメディア化

基本的に、ブランドとして望ましいオーディエンスの注目を得ようとするなら、タイムリーで、関連性があり、魅力的で、共有可能なコンテンツを作成しなければならない。コンテンツの作成は、方程式の一部に過ぎない。リズムを作り出し、作品を彼らの友人やフォロワーに紹介してもらおう。

コンテンツの内容と配信スケジュールを規定するところから始め、関連するコンテンツを作成し、すべてのネットワークでリズミカルに、そして、信念を持って配信するのだ。リアルタイムおよびソーシャル検索の時代においては、ブランドが業界のCNNとなり、同時に、コンテンツと経験をソーシャル化し、影響力の及ぶ範囲と意識を広める必要がある。

3. エクスペリエンスを特定する

サイトを近代化し、ソーシャル化して、ビジターが期待する“2010年感”を引き立たせよう。誰かがコンテンツを紹介され、サイトもしくはランディングページを訪問するときのことを考え、魅力的なフォーマットで当該のコンテンツを提示し、ビジターのソーシャルグラフで共有してもらえるように適切なフックを整えておこう。多くのウェブサイトは、ウェブ1.0の時代にとどまり、動的且つ双方向的なエクスペリエンスをもたらすソーシャルネットワークへの出口を用意していない。

4. 並はずれた存在感を作り出す

オーディエンスが既に活発に活動している場所、そして、彼らが実験を行っている場所に向かおう。関連するネットワークで、魅力的で、説得力があり、個性的なソーシャルプロフィールを作成しよう。その際に利点が分かるように強調しておこう。背景を基に関係を築き、協力、反応、評価、そして、価値を加えたコンテンツの作成および配信を通じて、これらの関係を強化しよう。

5. ソーシャルメディアの最適化(SMO)

サイトおよびすべてのソーシャルオブジェクトをステップ1で特定したキーワードを基に従来の検索、ソーシャル検索、そして、リアルタイム検索を考慮して最適化しよう。次に、タイトル、ディスクリプション、タグ(キーワード)、リンク、そして、積極的なコンテンツの売り込みを通して巧みにソーシャルオブジェクトを表現し、特定する作業に時間とリソースを投資する。そうしたら自分の存在を知ってもらいたいコミュニティが定める方法でコンテンツを作成しよう(ブログのエントリ、つぶやき、動画、写真等)。

6. ソーシャル検索

グーグルやその他の検索エンジンはソーシャル検索を結果に加える試みを実施ている。共有およびソーシャルネットワーキングの統合が、求めるオブジェクトをクリックしてもらえる確率を改善するのだ。データによると、eメールに加え、ビジターはコンテンツをフェイスブック、ツイッター、ヤフー!そして、マイスペースで共有しやすいと感じているようだ。

7. ソーシャルインフルエンサーとつながりを持つ

注目のスパンは徐々に短くなり、興味深いコンテンツと言えども目にもとまらぬ速さで通り過ぎていってしまうため、ブランドは積極的に関連する情報を、ソーシャルメディアの案内人たちに届ける必要がある。彼らは、私たちがテーマや背景に沿って紹介するオブジェクトに信頼性を添え、会話や議論の口火を切るからだ。

8. ヒューマンアルゴリズムを採用する

グーグルは、リアルタイムの検索結果に対するヒューマンアルゴリズムの類の実験(註:リツイート数や発信者のオーソリティをランク評価に取り入れるなど)を既に始めている。ソーシャル資本の水準が、私たちがオンラインで分かち合うコンテンツとソーシャルオブジェクトの階層、配置、そして、見つけてもらえる可能性に関係してくる。そのため、ストーリーを共有してもらえるようにソーシャルインフルエンサーとつながりを持つだけでなく、会話が豊富な意識を生み出すことが出来るように、公の場および裏ルートで個人を特定し、接触する必要があるのだ。

