そのスタートアップ企業で働くべきかを判断する8つの質問

公開日:2012/09/20

最終更新日:2024/02/18

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日本でもかつてない程のスタートアップブームで若くしてスタートアップに就職して仕事をしたい、と思っている人も多いでしょう。とはいえ、全てのスタートアップが順調に成長を遂げるわけでもありませんし、あなた自身を大きく成長させられるような経験を味わえるわけでもありません。まだまだ大企業志向の日本の就職戦線の中で、あえてスタートアップを仕事の場に選びたい人に贈る、自分が働くスタートアップ企業を選ぶための判断基準を幾つか紹介します。 — SEO Japan

スタートアップで仕事の面接をしている時、あなたは面接官にされる質問に焦点を合わせるかもしれないが、そこには本来自分自身に尋ねる必要のある一連の質問もある。今後5年間その分野に自分の身を打ち込む準備はできているのか?この会社の使命を信頼しているか?この給料で(低くなる傾向がある)やっていけるか?エグジットが成功した場合、この仕事が提供する将来のチャンスは何か?この記事では、スタートアップに就職を希望する人が検討すべき一連の情報を提供し、よく聞かれる質問に答える。技術職やデザイン職の人よりもビジネス職の人向けの記事だ。

あなたは、その会社の使命を信頼し、今後5年間それに取り組む準備ができているのか?

これはあなたが自分にすべき最初の質問だ。もし両方に対する答えがノーなら、あなたは適切な会社に参加していないかもしれない。全ての人が心から信頼している会社のために仕事をするわけではないが、もしあなたがスタートアップに就職して自分が信じていないこと(もしくはワクワクしないこと)をするために少ない給料をもらうつもりなら、大きな会社に行って自分が好きではないことをしてもっと多くの給料をもらった方がいい。

会社の使命を信頼していなくて今後5年間過ごす準備が整っていない場合の1つの例外は、あなたが学習モードにあって、あなた独自のビジネスを始めたり、ビジネスを拡大したり、資金調達をしたり、パートナーシップを結んだり、報道されたりすることなど全てをあなたに教えることができる個人(もしくは複数の人)のために働くチャンスがある場合だ。

専門的な教育の機会を常に探すべきではあるが、スタートアップは、ビジネスについてできる限り多くを学ぶ必要のあるキャリア初期にめったにないチャンスだ。もしあなたが絶対的なロックスターと働くチャンスがあるなら(例:薬剤業界に情熱を持っているのに、FacebookでMark Zuckerbergと働くこと)、それがどんな分野であるとしても飛び付くべきだ。

自分のマネージャーは誰か?

自分が誰に報告をすることになるのかを知っていることが、自分が加わるべきかどうかを決める際の唯一最大の問題であると考える人はたくさんいる。どちらかというと私は彼らの意見に賛成だ。もし、自分のしていることを分かっていてその仕事にとても長けている人に報告をするのであれば、あなたが自分のキャリアを2年いや、もしかすると5年さえも加速するだろう。その業界で高く評価された人のために働くことは、自分を正当化するのに役立つ。彼らに面倒を見てもらい、イベントに連れて行ってもらい、彼らのネットワークに紹介してもらうのだ。それがあなたのキャリアを築くことに非常に役立つ。上司が自分よりもたったの1歳年上もしくは年下だとしても、がっかりしないこと!だからといって、彼らが自分のしていることを分かっていないということではないのだ。

スタートアップで何をするつもりなのか?

あなたが次に考えるべきことは、自分の役割が何であるかだ。彼らがあなたに期待していることは何か?あなたの短期目標は何か?長期目標は?あなたは初日に何をすることになるのか?自分の責任を理解することは、これが自分の属すべき場所なのかどうかを判断するのに役立つ。

従業員とうまが合うか?

チームにはもう会っただろうか?あなたは彼らを好きか?彼らはあなたを好きか?あなたは今後数年間を彼らと一緒にこの分野に打ち込むことになるのだから、これらは全て重要な質問だ。彼らは、スタートアップという軍隊にいるあなたのファミリーなのだ。あなたたちは勝敗を一緒に共有する。もしも彼らとうまが合わなければ、恐らくあなたは間違ったスタートアップにいるのだ。もし彼らとうまが合うのなら、彼らはあなたのことを好きなように思われるし、文化的にもぴったり合っているのだろう。

いくら給料を稼ぎたいのか?

ここで予想されるものはスタートアップによって様々だ。最も一般的な目安は、もしあなたの任務が会社のために利益を生み出すことならば、あなたはバケツXの中にいる。もしあなたの任務が積極的に利益を作ることではないなら、あなたはバケツYの中にいる。私の経験から、バケツXは一般的に9万ドルから150万ドルの範囲で、バケツYは一般的に3万ドルから9万ドルの範囲だ。これらはかなり広範囲に及ぶが、現実世界の模範例をいくつか示してみたい。例えば、あなたがセールス/ビジネス開発の役職でeコマースのスタートアップに勤めて、この会社にお金をもたらす契約をしているのなら、恐らくあなたはバケツXに入るだろう。それに対して、BD/マーケティング/コミュニティの役職がお金をもたらさないような業界にいる場合には、あなたはバケツYに入る。これらの数字は経営幹部レベルの幹部職向けではなく、一般的な見積もりだ。

会社のストックオプションはどうか?

