ページランクのファネリング – 究極のリンク構築ガイド11

公開日:2014/12/09

最終更新日:2024/03/08

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SEOの過去の遺物といわれつつも、未だに多少の参考情報程度には使われているページランク。その数値の真偽はともかく、それなりのページランクのサイトから被リンクを獲得していく価値は、Googleが何をいうにせよ、まだまだあるようには思います。今回は、ページランクを上げたい・被リンクを増やしたいという人のための、ネット上の各種人気サイトを活用したリンク獲得の方法を。英語圏のサイトが中心ですが、日本でも多少は使えると思いますし、同様の手法に日本で取り組むことももちろん可能です。 — SEO Japan

確かに、ページランクの重要性は、過去と比べると低くなっている。しかし、今でもグーグルのアルゴリズムの欠かせないパーツであることに変わりはない(今後もこの点が変わることはないだろう)。つまり、低いPRのページからのリンクでは、多くのオーソリティを獲得することは出来ない。しかし、幸いにも、ページランクをリンクのページに注入することで、低いPRの被リンクを大幅にパワーアップさせることが可能である。

ページランクの仕組み

ページランクは、水のようにインターネット上を流れている。すべてのリンクが、リンク先のページにPRを「漏らしている」のだ:

ページのPRが高ければ高いほど、被リンクを通して、より多くのPRが送られてくる。そして、サイトのPRが高ければ高いほど、オーソリティとして、グーグルに見てもらえる確率は高くなる。

PR=オーソリティ

PRを注入する前の準備

PRの注入は、投稿リンク — プロフィールのリンクやポートフォーリオのリンク — に対するジュースを大幅に増やす効果がある。

大半の投稿リンクは、PR 0、または、PRの測定不能なページに掲載されている。事実、検索エンジンがインデックスすることが出来ないほど、奥深くに埋められているケースもある。この類のページは、内部リンクや外部リンクが向けられていないため、「孤児」ページと呼ばれる。通常、PRの低いページのリンクは、サイトにほとんどオーソリティをもたらさないため、価値がない。

しかし、サイトのPRをリンクが掲載されているページに注入することで、補強することが出来る。そのためには、ドメインの内部リンクをリンクのページに構築する必要がある。

SEO Toolbarを使ってnofollowタグをチェックする

一般的に、PRは、nofollowタグを持つリンクを介しては、流れない。PRをnofollowタグが付けられたページに注入しようとしても、あまり効果はない。そのため、nofollow属性を速やかにチェックする能力が重要になる。

嬉しいことに、SEOBookが提供するSEO Toolbarを使えば、楽にチェックすることが可能だhttps://tools.seobook.com/seo-toolbar/でダウンロードすることが出来る)

チェックしたいリンクまでスクロールしていく:

矢印のアイコンをクリックする。

nofollowのリンクは赤く表示される:

オプション: MozBar

MozBarとは、Moz独自のページオーソリティを表示する、クロームとファイヤーフォックスに対応するツールバーである。ページのオーソリティもまた、リンクを張るページのポテンシャルを特定する上で、良い判断材料になる。

https://moz.com/tools/seo-toolbarにアクセスする。続いて、ツールバーをダウンロードし、インストールする。

Mozの無料のアカウントを持っているなら(あるいは持っていないなら)、ドメインのオーソリティ、ページのオーソリティ、そして、ページに向けられたリンクの合計のみ表示される:

プロのアカウントを持っている場合、ページおよびドメインに対するルートドメインのリンクの本数も把握することが出来る。

高いPRを注入するサイトを探す

PRの注入自体にはさほど時間はかからないものの、大量のリンクを抱えているなら、それだけ作業に必要な時間も嵩んでいく。そのため、まずは、注入のポテンシャルが特に高いサイトを探す必要がある。こうすることで、時間に見合うだけの価値を持つサイトに焦点を絞ることが出来るようになる。