9. ソーシャルアーキテクチャ

マーケットの重要人物がコンテンツをいかにして発見し、消費し、共有しているかを分析し、関連するコンテンツプラットフォーム全体へのワンクリックのソーシャル機能を統合しよう。また、最も有望なトレンドの最新情報を常に把握する必要がある。なぜなら、ソーシャル分野の共有は引き続き急激に発展していくからだ。

さらに、専用のログインシステムをやめて、フェイスブック・コネクトやツイッターのログイン等、広域なソーシャル的なログインを導入することを考慮しよう。これらのシステムは、それぞれのソーシャルグラフへ戻る、ホストのサイトでのリアクションを通して、ソーシャルエフェクトを引き出す点を考えて開発されている。これは、質の高いビジターを引き寄せるために、関連するネットワークへの目的地と以前は考えられていたサイトからのコンテンツの範囲を広げる効果がある。

10. コール・トゥ・アクション

オーディエンスに魅力的なコンテンツを共有する価値がある点を思い起こさせるコール・トゥ・アクションを利用しよう。すぐにこの作業を実施するツールを統合するだけでは不十分であり、催促する必要がある。しかし、共有してもらうことがゴールではない。仕上げとして、共有に加えて、エントリ、retweet、like等のレスポンスを引き出し、目的地およびコール・トゥ・アクションに関して自分の望む経験を特定し、その経験を生み出す道筋を作り出すのだ。

オーディエンスから引き出し、1~9のステップに組み込みたいアクティビティを特定しよう。発見および会話をもたらす何かをオーディエンスに与えるのだ!

11. 耳を傾け、対応する

意見を聞く場を設け、共有、発見、クリックスルーの数等、すべてのアクティビティをモニタリングしよう。そして、共有の数を増やす方法、および、エクスペリエンスを改善する方法を探し出そう。

もし、コンテンツのソーシャル化が、統制的な特徴により決まるなら、共有と発見が重要になる。共有経済の通貨は、like、リンク、retweet、アップデート、コメント、そして、フェイスブック、ツイッター、グーグルバズ、マイスペース等での共有によって決まるのだ。

オーディエンスがソーシャル・オブジェクトを見つける、もしくは共有するかに関する可能性や全体的な影響度こそが、ブランドの力が及ぶ範囲を広める。なぜなら、ソーシャルメディアは拡散する一方だからだ。コンテンツを発見するためだけでなく、積極的にソーシャルウェブ上で共有してもらうために必要な手段を提供しよう。管理型検索、ソーシャル・インフルエンス、そして、流動型の注目が織りなすこのご時世、この取り組みはビジネスの生存には欠かせない。

このエントリはもともとはサーチ・エンジン・ウォッチにゲスト投稿した


この記事は、Brian Solisに掲載された「Optimize Your Brand for Sharing and Social Search in 11 Steps」を翻訳した内容です。

言葉が横文字多用のマーケティング用語的?で分かりにくいかもしれませんが、書いてあること自体は順番に読んでいくと素直に理解できる内容ばかりと思います。キーワードの選定から始まり、メディア化&コンテンツ配信、ソーシャルメディア最適化(SMO)、、、とソーシャルメディアマーケティングの基本的な流れですよね。

後半は聞き慣れない言葉も出てきますが、インフルエンサーとのつながりはブログの時代から重要なことでしたし、ソーシャルアーキテクチャは難しく聞こえますがワンクリックのソーシャルブックマーク登録も含めてソーシャルメディアと連動させようと言う話。コール・トゥ・アクションは、ユーザーに動いてもらうための仕掛けや問いかけが必要と言う内容で、最後の11番目はやっぱり顧客の声に「耳を傾け、対応する」ことが重要と言う基本的な話でまとめています。

元々サーチエンジンランドにソリスがゲスト投稿した記事だけあって、ブランドのソーシャル化、ソーシャルブランディングとでも言えば良いのかな、のプロセスを分かりやすく説明してくれた記事でした。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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