ああ、悪名高き黄金のチケットだ。あなたが宇宙船に加わらない限り、これは採用の際に彼らがあなたに伝えないことで、あなたがスタートアップで何か重要なものを手にすることはないかもしれない。あなたが次の10億ドルスタートアップ(数年に一度の一握りだけ)に参加する場合、もしくはあなたが創設者である場合にのみ、それらの大金が発生するのだ。もしもあなたがスタートアップに参加することで大金をもうけることを考えているなら、間違った業界にいる。

そうは言っても、スタートアップで働くことの特権の1つは、会社で株を取得することだ。あなたの役職や会社がどこにあるかによって、若手職で0.05~0.30%の下端を獲得する可能性が高い(もし自分が1%を獲得すると思っていたなら、夢でも見てろ!)。あなたが理解する必要のあることは、実際にそれがどれだけの価値なのかということだ。CEOがあなたは自社株の1%を獲得していると言ったからといって、その会社のバリュエーションがどれほどか知らなければ何の意味もないのだ!

これを把握するためには、会社がどれくらいの価値で、発行済み株式の数がどれ位なのかを知る必要がある。これが、自分の持ち株を評価するのに役立つ。この情報を手に入れたら、株から権利行使価格をマイナスして株数でかけた価値を予測することができ、自分のストックオプションの基本的な価値が見えてくるはずだ。

ストックオプションを供与する会社もあるが、一方でリストリクテッド・ストック・ユニット(RSU)を供与する会社もある。これらの違いは、オプションが従業員に相当な犠牲を払って会社の株を購入する権利を与える(実際の価格よりもはるかに少ないことが多い)のに対して、RSUはストックが無料で従業員に与えられることを意味する。

その会社は財政的にどこに位置しているのか?

これは、あなたが使命を達成しようとしてその分野に身を打ち込むことができるような位置に会社がいるかどうかを把握するという観点でのみ重要だ。会社が財政的にどこに位置しているのかをよく理解しようとすること。もし会社が100万ドルの資金を18カ月前に調達して何の利益もあげていないのなら、彼らは赤字なのだから、加わるのは良い考えではないかもしれない。たとえもしあなたが報道機関で情報を手に入れることができるとしても、チームに加わることを真剣に考えているなら、会社のマネージメントに尋ねよう。彼らがどれくらいの滑走路を持っていて、いつもう一度お金を集める必要があると考えているのか必ず尋ねるのだ。それは、賢い面接官なら尋ねるべきことだ。

報道機関が常に100%正確ではないということをまず言っておこう。会社が財政的にどこに位置しているのかについて彼ら自身から聞いておきたい。もし社内の誰かがこの質問によって侮辱されるのなら、それは大きな赤信号であり、あなたは心配すべきだ。自信のある安定した面接官(CEOもしくは創設者であることが多い)は、あなたがそのような重要な質問をし、未知のことにやみくもに飛び付かないことに満足するはずだ。

あなたがスタートアップに参加すべきかどうかを正確に評価するのに最も重要なことは何か?

これは完全にあなた次第だ。あなたは何を最も重要だと思うのか?もしあなたが思いがけなく大金を得ることを求めているのなら、ある程度成功した共同創設者になることによってそれをすることで実現する可能性は高くなるかもしれない(1億ドルのエグジットの1%は10万ドル、1000万ドルのエグジットの30%は300万ドル)。もしあなたが自分のキャリアを加速することを求めているのなら、スーパースターのところで働いて彼らに面倒を見てもらうべきかもしれない。結局のところ、あなたにとって最も重要なことは、スタートアップに参加すべきか否かをあなたがどのように判断するかによるのだ。

画像クレジット: jips


この記事は、The Next Webに掲載された「How to evaluate whether or not you should join a startup」を翻訳した内容です。

ストックオプションの項目は時と場合によって考える必要がない気もしますし、サンプルの給与もシリコンバレー価格で高すぎるように見えますが、考え方として全体的には日本でも参考になる記事かと思います。自分の経験・知識の有無はともかく、スタートアップに夢ばかり見たり期待ばかりをせず、スタートアップの現状を知り、自分自身が何を得ていきたいかということと照らし合わせた上で、最終的に自己責任で決断すべきことなのですかね。

正直、私自身は20代の時は好きなことをしているだけで余り何も考えていませんでしたが・・・汗 イマドキの優秀な皆さんはこの記事を読んであなたの将来に意味あるスタートアップ企業をお選びください m(__)m — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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