通常、DA(ドメインオーソリティ)が高いほど、注入するオーソリティも高くなる。

ホームページのURLをOpen Site Explorerに入力する:

「followed + 301」をトップダウンメニューから選択する:

「Domain Authority」(ドメインオーソリティ)で被リンクを並べ替える:

CSVとしてリストをダウンロードする。

このリストには、自分のサイトに向かうfollowedリンク先のURLが表示されている。DAの高いリンクから低いリンクの順番で掲載されている。

このリストだけでも役に立つが、グーグルからページランクの情報も手に入れたいところだ。

そこで、Linking Domain(リンクを張るドメイン)タブをクリックする:

このリストを.csvファイルでエクスポートする。

すると、リンクを張っているドメインのリスト(個別のページではない)が完成する:

リストでドメインのPRを探すため、https://www.bulkpagerank.com/に向かい、リストから最高で500のドメインをコピーする:

次に、BulkPageRank.comツールに貼り付ける :

このリストをエクスポートする。

.csvからPRの情報をリンク元のURLのリストを掲載したスプレッドシートにコピーする:

これで、上位のリンク、DA、そして、PRを一箇所にまとめることが出来た。

この先、獲得したリンクをこのリストに加えていくことが出来る。

Likeを使った注入術

次に、オーソリティをサイトに注入するプロセスに入る。Like(いいね)を利用すると、ページランクを容易に注入することが出来る。たった数分間で、大量の高いPRのページをLikeして、プロフィールのページにリンクジュースを豊富に送り込むことが可能だ。それでは、人気の高いイメージベースのソーシャルメディアサイト、ピンタレストを例にとって説明していく。

まず、リンクを張るページをメモする:

リンクが掲載されているURLもチェックする:

サイトで良質なコンテンツを探し、Likeをクリックする:

Likeによって、ページにリンクが加えられたかどうかを確認する。通常、ページの下の方にコンテンツをLikeした人物のリストを用意している。ピンタレストの場合、ハイパーリンク化されたプロフィールの写真が投稿される。

続いて、リンクがfollowedかどうか確かめる:

赤く表示されなかった。良い傾向だ。

コンテンツをLikeすると、当該のページからPRの一部がプロフィールページ、そして、自分のページに流れる。

コメントを使ってPRを注入する

大半のサイトは、外部に向かうブログのコメントのリンクには、「rel=nofollow」属性を加える。しかし、通常は、サイトの自分のページへ向かうfollowedリンクの作成は認めていることが多い。

今度は、8Tracks.comを使って説明する。

まず、プロフィールのURLをメモに取る:

次に、コメントを認めているページを探し、コメントを投稿する。スパムするのではなく、適切なコメントを残す必要がある。

コメントの投稿者の名前(自分の名前)を介して、自分のページのURLにfollowedリンクが向けられていることを確認する:

問題はなさそうだ。このプロセスを繰り返し、PRの注入を続ける。

フォローしてPRを注入する

他のユーザーをフォローすると、プロフィールページに向かうリンクを多数獲得することが出来る。ポートフォーリオサイトのBehance.netを使って、強力な被リンクを確立する方法を説明していく。

自分のプロフィールページを探す:

「Creatives to Follow」(フォローする作品)をクリックする:

すると、メンバーのリストが表示される:

出来るだけ大勢のメンバーをフォローする。

フォローする度に、当該のメンバーのプロフィールページから、自分のプロフィールページに向けて、内部リンクが向けられる。

コンテンツをアップロードして、PRを注入する

特定のサイト — 特にオーディオ共有サイトやアーティスト向けのポートフォーリオサイト — は、ユーザーに対して、オリジナルのコンテンツの投稿を促している。コンテンツを実際に投稿すると、プロフィールに向けられたリンクが与えられる。

文書共有サイトのScribd.comを使って、説明する。

Scribdにアップロードされた文書内のリンクはnofollowであるものの:

作者のプロフィール欄のリンクはfollowedである:

