現在の日本のインターネット業界で検索エンジンマーケティングと言う手法はまだ確立されていませんが、同様に検索エンジン最適化などの手法に対しても「検索エンジンの裏を掻いたプロモーション方法」「まともな企業サイトは行わない小手先のテクニック」などと言う認識がまだまだ存在しているようです。それらの誤解の元、検索エンジンを活用した有効なマーケティング手段が多くのウェブサイトで有効利用されていない状況が続いています。
これらの誤解が存在している理由は、インターネット、そして検索エンジンが登場した当時から多くのウェブマスターが自分のウェブサイトをPRすべく様々な形の検索エンジン最適化を行ってきた背景があります。莫大な広告費をかけることなく、効果的にウェブサイトを宣伝できる手段として検索エンジンはインターネットの歴史と共に世界中にウェブマスターに利用されてきました。その過程で多くのウェブマスター、インターネットマーケターによって検索エンジンの検索アルゴリズムを応用した様々な「トリック」が生み出され、利用されてきました。
同時に一部のウェブマスターにより検索エンジンが不当に利用され、ユーザーが検索エンジンでキーワード検索する際に、全く関係ないウェブサイトが表示されたり、特定のウェブサイトのページが何ページにも渡って表示され、目的の情報が見つからないまま検索を諦めてしまうと言うような事態が発生しました。特にアダルト関連サイトなど、宣伝手段の是非を問わないサイトによって乱用されたため、結果的に今に至っても「検索エンジン最適化は不正行為」と言うようなイメージが幅広く定着したままです。
しかし同時に検索エンジン側も黙っていたわけではなく、検索エンジンアルゴリズムを改善、更新を常に行い、また新規検索アルゴリズムや検索技術を新たに導入して不当な方法で登録されたウェブページが上位に表示されない仕組みを開発してきました。また毎日何千何万何十万と言うウェブサイトが新たに誕生している現在、従来の検索アルゴリズムではユーザーニーズにマッチする検索結果が提供できない、と言う問題も新たに発生しました。
その仮定で進化する検索エンジン需要についていけなかった検索エンジンは衰退し(Altavista、WebCrawlerなど)、全く新しい検索アルゴリズムを導入したGoogle(今や日本の検索の70%がGoogleを利用して行われていると言われています)やWisenut(日本ではLycosが導入)なども登場し、従来の不当な検索最適化のテクニックは徐々に排除、または効果が全く無くなる結果となっています。
同時により優れた検索エンジンが登場してきたことで、検索エンジンの重要性はますます増し、ウェブサイトにとって検索エンジンを有効なプロモーションツールとして活用していくことはますます重要になっています。また検索エンジン最適化も従来の表面的なHTML編集などのテクニック以上に、関連サイトとのリンクやサイトのテーマ化など(上位表示セクションをご覧ください)様々な要素が必要とされるにいたり、総合的なウェブサイトのビジネス戦略の中で検索エンジンマーケティングを考慮する必要が出てきました。
そんな状況の中、自称「検索エンジン登録の名人」が副業代わりにウェブサイトの最適化をする時代は終わり、ウェブサイトの総合マーケティング戦略の中で検索エンジン最適化、ウェブポジショニングプランを提案、実行できる検索エンジンマーケターが求められる時代へと進化を遂げています。
上記は米国の検索エンジン業界の歴史をたどった内容ですが、日本でも多少の時間のギャップはあるとは言え、同様の状況が起こってきてに違いはありません。逆に言えばいち早く従来の検索エンジン最適化に対するマイナスの概念からいち早く脱却し、積極的に検索エンジンマーケティングを導入していくウェブサイト、インターネット企業こそが、現在の不況の時代を乗り越え、次世代で勝ち残っていく大きなチャンスを得ることにつながるのではないでしょうか。
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