ビジネス・ファウンダーの終焉

Instigator Blogから新しい起業像に関する話題を。ネットの普及やテクノロジーの発展で従来の起業家のモデルは変わりつつあるという内容。これから起業したい人は読んでおくと参考になるかも。 — SEO Japan

スタートアップチームの構成として広く受け入れられているものは、1人がビジネス・ファウンダーでもう1人がテクニカル・ファウンダーである。これは、理論的には筋が通っている。1人が製品を作ってもう1人がそれを売るのだ。しかし、実際にはそんなに簡単な話ではない。

少し前に私は、ファウンダーは周囲と連携を取らずに仕事をすることはできないと書いた。もしもビジネス側の人間が技術サイドにタッチしなかったり、その反対のことがあれば、たくさんの問題を引き起こす可能性がある。ここ数カ月で複数の起業家と話をしてみて、私は自分の考えをさらに一歩先へと進めることにした。つまり、ビジネス・ファウンダーは死んだということだ。

私たちは、より多くのスタートアップが2人のテクニカル・ファウンダーで共同設立されるのを目にするようになっている。それは、彼らが暗い部屋に座って一晩中コードに取り組むことができるという意味ではない。全くもってその反対なのだ。しかし、技術側の人間も、自分たちのビジネスの築き方についてより多くの知識をつけてきている。彼らは、カスタマーサービスや口コミの輪やユーザー獲得やマーケティングといったようなことについて学び、積極的に把握しようとしている。彼らは、従来のビジネス・ファウンダーの責務を引き継ぎながら、製品開発やコーディングの近くに居続け、かつ積極的に取り組むのだ。

技術的なノウハウを持っていない古典的なビジネス・ファウンダーの価値は著しく下がっている。それは、会社が製品やマーケットフィットを見いだしていて、すでに拡大する準備ができているなら違うかもしれないが、早い段階でスタートアップは純然たるビジネス・ファウンダーなしで成功しているのである。

“新しい”ビジネス・ファウンダーとは、テクノロジーを収集して製品を作ることができる人物である。それは、A/BテストのためにランディングページとWordPressサイトを一緒にハックできる人物。それは、アナリティクスを収集することができる人物。それは、プロダクト・マネージメント(“プロジェクト・マネージメント”はない!)を任される人物。従来のビジネス・ファウンダーはこれらのスキルを今すぐに身につけるか、そこから離れるかのどちらかしかない。なぜなら、テクニカル・ファウンダーが彼らの領域に積極的に入って来ているからだ。そして、テクニカル・ファウンダーはこれらのビジネスの要素を理解し、受け入れ、優れていなければならない。そうあるはずなのだ。

あなたが自分のスタートアップについて考え、“誰が顧客に話すのか?”と自問する時、それは、2人のファウンダーのうちのどちらか1人であるべきではない。両方のファウンダーが顧客に話をすべきなのだ。両方のファウンダーが初期のカスタマーインタビューに対応すべきなのだ。そして、あなたが“UIやプロダクトフローをデザインしたりすることに関わるのは誰か?と自問する時、その答えは全員である。

従来のビジネス・ファウンダーは終焉を迎えた。 しかし、それはスタートアップがテクノロジーを重視しビジネスを無視するということではない。全くその反対である。今日のスタートアップにあるほとんどのリスクは、マーケットリスクであってテクニカルリスクではない。重要なのは、マーケットリスク、解決すべき問題、市場機会、買収戦術、価格設定などを特定する人物が、ソリューションを築くべき人物と同じであるということだ。スタートアップにいる全ての人がビジネス・ファウンダーなのだ。そして、全ての人がテクニカル・ファウンダーなのである。


この記事は、Instigator Blogに掲載された「5 Computer Illiterate People Who Make Money Online」を翻訳した内容です。

10年前とは考えられない程、低コストでウェブサービスを立ち上げられるこの時代、起業に必要な・求められる人の質も代ってくるのでしょうね。経営を見る人間(CEO)と技術を見る人間(CTO)のツートップで役割分担して事業を進める方式が少し前まではある種、ネット企業の理想のパターンとして見られていたと思いますが、確かに今の時代はスタートアップであればCEO=CTOで十番回せる場合も多いでしょうし、分かれているにしろお互いの能力がより求められる時代になっているのかもしれません。喜ばしい面とチャレンジングな面、両方があると思いますが、そもそも日本は米国に比較してテクノロジーを分かる人間で経営を分かる人間が少ないといわれることも多いのは事実です。とはいえ経営なんてやりながら学んでいくことですし、テクノロジーに強い人は経営を見る人がいないことを恐れず起業にチャレンジしてほしいですね! — SEO Japan
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