所有しているコンテンツを.pdf、.text形式でアップロードし、このページへのリンクを増やしていくことが可能だ。

Scribdやその他の文書共有サイトにコンテンツを手早くアップロードしたいなら、既に自分のサイトで投稿したブログの記事をアップロードする手法を薦める。

まず、既にブログで投稿したコンテンツをコピーする:

マイクロソフトのワードに貼り付ける(グーグルドキュメントを使って、.docxファイルとしてエクスポートする手もある)

続いて、ファイルをPCに保存する。

Scribdに戻る。ページの右上にある「Upload」(アップロード)ボタンをクリックする:

次に、「Select Files to Publish」(投稿するファイルを選択する)をクリックする:

文書をアップロードする:

文書の詳細を記入する:

「Save and Continue」(保存して続ける)をクリックする。

これで、文書のリンクから、プロフィールにリンクが向けられたことになる:

コンテンツをアップロードすればするほど、プロフィールページに向けられるリンクの数も増える。また、最高傑作をアップロードすれば、カテゴリー別のホームページ等、高いPRのページでピックアップされる可能性がある:

参加を介してページランクを注入する

数年前までは、人気の高いSquidooは、リンク構築の関係者にとっての楽園であった。ホームページはPR7を誇り、多くの内部リンクを持つこともあり、数本のPRの高いコメントを投稿するだけで、SquidooのプロフィールをPR3またはPR4にすることも不可能ではなかった。残念ながら、Squidooは全てのコメント(内部のページに向けられたものも含め)をnofollowにする決断を下したのであった。

それでも、このPR天国を活用する術が完全になくなったわけではない。

ご覧のとおり、一部のレンズ(ページ)は、他のユーザーが意見を挟むことが可能な質問を投稿している。質問に答えると、プロフィールページにdofollowリンクが向けられる(さらに、Squidooのレンズをグーグルで上位にランクインさせたいユーザーのために、ボーナスとして、プロフィールページに注入したPRが、レンズのページにも流れる仕組みになっている)

PRの高いページでリンクを獲得する方法を見つけることが出来るか否かが鍵になる。調査に参加することで、この条件がクリアされる。一番難しいのは、調査やユーザーの投稿を呼びかけるコンテンツを持つレンズを見つける作業である。しかし、このタイプのレンズの人気が高くなるにつれ、大半のポピュラーなレンズで見つかる可能性は高くなる。見つかったら、票を投じるか、レスポンスを返す。

ちなみに、私は車のワックスに関するレンズを見つけた:

答えを投稿したら、プロフィールへ向かうdofollowリンクを得ることが出来る。

ただし、レンズのトピックに関連する答えを提供する必要がある(管理が行き届いているレンズもあるため)

Squidooの他にも、HubPages等、PRの注入に利用することが可能なコミュニティサイトはある。このチャプターで紹介した戦略を利用して、PRを注入することが出来ない場合、このようなコミュニティサイトが役に立つだろう。

Open Site Exploreを使って、オーソリティの高いページを見つける

これで、PRの注入については熟知してもらえたはずなので、この取り組みを最大限に活かす手法を伝授する。ドメインの中で格段にオーソリティの高いページからPRを注入すると、大幅に効率を高めることが出来る。

まず、注入するサイトのホームページをOpen Site Explorerに入力する:

「Top Pages」(上位のページ)タブをクリックする。

オーソリティの高いページが表示される。

リストを確認して、PRの注入に利用するページを特定する。次の2つのページは、良いターゲットになりそうだ:

続いて、このページのコンテンツにLike、コメント、または、返信していくと、適当にページを選んだ場合と比べ、遥かに多くのPRをプロフィールページに注入することが出来るようになる。

素晴らしいの一言に尽きる!

ゴールまでもう少しだ。まだ、余力が残っているなら、チャプター 12: グレイハットなリンク構築に進もう。

究極のリンク構築ガイド


この記事は、Quick Sproutに掲載された「The Advanced Guide to Link Building : Chapter 11」を翻訳した内容です。[G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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