クローキングとは?
どこか単語に耳覚えのある通常のインターネット用語と違って「クローキング」と言う言葉に耳慣れない方も多いでしょう。クローキング(Cloaking)とは、「隠す」「置き換える」と言った意味なのですが、検索エンジンマーケティングの手法の1つとして長期に渡って利用されてきた方法です。
クローキングとは、検索エンジンのロボットがウェブページの情報を収集しにウェブサーバーを訪れた際に、従来ユーザーがブラウザでそのウェブページにアクセスする際に表示される情報とは違う情報を、ロボットにそのページの情報として渡すと言う種類の技術です。
これだけ聞くと「明らかに不正な技術」と思われるかもしれませんが、文字情報を記述できないレイアウトデザインのウェブサイトが、クローキングを利用することによって検索エンジンに自分のサイトに関する文字情報を提供し、キーワード検索時に上位に表示されることも可能なわけです。検索エンジンの利用ユーザーに取ってもキーワード検索で関連サイトが表示されることで双方にメリットがある状況を作り出すことも可能なのです。
クローキングの注意点
ただ逆にもちろん悪意を持ったウェブマスターがウェブサイトに全く関係ない、例えばインターネット上で検索回数の多いキーワードをクローキングを利用してロボットに渡すことで、検索エンジンのキーワード検索結果に全く関係ないウェブサイトが何故か上位に表示されてしまう、と言う事態もありうるわけです。実際、インターネット創生期から悪意あるクローキング利用の方が圧倒的に多い歴史があり、現在は多くの検索エンジンロボットがクローキング技術を特定して無視したり、場合によってはクローキングを利用しているウェブサイトをデータベースから排除する、と言うケースも増えています。
特にGoogleは「クローキングを利用することには批判的」と言う立場を取っており、クローキングが発覚した場合には登録されていたウェブサイト自体がデータベースから抹消されると言う事態も十分に起こりえます。通常とは考え方が違う、思う存分最適化が行えそうな検索エンジン対策技術であることから導入を検討したくなる方も多数おられると思いますが、クローキングを導入、利用する際は最大限の注意を払うべきでしょう。
クローキング技術
実際にクローキングを可能とする技術の核は、検索エンジンロボットがウェブサーバーに情報収集しに訪れた際にロボットを特定し、専用の情報を伝達する部分になります。現在、ロボットの特定には主に2種類の方法が利用されています。
IPアドレス特定
IPアドレスとはインターネット上の自分の住所のようなもので、インターネットに接続する際に固有のIPアドレスが自分に対して振り当てられることをご存知の方は多いと思います。検索エンジンのロボットもインターネットを巡回している時は何らかの形でインターネットに接続しているわけですから、同様に固有のIPアドレスを持っているわけです。ウェブサーバーにアクセスしているユーザーのIPアドレスを認識することでそれが通常のユーザーなのか検索エンジンのロボットなのか判断することができます。
もちろんIPアドレスは検索エンジンによって違いますし、1つの検索エンジンが複数のロボットをインターネット上に巡回させています。IPアドレスを利用してロボットを特定したい場合には、主要検索エンジンのロボットのIPアドレスを1つでも多く取得し、該当するIPアドレス経由のアクセスがあった際にロボットと判断してロボット用の情報を配信する必要があります。
ロボットのIPアドレスのリスト化が必要と言う意味では手間がかかりますが、同時にロボットのIPアドレスで検索エンジンを特定化できることで、検索エンジン別に違う最適化された情報を渡すこともできるわけです。特にGoogle一人勝ちの状況になりつつある日本と違い、多数の検索エンジンがシェアを争っている米国においてはIPアドレスを利用したクローキングは多くのウェブサイトによって導入されてきました。
エージェント名特定
ご存知のようにユーザーがウェブサイトにアクセスする際、通常はインターネットエクスプローラーやネットスケープなど何らかのインターネットブラウザを利用しています。ウェブサイトにアクセスする際に利用する媒体、ツールを一般的に「エージェント」と呼ぶのですが、そのエージェントの種類によってユーザーかロボットかを特定し、適切な情報を配信する特定方法です。
レイアウトデザインやDHTMLなど機能的な観点からブラウザのバージョン、種類によって違うウェブページを表示させる仕組みは一般的に幅広く行われていますが、その際に利用される技術もこのエージェント名特定です。エージェント名はIPアドレスに比べ、アクセス側がエージェント名を偽ったりエージェント名を特定させないことが可能なため、クローキングに利用すると言う意味では最近の進化したロボットには以前ほど通用しなくなっている場合も多々あります。
SEO JapanではGoogleのようにクローキングを不正と考えている検索エンジンが多い現状、検索エンジンマーケティングの方法として一切導入していません。もちろん検索エンジンのロボットにクローキングと見破られない形でクローキングを行う技術、仕組みも諸々研究開発されていますが、一時的に成功するかもしれないとは言え、いつ何時検索エンジンによって「不正」と判断されてしまうかもしれない技術を導入することは我々は行いません。
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